前作でルイス・エサの音楽を画期的な方法で再構築してみせたブラジルきってのピアニスト、ヂオゴ・モンゾが新作を発表。同じくピアニストであった祖母のオマージュを捧げた作品だそう。サンバやショーロ、バイアォンやフレヴォといったブラジルの多彩なリズムを即興を組み合わせたアルバムということだが、リズムはモチーフとして使われており、サンバらしさやバイアォンらしさといった固定化したイメージから軽々と跳躍してみせるところに彼の才能が光る。曲ごとにトリオやデュオ、ソロピアノといった編成で録音、ドラムに Di Stéffano、ベースに Bruno Rejan、ギタリストにRoberta Mourimが参加。
