チャイコフスキー:交響曲第6番 / ショスタコーヴィチ:森の歌(2022年K2HDマスタリング)(SACD/LTD)

VLADIMIR FEDOSEYEV ヴラディーミル・フェドセーエフ

タワーレコード企画商品 / VICTOR X TOWER RECORDS

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2,640円(税込)

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レーベル
タワーレコード(CLASSIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
NCS88012
通販番号
1008588637
発売日
2022年12月21日
EAN
4988002925223
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商品詳細情報

こちらの商品はタワーレコード様企画商品ですが、限定販売期間が解除されましたので、ディスクユニオンでも新品のご注文を承れます。
限定生産となっておりますので、制作元完売の際は何卒ご容赦ください。



フェドセーエフ生誕90年記念企画。
ビクターが1991年にロシアのレーベル「メロディア」と共同で録音された『JVC・デジタル・モスクワ・シリーズ』第3弾!
当時の最先端デジタル機器を使って収録!
直筆譜による「悲愴」の謎。その終楽章はチャイコフスキー没後多くの改竄が施され出版された。
ここにチャイコフスキーの真意に迫る世界初の録音がK2HDで蘇る!
名盤「森の歌」も歌詞対訳付で収録

2022年に生誕90年を迎えたウラディーミル・フェドセーエフ(1932.8.5-)の記念企画としまして、この度ビクターが1981年から93年にかけて主にモスクワで収録したモスクワ放送交響楽団とのロシア音楽録音を、3期にわけてSACDで復刻します。1981年に収録した6つのアルバム(第1期として3タイトルに集成)、1989年から翌年にかけての第2期3タイトルに続き、今回の第3期分は、ビクターが当時のメロディアと共同で収録した1991年の3つのアルバム(2タイトルに集約)と、1993年に大阪で行われたチャイコフスキーの最期のコンサートを再現したライヴ2枚組の計3作です。

ロシアのレーベル「メロディア」と共同で録音したこれらの作品は、当時の最先端デジタル機器を使って収録されました。そして今回、優秀録音の数々を当時のエンジニア服部文雄氏とディレクター野島友雄氏立合いのもとFLAIR Mastering works山崎和重氏によりビクターが誇るK2の技術を用いてアップコンバート。フェドセーエフとモスクワ放送響の奏でるダイナミズムに再び磨きをかけ、原音を更に追求しました。フェドセーエフ生誕90周年にふさわしい、初SACD化アルバムです。マスタリングを含む音質に関しては、ビクターが誇る当時のデジタル録音を、「K2」の技術を使い、CDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで音楽的な面を尊重した上で、原音の追求を図っています。尚、SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します尚、この盤は2枚分のオリジナル・アルバムを1枚に集約して収録しました。

「悲愴」の第4楽章は本来作曲者の自筆譜では、"アダージョ"ではなく"アンダンテ"であったと判断したフェドセーエフの強い希望で収録されたのが当音源です。リリース以来、強い説得力を持つ重要な録音として知られてきました。その経緯は解説書に詳細に記載されていますが、作曲者によって初演された後、追悼演奏会で指揮をした再演者ナプラーヴニクによって修正された箇所が多くあり、その後"アダージョ"表記が定着したとのことでした(初演時のプログラムにも"アダージョ"と誤植があったこともその後疑いが出なかった要因のひとつと言われています)。フェドセーエフは本来この楽章は感傷的になりすぎずに、もっと奥に秘めた崇高な哀しみを表現したかったとも述べています。まさにここでは、これまで多かったメロディーや感情重視の表現ではないチャイコフスキーの本質を描こう、という姿勢の元に収録されたと強く感じさせる演奏になっていると言えるでしょう。曲を構築し直し、「これを契機に多くの人々にチャイコフスキーの音楽の本質を見直してもらいたい」とのフェドセーエフの強い意志を感じさせます。

