エリス・レジーナ&セザル・カマルゴ・マリアーノという両親から受継ぐ抜群の歌唱力、音楽観で、進化を続けるペドロ・マリアーノ。昨今のブラジル産メロウ勢の中でも抜群のアーバン・センスを備え、熱心なAORファンからも支持されるペドロ通算7枚目のアルバムは、オリジナル・レコーディン未発表作品集(2004年録音)。 同年収録のライブ・アルバムで披露されたレパートリーのスタジオ・レコーディング・ヴァージョンを4曲含む注目の1枚だ。初っ端のM1"Tres Moedas"は、いきなり活きの良い16ビートが炸裂するAWB風のライト・ファンク♪。M3"Colorida E Bela"M4"Memoria Falha"とM11"A Casa Da Dor (ゲストvo.はルシアーナ・メロ)"がジャイール・オリヴェイラ作、M6"Quase Amor"はジョルジ・ヴェルシーロ作、M8=レニーニ、M13=モスカと作家陣もペドロこだわりの好チョイス。マルコス・ヴァーリ、ルル・サントス共作によるハネ感+洒落たコード進行が極上のトワイライト系ナンバーM5”PROXIMA ATRACAO"も秀逸!!それにしても、ペドロの声は実に良い。真性AOR好きからは、かのロビー・デュプリー~ビル・ラバウンティ系ファンには堪らないはず・・・と意見も。まさに今シーンの中核を為すインタープリター、ペドロ・マリアーノの真の実力を体感できるサウンド。ペドロは作品中の多くのトラックでドラムも自ら叩いている事実は、まさに特筆に価!