2,200円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
約2年ぶりとなる磯端伸一の新作は、『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』(2008年)で、国内外で高く評価された小谷忠典監督の最新ドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 −石内都、織るように』(2015年8月〜全国順次公開)のオリジナルサウンドトラック。
磯端伸一は事前に映画に目を通し、いくつかのメロディの断片を用意、そこから短い即興の破片のようなトラックを作り出していった。テイクによってピアノの必要を感じた磯端は、彼の音楽の最大の理解者であるピアニスト、薬子尚代(やくしなおよ)を迎え録音を完成させた。ムード的な音響に終始するのではなく、一曲一曲が力強く、固有の物語を持っているかのような含蓄あるメロディを有している。ドキュメンタリー作品というストーリーがない映画だけに音楽が果たす役割がクローズアップされ、映画の中でも効果的にその音楽が使われている。CDには映画で使われなかったテイクも全て収録し、特にボーナストラック扱いをせず、並列にすることによってサントラではあるが、磯端伸一のまぎれもないニューアルバムである本質を強調した。
■映画『フリーダ・カーロの遺品 −石内都、織るように』
(2015/日本/HD/89分/5.1ch/ドキュメンタリー)
監督:小谷忠典/出演:石内都/製作・配給:ノンデライコ)
死後50年を経て姿を現したフリーダ・カーロの遺品
写真家・石内都のまなざしは、画家であった“ひとりの女性”の姿を写しだす
時空を超えて2人の女性が交差する、「記録」と「記憶」を巡るドキュメンタリー
http://legacy-frida.info/
メキシコを代表する女性画家、フリーダ・カーロ。シュルレアリズムの作家としてヨーロッパでも評価されただけでなく、身体の不自由やメキシコ近代化の荒波に翻弄されつつも、ひとりの女性として力強く生きたその人生は、現在でも世界中の人々の共感を呼んでいる。2004年。死後50年を経て、彼女の遺品が封印を解かれた。2012年、メキシコ人のキュレーターの発案によりその遺品を撮影するプロジェクトが立ち上がり、依頼を受けたのが世界的な写真家・石内都。メキシコシティにあるフリーダ・カーロ博物館《青の家》を訪れた石内の前に、フリーダのアイデンティティを支えた伝統衣装やアクセサリー、絶え間ない身体の痛みを想起させるコルセットや医薬品等、膨大な数の遺品が一つ一つ並べられていく。彼女の遺品を見つめ、撮影した石内都の写真には何が写ったのだろうか。
本作では、石内都の3週間に渡る撮影過程に密着取材。写真家が遺品を見つめ、これまでのイメージから解き放つようなフリーダ・カーロ像を、写真として発見していく過程を丹念に映像に収めた。監督は『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』で、国内外で高く評価された小谷忠典。石内都の創作過程を追いながら、遺品の背後に広がる、メキシコの風土、引き継がれる伝統、現在を生きる女性たちの姿をも捉えた。フリーダ・カーロが生きていた証とそれらを写し取った写真が、時間と場所を越えて旅をする、“記録と記憶”を巡るドキュメンタリーがここに誕生する。
<磯端伸一 プロフィール>
1962年大阪府出身。12歳の頃よりギターを弾き始める。同時期にジャズのハーモニーやアドリヴに魅かれて、ギターの技術とベーシックな音楽理論を独学で習得。1982年から'85年まで東京でティム・ドナヒューにフレットレス・ギターとジャズ理論を学ぶ。1985年から高柳昌行氏に師事、高柳氏の私塾にて氏の亡くなる1991年まで楽器の基礎技術を矯正習得し、高柳氏の音楽美学と哲学を学ぶ。1994年より兵庫県在住。1996年から主に他分野のアーティストとのコラボレーションでもあるライフワーク、series "EXISTENCE"”を開始。2013年アルバムEXISTENCE / SHIN’ICHI ISOHATA guitar solo & duo with OTOMO YOSHIHIDE」(jigen-008)をリリース。大友良英氏との8年ぶりの共演を果たす。
SHINICHI ISOHATA / 磯端伸一