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※ペーパースリーヴ
★イギリスが生んだ鬼才ジョン・テイラーの『Phases』以来5年振りとなる2011年録音のピアノ・ソロ作品。
★2000年代に入ってCAM JAZZと契約してから、レーベルのカラーもあってか、旧来からの先鋭性を包み込むようなノスタルジーにも通じる温かい音の響きも印象的なジョン・テイラーのピアノ。それはECMが表現してきた音世界とは、質感という点において、対極とも言えますが、残響音まで含めて美しい音色はそのままに、ヴァリエーションが加わった氏の世界には、新しい魅力、世界があると感じます。
★組曲とも言える冒頭の3トラックから世界観たっぷり。バロック的なものを感じさせるイントロからアブストラクトな世界に“一瞬”突入しつつ、一転明るい空間に解き放たれるオープニングの“カタルシス感”から、まぎれもないジョン・テイラー・ワールド。ニュアンス豊かに強弱高低、和音と旋律、巧みに、光と影、空間を描き上げていきます。
★ジョン・テイラー自身“この作品をソロにするかデュオにするか、2つの考えがあった”と語る本作。タイトルにもそれが意味深に反映されていますが、そうした発想が根底にあったからでしょうか?一音一音、対話をするような音の呼吸感も感じます。また朋友ケニー・ホィーラーの楽曲2曲で聴かせる多重録音も絶妙の呼吸感でピアノが響き合って聴きものです。
★1942年生まれのジョン・テイラーにとって、70歳を目の前にした録音。アブストラクトであって美メロな氏の世界を満喫できる作品です。
JOHN TAYLOR / ジョン・テイラー
1942年生まれ、イギリス・マンチェスター出身のピアニスト。名門ECMから多くのアーティストとの共演作を出している。1971年にトリオで初のリーダー作にして名盤、「覚醒(Decipher)」を発表。その後はケニー・ホイーラー、ノーマ・ウィンストンとアジマス(Azimuth)を結成。UKジャズ黄金期の中心核となった。バップに親しみのある抒情的なピアノを得意とする一方、常に前衛的で、アンサンブルジャズやプログレ、ジャズロックなどにもファンが多い。2015年7月15日逝去。