【クラシック】いますぐ聴いてほしい オールジャンル 2023 | ディスクユニオンのスタッフが一年の中で印象に残った作品を紹介

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2023.12.06

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いますぐ聴いてほしい オールジャンル2023 - クラシック
いますぐ聴いてほしい オールジャンル2023 - クラシック


2022年から続くロシアのウクライナ侵攻などの影響で、ありとあらゆるものが値上がりしていますが、音楽界も例外ではなく、原材料や輸送費の価格上昇でCDやレコードなども販売価格が上がっています。クラシックのコンサートでは、やはり経費増大等により海外オーケストラの来日公演を招聘元が断念する事態も。予断を許さぬ世界情勢のなかで、音楽家たちは聴きてのひとときの癒しと慰めのために音楽を届けようと奮闘しています。手軽なサブスク視聴に傾きがちですが、彼らの応援のためにパッケージ商品を購入し続けたいものです。

■クラシック | 2023 RANKING



アーティストタイトルフォーマットレビュー
1HILARY HAHN / YSAYE: SIX SONATAS FOR VIOLIN SOLO (LP)HILARY HAHNYSAYE: SIX SONATAS FOR VIOLIN SOLO (LP)LP(レコード)9週間に渡るセッションを経て完成したアルバム。良いものは必ずしも時間を掛ければ出来るというわけではないが、この才媛が納得行くまで作り込んだだけあって、過去の同曲録音が霞む程の強い説得力を持っている。正座して傾聴すべし。
( 商品部 / 藤本 )
2MARC-ANDRE HAMELIN / FAURE: NOCTURNES & BARCAROLLESMARC-ANDRE HAMELINFAURE: NOCTURNES & BARCAROLLESCD超人アムランがフォーレの青年期から晩年まで創作年代が被る「夜想曲」と「舟歌」を一挙録音。アムランが技巧的なだけのピアニストではないことを改めて思い知らされる、佳きアルバム。
( 商品部 / 藤本 )
3YUJA WANG / RACHMANINOFF: THE PIANO CONCERTOS & PAGANINI RHAPSODYYUJA WANGRACHMANINOFF: THE PIANO CONCERTOS & PAGANINI RHAPSODYCDラフマニノフ生誕150年となった2023年に打ち上げられた大花火! 熱量が半端ないユジャに、ドゥダメル&ロス・フィルが完璧なサポートで応じる。
( 商品部 / 藤本 )
4LEONKORO QUARTET / RAVEL / SCHUMANN: STRING QUARTETSLEONKORO QUARTETRAVEL / SCHUMANN: STRING QUARTETSCD2019年結成の若き弦楽四重奏団。ラヴェルにシューマンを組み合わせるという斬新さ。いずれも鮮やかに描き切り好印象。なお、デビュー録音という触れ込みだが2022年に発売されたドイツのジャズピアニスト、ティム・オルホフ(Tim Allhoff)のアルバム「MORLA」に1曲だけ参加している。
( 商品部 / 藤本 )
5ALEJANDRO MARIAS / BACH: 3+1 - VIOLA DA GAMBA SONATAS (SACD/MQACD)ALEJANDRO MARIASBACH: 3+1 - VIOLA DA GAMBA SONATAS (SACD/MQACD)SACD高音質録音で世評の高いEudora Records、過去最高の出来ではなかろうか。経験の豊かさに裏打ちされた素晴らしい演奏と、精度の高い録音、何度も繰り返し聴きたくなるアルバム。
( 商品部 / 藤本 )
6FRANCOIS-XAVIER ROTH / R.STRAUSS: ALSO SPRACH ZARATHUSTRA / DEBUSSY: JEUXFRANCOIS-XAVIER ROTHR.STRAUSS: ALSO SPRACH ZARATHUSTRA / DEBUSSY: JEUXSACD2018年ライヴ収録。Haensslerへの録音からわずか5年だが、その間、レ・シエクルとの共演をはじめ、様々なオーケストラとの演奏・録音を経てロトの音楽づくりは大きく変貌している。旧録音のバーデン=バーデン&フライブルク放響も好演だったが、LSOとの組み合わせはまた格別。
