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ナタン・ミルシテイン 1953年の協奏曲録音集 - メンデルスゾーン、ブルッフ、チャイコフスキー
【ロマン派のヴァイオリン協奏曲の名曲3篇、ミルシテイン2度目の録音が復活】
帝政ロシア(現ウクライナ)のオデーサに生まれたナタン・ミルシテインは、一度も来日しなかったにもかかわらず、卓越した技巧と美音、品格を感じさせる演奏により日本でも多くのファンを持っています。ここに収められた3曲に関して、ミルシテインにはSP、モノラル、ステレオと3から4種類の録音があり、加えていくつかのライヴ録音がCD化されています。Biddulphが今回CD化したのは、いずれもミルシテインにとって2度目にあたるモノラルLP時代の録音。1904年1月13日(ユリウス暦では1903年12月31日)生まれのミルシテインは録音時には49歳。「脂が乗り切った」と形容したくなる推進力に富んだ快演が繰り広げられています。メンデルスゾーンとブルッフの2曲をわずか1日のセッションで録り終えているのは、演奏の完成度の高さあればこそでしょう。しかし、その後間もなくステレオ録音の時代となって、ミルシテインも1959年にはこれら3曲をステレオで録音し直しました。更にチャイコフスキーとメンデルスゾーンについては、1972年にアバド指揮ウィーン・フィルと録音したDG盤が代表盤とされてきたことから、1953年のモノラル盤が注目されることはありませんでした。
Biddulphレーベルは、これらの演奏が聴かれないのは余りにも惜しいと考えて復刻に取り組みました。同じ1953年の録音ですが、チャイコフスキーはミルシテインのRCAレッドシール時代最後の録音で、メンデルスゾーンとブルッフはキャピトルに看板アーティストとして迎えられてからの録音。彼の録音キャリアにとっての節目が刻まれたCDになります。また原盤解説によれば、メンデルスゾーンとブルッフの第1番という定番のカップリングを初めて採用したのがこのミルシテイン盤だったとのことです。ブックレットには、ミルシテインが使っていた1716年製ストラディヴァリウスの胴体部分の写真と、メンデルスゾーン&ブルッフの初出LPのジャケット写真がカラーで掲載されており、スタインバーグとの録音セッションの写真が2点モノクロで掲載されています。
(ナクソス・ジャパン)
【収録内容】
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)
1-3. ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64
マックス・ブルッフ (1838-1920)
4-6.ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (1840-1893)
7-9.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35
【演奏者】
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
ピッツバーグ交響楽団・・・1-6
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)・・・1-6
ボストン交響楽団・・・7-9
シャルル・ミュンシュ(指揮) ・・・7-9
録音:
1953年11月28日 ボストン、シンフォニー・ホール(1-6)、
1953年3月23日 ピッツバーグ、シリア・モスク(7-9)
初出盤:Capitol P 8243(1-6)、RCA LM 1760(7-9)
復刻プロデューサー:Eric Wen
復刻エンジニア:David Hermann
マスタリング:Rick Torres
収録時間81分
NATHAN MILSTEIN / ナタン・ミルシテイン
ウクライナ出身のヴァイオリニスト (1904-1992)