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クラシック系実力派ギター・デュオが5年ぶりに放つMPB系新作は全編エドゥ・ロボ・カバー集。ここ数年の同種の新作中でも出色の逸品。ブラジル・ギター作品の歴史でも今後末永く傑作と語られ得る素晴らしさ!!
N.Y.のクラシック畑で活躍するブラジル人ギタリスト:ジョアン・ルイス、そして ダグラス・ローラの二人で組まれるユニット「ブラジル・ギター・デュオ」。2008年にUSで1stアルバムをリリース。伝統的ショーロから、ノルデスチ、インスト古典、さらにはMPBをギターのみで独自のアレンジを施しカバーした好作として熱心なギター・サウンド・ファンに注目された。
以来、本格クラシック系を除くポピュラー・タイトルとして5年ぶり新作は、全編エドゥ・ロボ・カバー集。近代MPB屈指のメロディー・メーカーとして世界的に知られるエドゥ名曲の数々を、スリリングなギターの掛け合いで繰り広げる。原曲の味わいを残しつつ、ガット・デュオの掛け合いによるサウンドは、シンプルでいてアグレッシヴ。すべてのギター・ミュージック好きに訴えかける素晴らしさ。滑らかな運指と熱いパッションが随所に注入され、これぞブラジル・ギター・サウンドの真髄と、マニアも納得は今回も必至。
■ブラジル・インストゥルメンタル・ミュージック・ディスクガイド掲載品■
CaraivanaやTrio BrasileiroのギタリストDouglas Lora と、現在ニュージャージー・シティ大学で教鞭をとる João Luiz の二人によるギターデュオの4 作目は全編 Edu Lobo のカバー作品。10 代の頃、共にサンパウロでギターを学んで以来、既に15 年以上の活動歴を持つだけあって、ふたりの息もぴったり。2 本のギターの音色が、一見自由奔放なようで、実は精緻に絡み合った素晴らしい演奏を堪能させてくれる。数々のオーケストラと共演するなど、クラシックが基調のデュオではあるが、2006 年に、国際的若手アーティストの登竜門とされるニューヨークの「コンサート・アーティスト・ギルド国際コンクール」で優勝した実力と感性は MPB の演奏でも遺憾なく発揮されている。
(ディスクガイド・レビューより)
ZANZIBAR
BRASIL GUITAR DUO / ブラジル・ギター・デュオ