( 商品部 / 藤本 )
7FRANCOIS-FREDERIC GUY / CHOPIN SECRET GARDENFRANCOIS-FREDERIC GUYCHOPIN SECRET GARDENCDギィ(1969-)が、30年以上に及ぶレコーディング・キャリアのなかで初めて挑んだというショパン・アルバム。1905年製プレイエルを使用、柔らかな響きで聴きてを魅了する。
( 商品部 / 藤本 )
8ISABELLE FAUST / STRAVINSKY: VIOLIN CONCERTO / CHAMBER MUSICISABELLE FAUSTSTRAVINSKY: VIOLIN CONCERTO / CHAMBER MUSICCDイザベル・ファウストがロト&シエクルと初共演。協奏曲としては異質な表現、楽想を持つストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲をファウストは高く評価し、当盤では協奏曲以外の作品もすべてヴァイオリンで参加し気を吐いている。
( 商品部 / 藤本 )
9YAN PASCAL TORTELIER / SANCAN: A MUSICAL TRIBUTEYAN PASCAL TORTELIERSANCAN: A MUSICAL TRIBUTECDまとまった作品集がほとんど紹介されてない作曲家ピエール・サンカン、その彼に師事したバヴゼや影響を受けたというY.P.トルトゥリエが参加したトリビュート・アルバム。シリアスな曲調とユーモラスな楽想、振れ幅大きめだが収録された作品はいずれも興味深い。
( 商品部 / 藤本 )
10KURT SANDERLING / SHOSTAKOVICH:SYMPHONY NO.10/BALAKIREVKURT SANDERLINGSHOSTAKOVICH:SYMPHONY NO.10/BALAKIREVCDクレンペラーが引退表明(1972年)したニュー・フィルハーモニア管の首席客演指揮者だったザンデルリンクが1973年におこなったショスタコーヴィチ10番ライヴの初出音源。カップリングされているコンドラシン&ロイヤル・フィルのカゼッラ編「イスラメイ」共々、オケの並々ならぬ集中力に圧倒される。
( 商品部 / 藤本 )
※許可なく複製・転載することを禁じます。

■いますぐ聴いてほしい オールジャンル2023 - クラシック


アーティストタイトルフォーマットレビュー
ARNO BORNKAMP / FOLIES DE BARYTONARNO BORNKAMPFOLIES DE BARYTONCDボーンカンプのバリトン独奏が聴ける。それだけでも十分必聴に値する。サクソフォーンの現代作品にありがちな難解さは少なく、マークVIの響きの柔らかさも相まって聴後の疲労感もない。純粋にバリトンサクソフォーンという楽器を楽しむことができる一枚だ。
( 名古屋店 / 森江洸世 )
CAMILLE THOMAS / THE CHOPIN PROJECT TRILOGYCAMILLE THOMASTHE CHOPIN PROJECT TRILOGYCDショパンの室内楽作品とチェロとピアノの為に編曲された ピアノ作品、フランショームのチェロ作品集 ショパンの曲がチェロとピアノによる作品に生まれ変わります。 中でもピアノ三重奏曲は録音が少なくショパンの若いころの作品 ですが、是非聴いていただきたい1曲です。
( 新宿クラシック館 / 吉野秀人 )
CHRISTIAN TETZLAFF  / BRAHMS:DOUBLE CONCERTO/VIOTTI/DVORAKCHRISTIAN TETZLAFFBRAHMS:DOUBLE CONCERTO/VIOTTI/DVORAKCD2022年に癌で亡くなったラルス・フォークトとの友情を記念し企画されたアルバム。親交のあったパーヴォ・ヤルヴィとテツラフ兄妹の凄演が聴きものです。
( 新宿クラシック館 / 和田秀也 )
DANIIL SHAFRAN / ENCORESDANIIL SHAFRANENCORESCD飛びぬけた人気を誇るロシアを代表する名チェリスト、ダニール・シャフランの1991年初出音源。驚くほど多彩な音色、時に陶酔的な弱音を駆使し聞かせる、細部までこだわりの表現… 彼の良さが最大限に発揮された小品演奏はまさにその芸術のショーケースと言えます。完全限定生産。くれぐれもお聞き逃しないよう、今年一番の是非盤です!
