2,305円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
10月度WEB、店舗スタッフ推薦盤
2011年8月に入荷して以来好評をいただいている本作からは、ミルト•ジャクソン、ボビー•ハッチャーソン、ウォルト•ディッカーソン、ゲイリー•バートン、ジョー•ロック、ステフォン・ハリスといったそう多くはないヴィブラフォン名奏者の系譜に、今すぐにでもウォーレン•ウルフという名前を書き連ねてしまいそうになる勢いを感じます(今、ネットで"Warren Wolf"と検索していただければ好意的な日本語レビューが多く目に付くことでしょう)。自身の名をタイトルに冠したことからも気合が伺える本作は、ウルフを自身の久々のアコースティックジャズグループに抜擢したクリスチャン•マクブライドプロデュースの元、そのマクブライドを含む一時期のジョシュア•レッドマングループを思い起こすリズム隊に4ビート/コンテンポラリー/スムースなサックスの音色までこなすティム・グリーンといった好メンバーのサポートを得て、バラエティに富んだ楽曲が並ぶ最後まで飽きさせないアルバムに仕上がっています。抜群にノリの良い9曲目、一曲まるまるソロ(?)で魅せる6曲目辺りが本作のハイライトでしょう。話は変わりますがブルーノートから作品をリリースしたこともある、今や大御所の風格漂うトラックメイカー、マッドリブが2001年に発表したジャズプロジェクト、Yesterdays New Quintetでヴィブラフォンの音色の魅力を(主にかわいいといった方向で)再度世界に知らしめて以降、個人的にハードな演奏をハートウォーミングな音色で包むヴィブラフォンジャズが来るかなー/来ないなーと思っていたところに、グラミーにノミネートされた『ウルバヌス』、デビッド・サンチェス/クリスチャン・スコットと共に『Ninety Miles』をリリースし今ノリに乗っているステフォン•ハリスや、ウォーレン•"ウルフ"なんて名前の随分と骨太な(音も)ヴァイブ奏者がのし上がってきたものです。マッチョな前作に比べれば格段にかわいくなったジャケットとともにストレートにおすすめできる良作。 (新宿ジャズ館 宮里)
Warren Wolf(vib, marimba), Tim Green(as,ss), Jeremy Pelt(tp), Peter Martin(p), Christian McBride(b),Gregory Hutchinson(ds)
WARREN WOLF / ウォーレン・ウルフ