<入荷> CATAPILLA: これは驚愕の発掘!Vertigoより2作品をリリースした事で知られる英国ジャズ・ロックバンドの、最初期メンバーによる'70年リハーサル音源が遂に陽の目を見る!

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2022.12.06

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 CATAPILLA/ EMBRYONIC FUSION
CATAPILLA/ EMBRYONIC FUSION


80年代よりGONG周辺で活発な活動を見せる事となるRobert Calvert(sax)やDave Taylor(b)、Malcom Firth(drs)らによって結成、後にJulian Jay Savarinの作品にも参加するAnna Meek/Jo Meek姉妹も在籍し、ハード・ロックとジャズ・ロックをミックスさせた無骨でアグレッシブなサウンドで未だに人気の高い2作『CATAPILLA』『CHANGES』をVertigoレーベルから発表した事で知られる英国産ジャズ・ロックバンド、デビュー作『CATAPILLA』リリースより前も行なわれた、今回初公開となる'70年リハーサル音源が英:Sunbeam Recordsより'22年発掘リリース!


今作に収録されたテープ音源は、当時のギタリストであった元PUSSYのBarry Clark(デビュー作録音の前に脱退)が所有していたテープレコーダーによって録音されたものという事。そのBarry Clarkに加えて、デビュー作と同じくRobert Calvert(sax)・Malcolm Frith(drs)・Dave Taylor(b)・Hugh Eaglestone(sax)・Thierry Reinhardt(sax/fl)、そしてこれまたデビュー作の直前で脱退したJo Meek(vo)のバンド最初期となる計6名がこのリハーサル音源に参加。このリハは楽曲の練り上げなどが目的ではなく凡そギグの様に行なわれたものであったとの事で、つまりは当時のバンドの状態やライブの様相をほぼそのまま伝えている、と形容しても過言ではない音源であると云えます。


まずデビュー作にも収録された'Promises'から驚愕の連続で、スタジオテイク以上に性急かつラフなアンサンブルに続く、これまで謎に包まれていたCATAPILLAでのJoの歌声がインパクト大。このリハーサル音源で聞かれるJoの歌唱は、ぶっきらぼうでありながら幽玄かつ繊細なAnnaのそれとは異なり、妖しさと力を持ち合わせたストロング・スタイルのパワフルなボーカルが特徴的で、デビュー当初のSonja Kristinaもどことなく想起させられます。スタジオテイクとはまったく異なる間奏部のリズムパターンも非常に鮮烈。続く'Tumbleweed'はうって変わってスタジオテイクに対してテンポを落とし音数を減らしたアレンジとなっており、Joのパワフルな歌唱に大きく焦点を当てた緊張感溢れるサウンドとなっております。また本作の興味深い所として、特に冒頭の2曲に続く未発表曲で顕著な、インストよりもJoの歌唱に比重が置かれている点が挙げられ(それでも'Writing On The Wall'のラストは強烈!)、デビュー作の無骨なジャズ・ロックサウンドというよりも、70年代初頭のシーンの流れを汲みつつ独自の中世趣味やシアトリカルな要素を含ませたアート/サイケ・ロック的な側面が強く表れたアレンジが特徴的で、人によってはキャッチーと称する様なこの作風のままスタジオ作の録音に臨んでいたらまた現在とは異なる評価が下されたのではないか、と思わせる程です。


更に添付の24pブックレットには元メンバーのRobert Calvert・Barry Clark・Hugh Eaglestone・Ralph Rolinson・Brian Hansonによる寄稿文と貴重写真/当時の記事をたっぷりと掲載しており、バンドの歴史を俯瞰できる内容となっております。流石に70年のテープレコーダーによる録音というだけあって音質はまずまずなものながら、この手の音源を聴き込んだ方々であれば満足出来る事間違いなし。まさにバンドの歴史のミッシングピースを埋める、貴重かつ驚愕の発掘盤です!!


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