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女性版クルビ・ダ・エスキーナ第二章!コレチーヴォ・アナに続くミナスの女性作曲家達によるコレクティブ。エラス・ヂ・ミナスのCDがリリース。
アントニオ・ロウレイロの登場以降、日本でも大きな注目を集めているミナスの音楽シーン。クルビ・ダ・エスキーナ以来、第二の黄金期と言えるほどに充実しているミナス・シーンであるが、今回紹介する作品も、そんな充実を物語る驚くべき一枚である。
Elas de Minas(エラス・ヂ・ミナス=ミナスの女達)というタイトルが示す通り、ミナスの女性音楽家が集まり、コラボレートして製作された本作は、同じく2014年にリリースされた女性作曲家達によるコレクティブ的作品であるコレチーヴォ・アナを思わせる。実際イレーニ・ベルタシーニを筆頭に、両方に在籍するメンバーもおり、いわばコレチーヴォ・アナの姉妹盤といってもいい内容である。異なる点があるとすれば、声楽アンサンブルを中心に据えたプリミティブな音楽性を軸に据えていたアナに対し、本作はそれぞれの個性に焦点を当てている点にあるだろう。歌手、そして作曲家を公募し、その中から最も優れた9人の歌手と12の楽曲を厳選。Gerald Seligman、Maurício Ribeiro、Márcio Borgesというミナスのベテラン・ミュージシャンがプロデュースし、2014年の3月から4月にかけて録音されたのだという。なお、同年10月にベロオリゾンチのテアトロ・ブラデスコにてリリース記念ライブが行われ、大変な好評を博している。
アコースティック・ギターのナチュラルな音色をベースにしたサウンドに、女性歌手達がユニゾンで参加して行くインティメイトな"Atire sorrisos" (Brisa Marques/César Lacerda作曲)に始まり、印象的なギターのリフからスピード感溢れるアンサンブルへと突入する“Filho de Pemba” (Michelle Andreazzi/Gabriel Goulart/Luiz Lobo作)、疾走するフルートに導かれるような “Olho d’água” (Juliana Stanzani/Dudu Costa/Daniel Lovisi作) 、ハファエル・マルチニのソロ作品で冒頭に収められていた楽曲“Canção da voz” (Leonora Weissmann/Rafael Martini)などなど、厳選された楽曲なだけあり、実に素晴らしい楽曲が冒頭からズラリと並んでいる。なかでもコレチーヴォ・アナの中心でもあったイレーニ・ベルタシーニの楽曲は“Licença” (Irene Bertachini)、“Aos pés do mar” (Irene Bertachini/Leandro César)と2曲を収録している点が興味深い。若くしてミナス・シーンの中核を担っている様子が見て取れる。
どの楽曲も甲乙付け難いクオリティであるが、コレチーヴォ・アナに比べると各アーティストの個性が強く反映されている分、楽曲のバラエティも多岐に渡っており、ミナスの才気溢れる女性作家達を知る上でも実に貴重な一枚となるだろう。一方で、ややもすればバラバラになってしまうであろうバラエティ豊かな楽曲に、見事な統一感を持たせたMaurício Ribeiro、Felipe José、Rafael Martiniによるアレンジ・ワークも特筆である。
feat.
Irene Bertachini
Déa Trancoso
Marina Machado
Lysia Condé
Lívia Itaborahy
Brisa Marques
Carine Corrêa
Laura Lopes
Juliana Perdigão
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江利川侑介
ELAS DE MINAS / エラス・ヂ・ミナス