- 試聴可能
- 通販番号
- 1001618479
- 発売日
- 2012年03月07日
- EAN
- 4514306010954
商品詳細情報
レーベルの知り合いの方の「こんなにもSyrup 16gの影響を色濃く受けている若い世代のバンドがいただろうか?しかもマネっこでなく」というツイートが気になり、初めて彼らの曲を聴いたのは、配信されていた「何もできない」と「素直」の2曲。久々にくすぐったいような嬉しいような気持ちになった。真実は時に刺さるというより、不可侵領域をくすぐる。
そして程なく、初めてライヴを見た。対バンなので短い時間だったが歌が濁りなく伝わり、スタイルとしてではなく勝手に叫びになってしまう感じが、曲調の意外なポップさといい対照を描いていてハッとした。音源で聴いていた「素直」も「素直になれない」自分を素直に表現している(語義矛盾じゃなく)ように思えた。たとえば彼らが影響を受けたSyrup 16gが、その生きづらさや、本当はエモい部分を逆照射するように冷たい音像で表したのとは違って。また程なくして、早くもンか月先にリリースされるアルバムの音源をいただく。慣れちゃうのがなんかイヤだなと思っている自分に気づいて失笑。しかし、そんなことは杞憂で、2度しか見てないライブでくっきり刻み込まれた曲がそこには並んでいた。
承前の「素直」。素直に君と話したいだけなのに、酒の力を借りずにそれができない主人公。でもポイントはそれを「酒気帯びでしか」という歌詞にするあたり。くすぐったいというのはここが原因か。しかもそのフレーズが「自然と叫び」になる部分なのだ。若さのせいにできるのに、いかんともしがたいモヤモヤを自分のせいにするなんて、若さって最悪と歌う「no youthful」は自分でも本心がわからないからこそ歌にするんじゃないのか?というロックの定石。
淡々とした曲が全体を占める中で、激しいコードストロークで「おっ?」と思わせるラストの「スケールアウト」は「そこまで言っちゃうのかい」な一行が待ち受けてるので確認してほしい。 非リア充がなかばデフォルトであり、個が集まってもそれぞれ一人で存在していて、でもそれもちょっと寂しいと感じてる、昔だったら甘ったれた態度と思われていたことが、今はちょっと性質が違うと思われる。paioniaの音楽は案外、いまの20代前半のスタンダードな心象を表しているんじゃないだろうか。いろんな人がこのバンドにくすぐられてほしい。(石角友香)
(新譜案内より)
ソングリスト
Disc 1
-
1. 浪人
-
2. no youthful
-
3. 素直
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4. 何もできない
-
5. 彼女の握る手
-
6. スケールアウト
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