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実は今までこの人に注目したことがなかった。何故と言われても明確な答えが出せないんだけど。スウェーデンの作品でクレジットを見る機会は多いけど、ピアノトリオとして代表的な作品がないので注目するチャンスがなかったのかと思う。ではこのCDには何故興味を持ったか。ジャケの彼の若い時のポートレートがイカシテイルと思ったから。スウェーデン風の民謡系歌唱で始まる1曲目の数秒を聴いて鑑賞を中断しなくて良かったと思う。その後に展開されるショーステンのピアノがいきなり素晴らしいのだ。スウェーデンらしい哀愁を帯びたメロディーとピアノのタッチがなんとも良くて胸を打つ。もしかするとコレとんでもないのではないか、と鑑賞に熱が入る。GUNNAR BERGSTEN(bs)のバリトンが切ない2曲目も大にしてオススメしたい。4曲目は「GRANDFATHER'S WALTZ」だ。HELGE LIENのTO THE LITTLE RADIOにも収録されていた名曲だ。これはピアノ・トリオによる演奏。北欧の空気感を感じる曲。5曲目はLARS GULLINの「HAPPY AGAIN」という曲。この曲自体は知らなかったけど、「ああジャズ聴いていて良かった、こんな曲、演奏に巡り会えることある訳だし」と感慨深くなる逸品。1~10曲までが『GUTAR』(PHILIPS)収録曲、11曲目は未発表曲で少し音悪いけどスウィンギーなピアノトリオ曲、12~15曲が『SVENSKBLANDNING』(GAZELL)の一部に収録されていたものだ。よって前半と後半はかなり雰囲気が違います。後半は評価が分かれるかもしれない。
Lars Sjosten(p), Sture Nordin(b), Nils Erik Svensson(ds:M12-15),Fredrik Noren(ds:M1,2,4,8-10,11), Putte Wickman(cl:M12-15), Bertil Lovgren(tp:M8), Gunnar Bergsten(ts:M2,8), Bengt Lindqvist(prg:M15), Bjarne Nerem(vo:M1), Kerstin Bagge, Kerstin Dahl, Annica Risberg(vo:M1,8,10)
[ 1970年、72年録音 ]
山本隆
LARS SJOSTEN