■ウルグアイ CD UP COMING■ウルグアイの傑出した才能ルベーン・ラダ、事実上の2011年ニュー・リリース / 全編エネルギッシュなインスト・セッションで繰り広げる豪快ウルグアイアン・ジャズ

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2011.07.27

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diskunion LATIN/BRASIL
8月下旬入荷予定 ご予約受付中
◆ CONFIDENCE / RADA INSTRUMENTAL
SONY / CD / 1,700円(税込)

ウーゴ・ファトルーソと並び現在のウルグアイを代表するアーティスト、ルベーン・ラダ。カンドンベやムルガ、ミロンガといったウルグアイの伝統的な音楽を中心に、レゲエ、ファンク、ソウル、ロックなど舶来の音楽を取り入れた音楽を展開する鬼才。
どんなジャンルをも咀嚼し、ラダ流ブラック・ミュージックにしてしまうその手腕と体力は世界的にも稀に見る存在だ。そんなラダの音楽性も、ラダ・バンドによるファンクネス塊の演奏がなくては成り立たない。
ラダ自身はもちろん、ウーゴの弟でもあるオズヴァルド・ファトルーソ(dr)、グスタヴォ・モンテムーロ(p/key)らによる、硬軟織り交ぜた至極タイトなバンド・サウンドは、欧米のトップ・ミュージシャン達に全く持って引けを取らない。

2010年作「FAN」で披露したオーパの名曲"Corre nina"の再演に見られるメーターを振り切ってしまうようなエネルギー溢れる演奏は、DJ諸氏からも注目を集めている。本作は、このラダ・バンドの演奏力をたっぷりと楽しめる事実上の新作セッション。全篇インストゥルメンタル(曲によりラダのヴォーカル入り)に挑んだ豪快ウルグアイアン・ジャズ作品だ。

穏やかな序盤から一気にスピード・アップ。鋭いホーン・セクションが挿入されるオープニングからテンションは最高潮。トランペット、エレキ・ギターがソロを取り合いテーマへ戻る「お決まり」はジャズそのものだが、オズヴァルドによるカンドンベ・ビートの上で展開される熱いセッションはウルグアイアン・ジャズの魅力そのものである。
ブラジルのサンバを取り入れたり、黒人ジャズ・ミュージシャン張りのブラックネス・フュージョンを展開したり、はたまたキューバのソンを聴いているような長閑さを感じさせるトラックなど、その変幻自在さには驚きの連続。同時に、細かく聴いていくとウルグアイ伝統音楽がその表現の基盤になっていることが明らかになていく。

母国伝来の音楽と、グルーヴ・サウンドのシンクロをポリシーとするルベーン・ラダの豪傑ぶりが堪能できる1枚だ。
  • CONFIDENCE / RADA INSTRUMENTAL
    • LATIN / BRAZIL

    RADA INSTRUMENTAL

    CONFIDENCE

    2011年08月25日 / CD / ARG

    2,200円(税込)

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