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アリゾナ州フェニックスを拠点とするヴォーカルSEAN BONNETTEとベースのBEN GALLATYを中心に結成されたフォーク・パンク・バンド、AJJ。2004年の結成以来、人間の暗部や社会の矛盾をシニカルかつユーモラスな視点で切り取り、アコースティック楽器の響きとパンクの衝動を衝突させた独自のアンサンブルを構築しています。2007年作『PEOPLE WHO CAN EAT PEOPLE ARE THE LUCKIEST PEOPLE IN THE WORLD』でDIYシーンの中心人物としての役割を決定づけると、その後も2011年作『KNIFE MAN』でのエレクトリックなアプローチの導入や2014年作『CHRISTMAS ISLAND』におけるインディ・ロックへの接近など、常に自らの音楽的DNAを解体し続けています。彼らが鳴らすアコースティック・ギターの乾いたストロークと直情的なメロディは現代社会の閉塞感を打破する鋭い刃として機能しています。
前作から続く混迷の時代において、言語の形骸化とテクノ・ファシズムの台頭という現代のディストピア的状況と対峙した2026年9TH。本作の録音にあたり彼らはカリフォルニア州ロサンゼルスのANIMAL RITESスタジオへと帰還。過去の代表作を手掛けたプロデューサーのJOHN CONGLETONを再び迎え入れ、AIや仮想現実によって人間性が剥奪されていく現実に対する強烈なアンチテーゼを生々しいバンド・サウンドへと変換しています。機械化されたコミュニケーションを拒絶し、より肉体的で欠落を抱えた新たな人間の表現様式を模索する彼らの意志が全編にわたって息づいています。
瑞々しいギター・カッティングと性急なビートが牽引する"BEAUTY AND TRUTH 2"、重厚なベースラインと歪んだノイズが軽やかに資本主義の終焉を告げる"DIRTY OLD POWER"、焦燥感を煽るヴォーカルが鼓膜を打つ"PHLAMETHROWER"など、生々しくざらついたアンサンブルが聴き手の感情を揺さぶる全12曲。高度に情報化された社会の虚無感を血の通ったアコースティック楽器の響きと直情的なメロディによって打ち破る、極めて肉体的なサウンドが展開されます。
人工知能やデータセンターが人間の居場所を奪う現代において、不完全であることの美しさと抵抗の意志を刻み込んだ一作。フォーク・パンクの枠組みを超え今を生きるための新たな連帯を提示する重要なドキュメントです。
録音およびプロデュースは、ST. VINCENT等のプロデュースで知られるテキサス州ダラス出身のプロデューサーJOHN CONGLETONが担当。さらにアートワークは、DEAD KENNEDYSの象徴的なロゴを生み出したコラージュ・アーティストのWINSTON SMITHが手掛けています。
ソングリスト
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01. Beauty and Truth 2
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02. Dirty Old Power
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03. Destiny
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04. Update
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05. Phlamethrower
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06. Hungry House
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07. Bitch Ass World
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08. Florid Language
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09. Window in Yr Mind
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10. Wasted on a Boeing
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11. No Home in This World
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12. Human Centipede
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