<予約>ハニャ・ラニ、2023年作『GHOSTS』のリリース・ツアーからワルシャワ&ロンドンでのライヴをCD化!

  • JAZZ
  • 新着ニュース

2024.09.02

  • x
  • facebook
  • LINE

  • メール


ハニャ・ラニのアンビエント・ワールドの到達点。
2枚組近作『GHOSTS』のリリース・ツアーから、ワルシャワ&ロンドンでのライヴをCD化。
エレクトロニクスと弦楽アンサンブルの響きが織りなす究極美の世界。

■ここ数年『ミュージック・フォー・フィルム・アンド・シアター』(2021)、『オン・ジャコメッティ』(2023)とインストがメインのフィルム・ミュージックとしてのアルバム発表が続いていたハニャ・ラニ。その後2023年10月に発表された2枚組アルバム『GHOSTS』は、かつての『ホーム』(2020)を彷彿させるヴォーカル&エレクトロニクス作品として、またオーラヴル・アルナルズ/パトリック・ワトソン/ダンカン・ベラミー(ポルティコ・カルテット)らがゲスト参加した作品として話題になった。そして発売直後からヨーロッパ/アメリカ/カナダで大規模なリリース・ツアーを実施、全会場でライヴ・レコーディングをした中から「ベスト・パフォーマンス」としてハニャがセレクトしたのが本作『ノスタルジア』である。


■セレクトされた曲は、リリース日の10/6にワルシャワにある「ポーランド放送局」内にある録音ホール・スタジオ「SI 」(未発表曲を1曲収録)と、10/26にロンドンのコンサートホール「ラウンドハウス」でのパフォーマンス(タイトル曲のみ)から。ポーランド放送局ではかってスタジオ「S2」でライヴ・ミニアルバムをリリースしたこともあり、ハニャもロケーションを知りつくした場所。メンバーはアルバム『GHOSTS』とほぼ同じメンバーで、アルバム『ホーム』のサウンドを決定づけていたジェモヴィト・クリメク(bass, moog)や過去作も参加していたストリングス・アンサンブル(ヴァイオリン✕3、ヴィオラ✕2、チェロ✕4)編成。ハニャはピアノ/キーボードの他にドラム・マシーンも担当、そして深みのある美しさを増したヴォーカルも4曲披露している。


■前作『GHOSTS』は、もともと『オン・ジャコメッティ』を録音したスイスの山中にある古い廃墟のホテルに「ここにはゴーストが住んでいる」と地元の人々が話していたことにインスパイアーされた作品。生と死の境界の間で何が起きているのかというイマジネーションを膨らませて作られたもの。それをエレクトロニクスと弦楽アンサンブルによるアレンジに置き換え壮大に描き切った作品である。その前作と同様、このライヴはエレクトロニクスのトリートメントとアナログ楽器の質感が混じり合った深遠な響きのするミニマルなポスト・クラシカル風のサウンドスケープ。美しすぎるメロディとハニャのヴォーカルに自然と引きこまれていくような映像的な音で覆われている。アルバムタイトルは、このワルシャワでのコンサートの数か月後に「S1」を訪れた時の、自身のノスタルジーと憧憬の感情にインスパイアーされたもの。またロンドン公演での「ノスタルジア」のパフォーマンスがあまりにも素晴らしかったことも関係している。


■Hania Rani (Keyboards, drum machine, vocals)
Ziemowit Klimek (double bass, moog)


Strings Ensemble:
Karolina Gutowska (violin), Jan Pietkiewicz (violin), Marta Piórkowska (violin), Paweł Czarny (viola), Tomasz Rosiński (viola), Dobrawa Czocher (cello), Marianna Sikorska (cello), Mateusz Błaszczak (cello)