★2007 JAZZ ULTIMATE COLLECTION GOLDEN WEEK SELECT★ まるで開き直りにも似た確信の継続。ジャズ・ミュージックというカテゴリーの配下にありながらその古典芸能保存・伝承組とは一線を画すその有益と不易。本アルバムの米ダウンビート誌の評価がそのまま本アルバムの意味を皆無にしてしまうことは当然ないが２１世紀を迎えパット・メセニー・グループとの活動とは別にメイン・ストリーム・ジャズへの回答を意味する活動をより色濃く打ち出してきた彼が本アルバムで前世紀より抱えていたそのジャズ・コンプレックスを完全に払拭しそれどころか自分の考えるジャズというものへの確信性を更に増し堂々たる自信へと昇華させている。ブラッド・メルドーのニュー・トリオから多大なるインスパイアを受けトレンドやポップス性とは一味違うアップ・トゥ・デイトな本物のジャズが展開される本アルバムは実に彼らしい素晴らしい仕上がりとなっている。
Pat Metheny(g),Brad Mehldau(p),Larry Grenadier(b),Jeff Ballard(ds) M2,4,6,11:Metheny/Mehldau duets
[ 2005年12月録音 ]
新宿ジャズ館 四浦 研治
ソングリスト
1.A Night Away (Metheny/Mehldau)
2.The Sound Of Water (Metheny)
3.Fear and Trembling (Mehldau)
4.Don't Wait (Metheny)
5.Towards the Light (Metheny)
6.Long Before (Metheny)
7.En La Tierra Que No Olvida (Metheny)
8.Santa Cruz Slacker (Mehldau)
9.Secret Beech (Mehldau)
10.Silent Movie (Metheny)
11.Marta's Theme (from "Passagio per il Paradiso") (Metheny)
