2024.09.12
※2LP / CD
ピアニストで作曲家の佐藤允彦とドラマーの森山威男がロンドン東部にあるライヴハウス、カフェ・オトで共演
BBE Musicは、コロナ禍によって世界が変わったわずか数ヶ月前に貴重な音楽の出会いが録音された特別なライブ録音を発売する。2019年9月に録音された『Live at Café Oto』は、戦後日本のジャズ界を支えた2人の巨人と、新しいUKジャズの中心からやってきたミュージシャンの2人が一堂に会した。世代も大陸もお互いに離れているが、この特別な公演のためにひとつになった。
ピアニストで作曲家の佐藤允彦とドラマーの森山威男が、イギリスで最も注目されている実験的なジャズ・グループ、イル・コンシダードのメンバー、サックス奏者のイドリス・ラーマンとベーシストのレオン・ブリチャードと共に、ロンドンの革新的で探求心溢れる音楽空間、ロンドン東部にあるライヴハウス、カフェ・オトで演奏した。
佐藤允彦と森山威男は、それぞれが演奏する楽器を単に奏でる奏者ではない。彼らは高次元、つまり、それぞれの分野におけるアイコンやトーテムがいる近い空間に存在する。佐藤允彦は実験的で象徴的な作曲家・ピアニストとして、森山さんは猛烈な山下洋輔トリオの起爆装置として、日本のフリーとモダン・ジャズの発展において重要な時期となる1960年代後半に強力なJジャズの卓越したプレイヤーとして出現した。クリエイティブな境界線が溶け、文化発信の新たなベクトルが生まれ、「ジャズ」の定義そのものが、新世代のアーティストによって強烈かつ広範囲に再構築された時代であった。これらのアーティストたちは、それまでの慣習や形式を捨て去り、新しい音楽的言語を構築しようとした。
その変化と変容の精神は、あの秋の日曜日の夜、ロンドン東部で彼らと同行していた2人の若手プレイヤーにも共通している。イル・コンシダードのメンバーである管楽器奏者のイドリス・ラーマンとベーシストのレオン・ブリチャード(彼はその後グループを脱退)は、近年世界を席巻し、急成長を遂げたUKジャズ&即興演奏シーンの支点にいた。イル・コンシダードのサウンドはフリー・インプロヴィゼイションが中心で、彼らの言葉を借りれば、「あらかじめ書かれたシンプルなテーマや、その場で作曲されたものをゆるやかに演奏する」ものだった。それゆえ、イドリスとレオンが、60年代後半から70年代初頭にかけての日本の革命的なフリー・インプロヴィゼーション・シーンのベテラン、2人と一緒に演奏するのはごく自然なことだった。
『Live at Café Oto』は、別々の世代が一体となり、その夜の観客として幸運にも居合わせた人々にとって忘れられない、真に恍惚な体験を創り出すというユニークな瞬間を提示している。その特別な瞬間を、今、あなたと分かち合うことができる。
■佐藤允彦 (p)
森山威男 (ds)
イドリス・ラーマン (sax)
レオン・ブリチャード (b)
2019年9月6日ロンドンCAFÉ OTOライブ録音
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