1956年にキャリアをスタート。マウリシオ・エイニョルン、ドゥルヴァル・フェヘイラ、ルイス・マリーニョとのジャズ・ボサ・カルテットのピアニストとして様々なホテルで活躍し名を挙げる。1958年にボサノヴァが誕生すると更に活躍の場を広げ様々なアーティストとセッションを重ねるに至った。名前を挙げればJoão Donato, Baden Powell, Oscar Castro Neves, Luiz Eça, Ed Lincon, Luiz Carlos Vinhas, Edson Machado, Bebeto Castilho, Eumir Deodato,Raul de Souza etc...と枚挙に暇がない。いわばボサノヴァ・ムーヴメントを陰で支えた知られざる名手なのである。ボサ・ノヴァ・ムーヴメント以降表舞台から姿を消したフレドであったが、引き続き作曲家としてはGolden Boys, Maysa, Cláudia, Wanderléaなどに曲を提供してきた。
本作はそんな彼の楽曲群の中からテレビドラマ用に作成されたものを豪華ゲストとともに綴った奇跡のニュー・リリースにしてボサノヴァ・ファン歓喜の一枚なのである。Os Cariocas, Leny Andradeといったボサノヴァ時代からの盟友はじめ, Zé Luis Mazziotti, Boca Livre, Sany Alves, As Chicas, Marcos sacramentoといったフレドを慕う実力派ヴォーカル達による、洒脱で粋に溢れた珠玉の演奏。ベテランならではの力の抜けた味わい深さが聴くほどに染みる一枚である。彼を愛した故ジョアン・ノゲイラの未発表音源を使用したトラックも面白い。 LABEL OFFICIAL SITE