( お茶の水クラシック館 / 三浦稔 )
HEINZ HOLLIGER / EVENTAILHEINZ HOLLIGEREVENTAILCDハインツホリガー、御年84歳!現代を生きる「音の魔術師」の来日記念盤が(執筆時絶賛来日中)届きました。筆者は先日東京文化会館にて行われたリサイタルへ足を運んでまいりましたが、たった一音で聴衆を惹きつけるその存在感に息を吞みました。当盤はそのリサイタルのプログラムでも中核を成していた近現代のフランス音楽で構成されたもの。冒頭ラヴェルの1は幻想的な雰囲気を湛え、2~4のサン・サーンスのソナタは陽光が差すかの如し。怪しく輝くジョリヴェの5、異世界への誘いであるかのような6メシアン...と、オーボエとピアノという極限まで削ぎ落されたシンプルな編成で紡がれた音の豊穣は今秋の収穫の中でも最上と言える一品ではないでしょうか。夜が長くなるこれからの季節のお供に、ゆっくりと音楽を味わいたくなる時に最適な極上の一枚です。是非。
( 新宿クラシック館 / 川崎忍 )
HERBERT BLOMSTEDT / COMPLETE DECCA RECORDINGSHERBERT BLOMSTEDTCOMPLETE DECCA RECORDINGSCD御年96歳の名指揮者!今年の来日は叶いませんでしたが、日本のオーケストラとも共演し、日本人に愛される現役指揮者。得意な北欧作曲家を始め、ブルックナー、ブラームスの交響曲は聴き所満載です。
( 神保町店 / 中谷恵理菜 )
HERMAN KREBBERS / EDITION - HERMAN KREBBERSHERMAN KREBBERSEDITION - HERMAN KREBBERSCD長い間、オランダの様々のオーケストラでコンサートマスターを務めてきた ヘルマン・クレバースの音源が15枚組BOXにまとまって発売! ソリストとしてのいろいろな作曲家のヴァイオリン協奏曲他 コンサートマスターとしてのオーケストラの一員としての録音を 網羅しており様々な表現者としてのクレバースを楽しめます。
( 新宿クラシック館 / 吉野秀人 )
HILARY HAHN / YSAYE: SIX SONATAS FOR VIOLIN SOLO (LP)HILARY HAHNYSAYE: SIX SONATAS FOR VIOLIN SOLO (LP)LP(レコード)作曲者イザイの孫弟子にあたるヒラリー・ハーンは完璧に、そして味わい深く近代ヴァイオリン・ソナタの名曲を奏でます。45回転盤ということもあり、音質も極上です。
( 新宿クラシック館 / 池田裕亮 )
KLAUS MAKELA / STRAVINSKY: LE SACRE DU PRINTEMPS (CD)KLAUS MAKELASTRAVINSKY: LE SACRE DU PRINTEMPS (CD)CDパリ管の音色がたまらない。それを引き出すクラウス・マケラのタクトも素晴らしい。
( 商品部 / 福森孝史 )
MARIA CALLAS  / LA DIVINA - MARIA CALLAS IN ALL HER ROLES(DELUXE 131CD+3BLU-RAY+1DVD)MARIA CALLASLA DIVINA - MARIA CALLAS IN ALL HER ROLES(DELUXE 131CD+3BLU-RAY+1DVD)CD生誕100年を記念して以前発売されていたBOX2種類の音源と その時に収録されなかった3つのオペラ全曲と11のリサイタル・ライヴ音源 ジュリアード音楽院でのマスタークラス等 今のところ完全な全集と言えるBOXが発売され、マリア・カラスのレパートリーの 多さに驚かせれるBOXです。
( 新宿クラシック館 / 吉野秀人 )
MAURIZIO BARBETTI / FLAMMER: ELECTROACOUSTIC WORKSMAURIZIO BARBETTIFLAMMER: ELECTROACOUSTIC WORKSCD生楽器とテープがそれぞれあるのではなく、融合するようにして響きや運動を生んでいくのが面白い。実在しない頭部のツボをポチポチ押される感じがする。
( 大阪クラシック館 / 伊藤優作 )
NATHAN MILSTEIN / BACH: SONATAS & PARTITAS FOR SOLO VIOLIN (SACD) / バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ (SACD)NATHAN MILSTEINBACH: SONATAS & PARTITAS FOR SOLO VIOLIN (SACD) / バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ (SACD)SACDミルシテインのバッハ、満を持してESOTERIC化でございます。とにかく購入していただいた多くのお客様より賜った評判がものすごく良かった1枚です。リマスター前の原盤に相当する録音と聴き比べてもその違いはまさに歴然!うおお、すっげぇ!な1枚でございます。
( 吉祥寺クラシック館 / 宇野澤友樹 )
NICOLAS STAVY / SHOSTAKOVICH: WORKS UNVEILEDNICOLAS STAVYSHOSTAKOVICH: WORKS UNVEILEDSACDショスタコーヴィチが編曲した、ピアノと打楽器のための「交響曲第14番」、4手ピアノのための「マーラー:交響曲第10番・第1楽章からの断章」。いずれも世界初録音。とりわけ注目すべきは前者。オリジナルどおり2名の独唱も付き、弦のパートをピアノソロに置き換えたもの。この傑作の響きがより先鋭化し、慄然とする。
( 商品部 / 藤本崇 )
PABLO HERAS-CASADO / JACOB MUHLRAD:REMSPABLO HERAS-CASADOJACOB MUHLRAD:REMSCD1991年生まれ、スウェーデンの新人現代音楽作曲家、ヤコブ・ミュールラッド初のフルオーケストラ作品、「REMS」。タイトルは人間の睡眠状態を表す「レム睡眠」を意味している。謎めいた、夢幻的な響きを持ちながら懐かしい子守唄のような雰囲気も感じる一曲。今最も聴いていただきたい作曲家の一人です!
