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Vanity Records より 2 枚の LP をリリース、レーベルの主宰である阿木譲がヴァニティ作品のフェイヴァリットに挙げ、NWW リストに選出されるなど同時代の作家への影響力も持っていた東京の丹下順子によるプロジェクト tolerance による音源「Today's Thrill」が初の単独 CD 化。
この音源は『ロック・マガジン 32 号』(1980/07) に付属のソノシート(vanity 2005)に収録されていたものであり、toleranceが2枚のLP以外では唯一世に出した音源となっていた。
CD 化にあたりオリジナルマスターテープから宇都宮泰がリマスタリングしている。
制作はおそらく 2 枚の LP の間の時期にあたる 1980 年。内容は静謐かつ無機的に打たれ続けるビートと囁くような声によって生み出される緊張感が聴きどころとなっている。 しっかりと輪郭を保った丹下によるエレクトリック・ピアノの演奏など 1st アルバム『anonym』の延長線的に響く要素も抱えているが、演奏の方向性はフレーズの反復に徹した機械的な指向が強まっており、“INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽” へと確実に歩を進めていることが嗅ぎ取れる。
静の様相の強いサウンドに突発的な動を差し込むように用いられたテープ・コラージュの技法も印象的だ。
TOLERANCE (JPN)