カップリングの「森の歌」は、今回同時発売の「ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」(NCS88011)の直前、クーデター前というこの時期に、ソ連を礼讃する曲を録音したという点がまずは驚きです。この曲には1978年ライヴのスヴェトラーノフの名演がありましたが、ロシアでの録音は初演者ムラヴィンスキーのモノラル盤もあるにせよ、非常に少ない状況でした。その折に、フェドセーエフから希望があって収録を決めたようです。その後、テミルカーノフがRCAにサンクト・ペテルブルク・フィルと収録している位でロシア勢によるこの曲の有力な録音は行われていませんので、フェドセーエフ盤の占める位置は重要でしょう。ソビエトの崩壊直前の収録という歴史的な録音です。この曲の今後の演奏機会の減少を鑑み。収録にあたっては一部の奏者を説得して臨んだ録音ということでも貴重な音源となりました。尚、歌詞は1962年の改訂版を基調としながらも第1曲目の冒頭の歌詞を1949年原典版のものに置き換えるなど、拘りもあります。尚、初出時に掲載された一柳富美子氏による詳細解説を再掲しました。歌詞対訳と合わせて高音質でぜひ確認してもらいたい音源です。

尚、解説書には初出時の各盤解説や曲目解説を掲載し、新規でフェドセーエフに師事した新進気鋭の指揮者、坂入健司郎氏による序文解説の他に、収録時のプロデューサーであった野島友雄氏に当時を振り返ってもらい「回顧録」を収録しました。資料としての価値も高いです。また、ジャケットには初出時のオリジナルデザインを使用しています。


「原音を追求したK2HDマスタリング」
「K2」テクノロジー(K2HD)では、失われた音楽情報を解析することで、それぞれに異なる倍音成分を持つ各楽器ごとの音色の復元や、演奏者の音楽表現の再現までを可能にしています。本作のマスタリングでは、当時のディレクターとレコーディングエンジニア立合いの元、「K2」の技術を使い、CDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じていただけるものと思います。

■「K2」とは
日本ビクターとビクタースタジオが共同開発した音源デジタル化における高音質化情報処理技術です。
■「K2」の理念
「元の状態に戻す・復元する」「変質させない・オリジナルのまま」、この2つの指針に基づき、「アーティストの拘りの音をオリジナルのままに再現する」これが「K2」の理念です。
■22.05kHz以上の復元(失われた情報の復元)
音は多くの倍音により構成されており、その倍音はデジタル化で失われてしまいます。「K2」は、失われた音楽情報を時間軸で解析し、デジタルマスターで失われた再生周波数22.05kHz以上の周波数を再現することにより、楽器ごとの倍音の音色や、演奏者の表現を復元し、オリジナルマスターと同等の音楽表現を再現しています。
■本作独自のマスタリング
本作は、K2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました。周波数領域ではなく時間軸で処理をする「K2」だからこそ実現可能な技術です。
(タワーレコード)

※タワーレコード限定販売。限定盤
※歌詞対訳付(2)
※SACDハイブリッド盤
※世界初SACD化
※ジュエルケース仕様(ワイドケース)
※2022年最新マスタリング音源使用。(マスタリング・エンジニア:山崎和重氏)
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナル・ジャケット・デザイン採用(他のジャケット・デザインも解説書裏に採用)
※オリジナルマスターから起因するノイズ等がある場合がございますが、ご了承ください。
※解説書:坂入健司郎氏(新規序文解説)、野島友雄氏(新規回顧録)、一柳富美子氏による初出時解説を再録、解説書合計38ページ

【収録内容】
1. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー: 交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」(オリジナル版)[自筆譜による世界初録音]
2. ドミートリイ・ショスタコーヴィチ: オラトリオ「森の歌」 作品81

【演奏者】
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(バス)
アレクセイ・マルティーノフ(テノール)
ユルロフ名称ロシア共和国合唱団
少女合唱団"春"
以上、[2]

モスクワ放送交響楽団
ウラディーミル・フェドセーエフ(指揮)

【録音】
1991年3月18日、27-29日 (1)、8月16日、17日 (2)
モスクワ放送大ホール

【Original Recordings】
Producer: Atsushi Tanaka
Director: Tomoo Nojima
Engineers: Margarita Kozhukhova, Fumio Hattori
Assistant Engineer: A.Karasev (2)

【マスタリング・エンジニア】
山崎和重(FLAIR Mastering Works)

【原盤】
ビクターエンタテインメント