1,980円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
クリストフ・シャソルの「ultrascore」と名付けられた3部作。 4枚目のアルバムとなる本作「Big Sun」で、ニューオーリンズで始まった「Nola Cherie」 、「Indiamore」でインドを経由し両親の出身地であるアンティル諸島で3部作を締めくくりました。Gilles Peterson主宰のWorldwide Award は2014年のベストディスクとして「Indiamore」ノミネートしたりと、早くから彼の才能に気付いて、彼の才能をサポートしています。
天才シャソールは、カリブ、マルティニークをルーツに持つのフランス人 ピアニスト/ 作曲家 。
本作では出身地であるアンティル諸島でフィールド・レコーディングされた人の声や鳥の鳴き声など音を使用しています。サンプルをオーディオとして切り貼りを行い、その上に本人の演奏が乗るといったエルメート・パスコアールの「バナナの叩き売り」の様なスタイルです。音素材には元々映像データがあることが多く、YOUTUBE等を見ると映画の一部やプライベート、ドキュメントの映像の一部分を編集しループし、そこに演奏を乗せています。ライブでも映像とシンクロした演奏などをしているようなので、彼の表現スタイルは映像表現と密接にある音楽表現のようです。
小さいころからピアノを習い、米国バークリー音楽大学で学び、オーケストラの指揮者を8年間務めたり、ロック・バンドのフェニックスのツアーに鍵盤奏者として関わったり、LAに住んだり、アレクサンドル・クールテ監督の『ザ・インシデント』やテレビなどの映像業界に関係した作曲をしていたりと、映像に音楽を付ける仕事をしていたことがあるそうで、現在の映像素材を使った音楽性に至るまでの経歴は納得です。
とは言え、LPをリリースしていることから、本人としても音楽のみで受け取られても良さそうではあります。彼は色々な楽器ができそうですが、メインはピアノ等の鍵盤楽器で、特にJAZZ的な素養を感じますが、クラシック的であったり、ときどきスティーブ・ライヒのような現代音楽的であったり、ロックバンドのサポートでキーボードを弾いたりと、無ジャンル的な演奏というか、聴いているとハマるジャンルが浮かびませんし、そもそもそういうことを意識させません。アンドレ・メマーリ、アントニオ・ロウレイロ、ティグラン・ハマシアン、との比較や、ケンドリック・ラマーやディアンジェロの話題作との比較をSNSやブログで見掛けましたが、去年のARCA なみのインパクトです。2015年オールジャンルから選んでも、ベストの一枠は彼に決定でしょう。
フランク・オーシャンの新作に参加との噂。
CHASSOL / シャソール
フォーマット別一覧