( お茶の水クラシック館 / 河野舞 )
PHILIPPE BIANCONI / RAVEL:L'OEUVRE POUR PIANOPHILIPPE BIANCONIRAVEL:L'OEUVRE POUR PIANOCDビアンコーニによるラヴェルのピアノ作品全曲録音。美しくも陰のある魅力たっぷりの演奏です。録音も最高!
( 新宿クラシック館 / 渡辺洋輔 )
SAMUIL FEINBERG / FEINBERG PLAYS FEINBERGSAMUIL FEINBERGFEINBERG PLAYS FEINBERGCD先輩スタッフとこのCDについて話していたところ「このCDは人類の宝だ!!」ということで落ち着きました。皆様へおすすめいたします。
( お茶の水クラシック館 / 大野和之 )
TRIO PARNASSUS / BEETHOVEN:PIANO TRIOS OP.38/OP.81BTRIO PARNASSUSBEETHOVEN:PIANO TRIOS OP.38/OP.81BSACDベートーヴェンの六重奏曲をピアノ三重奏で演奏。トリオ・パルナッソスとMDGによるベートーヴェンの一連のトリオ作品の録音が完結したようです。
( 商品部 / 吉田円 )
VARIOUS ARTISTS (CLASSIC) オムニバス (CLASSIC) / THE AVANTGARDE SERIES(21CD)VARIOUS ARTISTS (CLASSIC) オムニバス (CLASSIC)THE AVANTGARDE SERIES(21CD)CDクラシックレーベル大手ドイツ・グラモフォンが持つ珠玉の現代音楽アーカイブを収めた特大ボックスです!カーゲルやグロヴォカール、シュトックハウゼンなどの貴重な録音が楽しめます。何よりこれをグラモフォン印で聴けるというのが何より箔が付くというものでしょう。
( 吉祥寺クラシック館 / 宇野澤友樹 )
WILHELM FURTWANGLER / ヒンデミット:世界の調和/管弦楽のための協奏曲WILHELM FURTWANGLERヒンデミット:世界の調和/管弦楽のための協奏曲SACDヒンデミットの作品は今日21世紀の指揮者たちが振るのと、20世紀の、それも戦前から戦後すぐの指揮者たち(それもドイツ人)が取り上げるのとでは随分とそこにのしかかる雰囲気が異なってきます。特にフルトヴェングラーが彼の諸作品を扱うというのは、当時の世界情勢的にも大変センシティブでかつ、センセーショナルな意味合いを持っていたと考えても問題ないでしょう。フルトヴェングラーの録音の多くは擦るほどリマスターされてきましたが、それでもあまり数の多くないヒンデミットの音楽がSACDで聴けるなんて、まさか夢にも思いませんでした...。しかもオケコン...!世界の調和...!かっこよすぎる!!!
