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心絆されるピアノとヴォイスに、ジャズ・マナーとシンフォニック・アレンジで可憐に綴られる、オリジナルMPBの魅力を凝縮した珠玉の逸品。女流SSWヴィトーリア・マルドーナードのデビュー・アルバムが教えてくれるブラジル音楽の本当の優しさ。CD+メイキングDVDのスペシャル・パッケージ。
ヴィトーリア・マルドナードは、80年代中期にキャリアをスタートさせた、既に中堅の域に達するジャズ・ピアニスト/ヴォーカリスト/コンポーザである。名門バークリー音楽院で学んだ後に、リオを拠点に主にセッション・ミュージシャンとして活動。当時、かのマリーザ・モンチとコンビを組んで演奏したこともあり、広くミュージシャン・コミュニティでは知られた才女の最初のレコーディングは、新旧の若手ピアニストが集ったジョビン・カバー集「UM PIANO AO CAIR DA TARDE」(2004年 ELDORADO)への参加であった。後に、ヴォーカリスト、ソングライターとしての才覚も発揮され、リオ/サンパウロを中心にライブ等でオリジナル・パフォーマンスが好評を博す傍ら、書き溜めた楽曲を自身の手でレコーディングするプロジェクトを2007年から3年の歳月をかけて敢行。そして完成した遅出のファースト・アルバムが本作「O que esta acontecendo comigo」である。
全トラックが自らのペンによる旋律で、そのすべてにヴィトーリアの柔和な感性を感じさせてくれる。ストリングスを纏ったしなやかなフレージングのM2「Pura Energia」、ギターのカッティングに導かれ、ピアノ、ヴォーカルがジャジーにシンクロする素敵なボサ・ノヴァ・ナンバー「Meu Moreno」、名手プロヴェータのクラリネットから、心の奥に訴えかけるドラマティックな旋律に引き込まれる「Mata Virgem」など、古き良きMPBの落ち着いた風情を想起させつつ、時に壮大で、時に親近感に満ち溢れた音空間。そのすべてを包み込むヴィトーリアの可憐なヴォイス・ワーク...聴くほどに心絆されていくのが解るような素晴らしさだ。
Pura Energia Meu Moreno
さらにM9「My deepest love」は、今をときめくANDRE MEHMARIや、ジスモンチの申し子DELIA FISCHERを彷彿させるピアノ・タッチと、ヴィトーリアのスキャットのみで綴られた、狂おしいほどに引き込まれる印象派トラック。至極ヒューマニズムに満ちた美しさは本作のハイライトと言える。既にシーンでその存在を認められているヴィトーリア。そんな彼女のサポートには、ジャズ/セッション・ミュージシャンの好手が配されているのは他でもない。ドゥダ・ニエヴェス、シルヴィオ・マツッカjr.と織り成す絶妙なバランスのリズム・セクションを中心に、ギター/パーカッション/木管/そしてストリングスが彩っていく。中でも、彼女の才能を知るホベルト・メネスカルの参加も特筆。
My deepest love
派手さの無い音作リの中に見えるリリカルな風情...SSWヴィトーリア・マルドナードの魅力を、すべてのブラジル音楽ファンに味わっていただきたい。付属のDVDは、CDレコーディングの全メイキングを収録。この類稀なクオリティの逸品が完成するまでのすべてを、映像でも存分に愉しめる。決してリーズナブルではないプライスだが、それだけの価値はある。
■MUSICIANS■
Vitoria Maldonado (voz / piano)
Duda Neves (bateria)
Sylvinho Mazzuca Jr.(baixo acustico)
Marcelo Pizzarro (guitarra e violao)
Ruria Duprat (arranjos de cordas)
Nailor Proveta (sax e clarinete)
Luis Guilherme Rabello (percussao)
Teco Cardoso (sax soprano)
Roberto Menescal(violao)
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VITORIA MALDONADO / ヴィトーリア・マルドナード