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ブルックナー: 交響曲 第8番
パーヴォ・ヤルヴィ、トーンハレ管
【パーヴォ・ヤルヴィ、ブルックナー交響曲第8番を再録音!】
パーヴォ・ヤルヴィとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団によるブルックナー後期3大交響曲の第2弾として、フランクフルト放送響との全集録音から10年ぶりの再録音となる第8番が登場。約15年ぶりの再録音となった前回の第7番では全ての楽章においてテンポが速くなっているのが特徴でしたが、第8番では逆に全楽章で遅くなっており、特に第4楽章では2分30秒を超える差が生じています。しかしながら演奏は、むしろより引き締まった印象を与えるもので、たいへん力強く聴きごたえのある出来栄え。またホールの特性もあってか各パートのフレーズが際立ち、見通しのよい録音であることも良い結果をもたらしているといえるでしょう。
今回もヴァイオリンを両翼、左奥にコントラバスという弦の配置を採用していますが、金管楽器については、前回第7番で右に独立して配置したワーグナー・チューバはホルンと持ち替えとなるために左へ集約、その代わりバス・チューバ(シンカポール交響楽団の夏目友樹がエキストラ参加)をティンパニ隣の最上段ほぼ中央に配してワーグナー・チューバとのアンサンブルに親和性を持たせ、その右にトロンボーン、さらに右にトランペットという、やや特殊な配置となりました。中央に低音金管楽器が置かれることで得られる安定感に加え、第1楽章クライマックスではトランペットとホルンによるリズム動機が左右から鳴り響くという効果も得られています。パーヴォの拘りが大きな実を結んだブルックナー・シリーズ、今後発売予定の第9番にも期待が大きく膨らむところです。
(ナクソス・ジャパン)
【収録内容】
アントン・ブルックナー(1824-1896):交響曲 第8番 ハ短調 WAB 108 ノーヴァク版 第2稿 (1890)
【演奏者】
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
録音: 2022年9月 トーンハレ、チューリヒ
収録時間: 81分
PAAVO JARVI / パーヴォ・ヤルヴィ
エストニア出身の指揮者 (1961-)
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