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ウルフ&フランクフルト放送響のベートーヴェン
ピリオド・スタイルのみごとな結実
壮快に躍動する第7番&第8番
名門フランクフルト放送響(現在の正式名称はhr交響楽団)の首席指揮者を以前務めていたウルフが振ったベートーヴェン。2002年録音の「運命」、「田園」に続いてリリースされた当盤は、その性格上ふたごの関係にあるといわれる第7番と第8番です。
1953年パリ生まれ、名門ハーバード大とパリ音楽院ほかで学んだウルフは、ピアノをフライシャーに、クラムとメシアンに作曲を師事したエリート指揮者です。フランクフルト放送響の首席指揮者時代(1997年~2006年)には、ノリントン&シュトゥットガルト放送響の例を連想させますが、ピリオド演奏の実践をこの伝統あるオケに持ち込み目覚しい成果をあげています。
ウルフ自らが述べる演奏上のポイントとして、具体的には以下のようなことが挙げられます。
まず、ヴァイオリン両翼型の対向配置よるステレオ効果で、ベートーヴェンが意図した旋律の受け渡しも手にとるように明快。ちなみに、モダン楽器による弦楽器奏者の数は総勢52人(第1、第2ヴァイオリン各14、ヴィオラ10、チェロ8、コントラバス6)で、これにナチュラル・ホルンとナチュラル・トランペットに、ケトルドラムが加わります。
さらにボウイングとアーティキュレーションは新しいべーレンライター版に準拠して、ヴィブラートは過剰を避けて控え目にとどめられています。また、無視せずに従うように努めたというメトロノームの指定も“今回の2曲では演奏可能な範囲でことさら違和感はなく、むしろとてもピッタリ”。印象としてはかなり急速感のある仕上がりとなっています。
エネルギー感に満ち、きびきびとした音楽運びが魅力の当アルバムは、ベートーヴェン演奏のスタンダードにふさわしい充実の内容です。(キングインターナショナル)
【収録曲】
ベートーヴェン:
交響曲第7番イ長調Op.92
交響曲第8番ヘ長調Op.93
【演奏】
ヒュー・ウルフ(指揮) フランクフルト放送交響楽団
【録音】
2005年12月19-23日 ヘッセン放送ゼンデザール
HUGH WOLFF / ヒュー・ウルフ
アメリカの指揮者