( 吉祥寺クラシック館 / 宇野澤友樹 )
YUJA WANG / RACHMANINOFF:THE PIANO CONCERTOS&PAGANINI RHAPSODYYUJA WANGRACHMANINOFF:THE PIANO CONCERTOS&PAGANINI RHAPSODYLP(レコード)演者(ユジャ・ワン/ドゥダメル)、曲目、質感、価格。それら全てが期待となって伝わった時、「ジャケ買い」という行為におよぶのだなと今回思いました。ラフマニノフ生誕150年周年を締めくくる一枚に私はこれを選びます。
( お茶の水クラシック館 / 友枝洋平 )
アリス・紗良・オット / リスト/パガニーニ大練習曲集アリス・紗良・オットリスト/パガニーニ大練習曲集CDアリス・紗良・オットの「真のデビュー盤」正に「栴檀は双葉より芳し」すこぶる冴えわたる演奏です。
( 新宿クラシック館 / 中川哲也 )
エフゲニー・スヴェトラーノフ / ロシア音楽ライヴ・コレクションエフゲニー・スヴェトラーノフロシア音楽ライヴ・コレクションCD一連の共演は至芸の宝庫、N響がまるでロシアのオケかの如く響き渡ります。有名過ぎる第1番以上に技巧.体力的に困難なピアノ協奏曲第2番の面白さを堪能できる名演、そしてラフマニノフもひれ伏すであろう(?)ロマン濃厚な名曲<詩曲>の艶演収録のDisc2は感涙必至です。
( 新宿クラシック館 / 吉岡薫 )
エマーソン弦楽四重奏団 / 終わりなき航海エマーソン弦楽四重奏団終わりなき航海CDこの10月で47年間の活動に終止符を打ったエマーソン弦楽四重奏団のラストアルバム。メインはシェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番だが、この曲でエマーソンは非常に透徹した響きで楽曲の先鋭性を浮き彫りにしており秀逸。この新しい時代の息吹を予感させるシェーンベルクの作品にその弟子のベルク若き日の弦楽四重奏曲をカップリング、さらにはヒンデミット20代の傑作『メランコリー』、そしてショーソンの『終わりなき歌』。始まりの予感と終焉へのおののき、感慨。エマーソンの最後に相応しいコンセプチュアルさもまとい―アルバムのタイトルは「終わりなき航海」―、ハンニガン及びシャマユの名演も含めこれは傑作。
( 新宿クラシック館 / 藤原聡 )
ダヴィド・オイストラフ / ダヴィド・オイストラフ・ライヴ・イン・パリ1958ダヴィド・オイストラフダヴィド・オイストラフ・ライヴ・イン・パリ1958CD復刻盤として人気のスペクトラム・サウンドから発売された巨匠オイストラフのDISC。演奏技術はもちろんながら、鮮やかな音色や美しい高音域の響き、ライブの臨場感と共に味わえます。
( お茶の水クラシック館 / 麻田沙希子 )
ヘルベルト・ブロムシュテット / ブルックナー: 交響曲全集 (第1-9番)ヘルベルト・ブロムシュテットブルックナー: 交響曲全集 (第1-9番)CD2023年で96歳となったブロムシュテットが2005-2012年に取り組んだゲヴァントハウス管とのブルックナー全集が再発売!今年N響での公演を控えながらも体調不良によりキャンセルに。来年も公演が予定されていますので、元気な姿で来日する日を楽しみにしています!
( 新宿クラシック館 / 鴇田祥悟 )
マルセル・メイエ / ザ・ラスト・レコーディング・イン・パリ1957(7INCH)マルセル・メイエザ・ラスト・レコーディング・イン・パリ1957(7INCH)7"(レコード)メイエの完全限定盤。マズルカ第23番が収録されたレコードは自分の知る限りこの一枚だけです。日本ではあまり認知されていないピアニストですが、優しく深みのある音色はいつまでも聞いていられます。マニアライクなEP盤なのも嬉しいポイント。
( 大阪クラシック館 / 神田洋之 )
篠﨑博 / リアル・ライヴ・サウンズ 世界のオーケストラ レア自主制作盤完全ガイド篠﨑博リアル・ライヴ・サウンズ 世界のオーケストラ レア自主制作盤完全ガイドBOOKこんな音源があったのか!! 強力なインパクトを持つ世界のオケ自主制作盤の名演奏を網羅し語りつくした前代未聞のディスクガイド。この書を手にユニオンをめぐり極レア盤を掘り当てて頂きたい!
( お茶の水クラシック館 / 高木健太郎 )
木米真理恵 / ベルヴェデーレ木米真理恵ベルヴェデーレCDデビューCDから5年、ピアニスト自身が学んだイタリアの地にちなんだ曲を厳選した待望の新作。静謐な弱音から重厚な、でも濁ることのない強音まで色彩豊かに展開される目眩く音響世界はさながら美術館を巡るかの如し。中でも久々に聴くクレメンティが心に沁み渡ります。
( 新宿クラシック館 / 吉岡薫 )
※許可なく複製・転載することを禁じます。