パウラ・モレレンバウム 2009年ニュー・リリース。ドイツのジャズ・ブラス・アンサンブル"SWR BIG BAND"、そして多彩なソリストと共に創造した、至高のブラジリアン・カバー・アルバム。 晩年のジョビン・ファミリー・バンド、そして坂本龍一とのコラボ・ユニットなどで知られる、現代の世界的ボッサ・シンガー、パウラ・モレレンバウム。2009年のニュー・リリースは、ドイツで活躍する名門ジャズ・ブラス・アンサンブル"SWR Big Band"とのコラボレートが実現した、ハートフルでアーティスティックなジャズ・ブラジリアン・アルバム。 "ボサレノヴァ"と題されるタイトル通り、アルバムの意図するコンセプトはブラジル音楽、そしてボサ・ノヴァの新たな再生。アントニオ・カルロス・ジョビン(M01,02,11)トッキーニョ(M07)、バーデン・パウエル(M08)をはじめとするボサ・ノヴァの名曲から、ビートルズ(M3)、ヴィラ・ロボス、シューマンなどのクラシック(M5,10)、そして聖典「マシュ・ケ・ナダ」からイヴァン・リンスのメロウ・バラード「セテンブロ」などMPBフィールドに至るまでのレパートリーをエポック・メイキング。ボッサのギター・バチーダに絡むブラス・セクション、各パートのソリストの豊かなソロ・フレーズ、そしてSWRのブレイン、ラルフ・シュミッドが手掛けるプログラミングやヴォイス・パフォーマンスも挿入しつつ、原曲のイメージや、ボサ・ノヴァの洗練された味わいを損なうことなく表現された好アレンジ。数々のキャリアで培われたパウラの美声も映え渡り、まさにボサ・ノヴァの新たな「NEW WAVE」を思わせる完成度と、実に滑らかな聴き心地。 スペシャル・ゲストには、SWR Big Bandとの関わりも深いジャズ・トランペット奏者のジョー・クラウス。ブラジルからは、声とギターのロマンの魔術師フィロー・マシャードがゲスト。サポートには、日本デビューも果たしたブラジリアン・ギタリスト、ルーラ・ガルヴァォンなど、本国MPBシーンの名手も参加。ボーナス・トラックとして、かのクインシー・ジョーンズの名曲「ソウル・ボサ・ノヴァ」の原曲サンプリング&生ブラスによるリメイクバージョンを収録。進化して生き続ける、ボサ・ノヴァのアートなネクスト・ステージがこの1枚に凝縮。