2019年にリリースされた『TELEVISION』に続く13枚目のアルバムは、ジャン・ミッシェル・ジャール、ヴァンゲリスを思わせるシンセとエレクトロ・ビートが鳴り響く組曲形式のポップ・オペラ!!アルバムは3つのパートに分かれ、それぞれにEuphoria Part IからIIIというタイトルとなっています。
Part Iは一定の4打ちビートの上で曲が移り変わっていく、DJ MIXを聴いているような1曲。コロナ以降の状況を示していると思われる"We Can't Dance Together"のリフレインが印象的です。Part IIは美しいフェンダーローズのインストをフィーチャーしたノンビートから始まり、途中から再びイーブンキックのディスコへ展開。本作のハイライトともいえる歌もの"Fancyfree"が素晴らしい出来です。最後のPart IIIは、アンビエント好きも反応しそうな美しいシンセのアルペジオから始まり、お得意の美メロ叙情エレ・ポップへと展開し、チープなリズムマシーンのようなビートが効いた"The Closing"で終幕。