ピート・コンデ・ロドリゲス、トニー・パボン&プロテスタ、そしてアルセニオ・ロドリゲス楽団など、実は凄いトコロを渡りあるいたことは意外と知られていない名ソネーロ、サンチアゴ・セローン。上記の史実は本作のオリジナル・ライナー・ノートに記載されており、その実力が最も反映されたと言われる80年代初頭のレア盤がこのCANTA SI VA' CANTAR。ネットリとしたヴォイスがシナるセローン、そしてLuis Perico Ortiz, Sonny Bravo, Marty Shellerという参謀を得て、スウィングする、ごっつイナタい島サルサ風情。サイケ(というか肉感的すぎる・・・)センスのないアート・ワークからは想像できないくらいのもっちりサルサ。80年代だってもうヴィンテージ。 Pedro Bulong (trompet), Lewis Kahn (trombone), Eddie Montalvo (congas), Luis Mangual (bongo)というN.Y.系のミュージシャンも応戦。 通なサルサ・ファンもにんまり。