ディスクユニオンが選ぶ年間ベスト・アルバム大賞 2020 ARGENTINA / URUGUAY / CHILE部門
※全ジャンルまとめはこちら!
※年末ぎりぎりまでアイテムを追加してまいります。
ARGENTINA / URUGUAY / CHILE部門
<総評>
はっきり言うと、今年はCOVID-19の問題が大きく、南米のインディペンデントなアーティストのフィジカルリリースがほぼ止まっている。その分、日本盤としてリリースされたものが多く、必然的に上位に来ている。なかでもロドリゴ・カラソ、アシィ、バンティと国内盤のリリースが続いたアルゼンチンのコルドバ勢の作品が特に素晴らしかった。それ以外でも、2月に来日公演を行ったクリバス。リリースタイミング的に昨年のランキングには入れられなかったドロレス・コバチを上位にした。経済的に豊かではない南米の音楽家において、ライブができない、CDを手売りできないというのは死活問題で、苦しい状況は来年も続くだろう。なんとかミュージシャンをサポートできるようこちらとしても最大限努力したい。 (営業部 / 宮本)
▼TOP 10 ※上から 1位→10位
シンガーソングライター/フォルクローレ & ロック/インディー部門
*** BUYER'S RECOMMEND ***
〇 アシィ / ミニマス+コンパルティーダス
キタキタ! この秋最良質MPA、アシィのカップリングアルバムが世界初のCD化!! アルゼンチンポップ系の音楽と言えばブエノスアイレスをよく耳にすると思うのですが最近ではコルドバのシーンもアツい様子。まるでスピネッタを思わせるようなメロウ寄りのAOR感をベースに展開。インディーロックのようにも聴こえるし、ジャズやブラジルの音楽要素も詰まっておりなかなか…濃い内容。アシィのボーカル、SSWでもあるゴンサ・サンチェスの透明感ある歌声が癒されます。エルメート・パスコアルとシャソルをミックスしたような小品まで収録。次々と例えが止まらなくなりそう。この一枚でカラフルに楽しめてお腹いっぱいになれる一枚。(JazzTOKYO / 関口)
〇MARIA SUAREZ / FABULARIO
あのMISIAがトランぺッターの黒田卓也率いるジャズバンドとブルーノート東京でライブをしたりアルバムを出したりしたことの最大の意義は、日本のポップスからホーンセクションが絶滅するのを防いだことである。と思う方は(1ミリも思っていない方や「あのMISIAってどの? コンサドーレの監督?」というサッカー馬鹿の方も)ぜひこのアルバムを聴いてみてください。日本の真裏でもホーンセクションは絶滅していないどころか、監督じゃないほうのMISIAと2文字違い(偶然にもARGENTINAの頭2文字)の才媛の声に爽やかなジャズとポップをブレンドすることに成功しています。鍵盤石なアンドレス・ベエウサエルトやフォルクローレなギターとのバランスも良く、混血大陸の混血音楽を象徴する最良の一枚と言えます。休日の午後、よく冷えた麦とホップのお供に、ぜひ。(吉祥寺ジャズ館 / 笹山)
〇 ロドリゴ・カラソ / オクトゴノ
今年はジャズ寄りのMPB&MPAの当たり年でしたが、これが真打で間違いないでしょう。フォルクローレの旨味を残しつつ程よくポップ。どなたにでもおすすめ出来ます。
(JazzTOKYO / 山田)
ドライブで聴く音楽、通勤電車で聴く音楽、バッターボックスに向かいながら聴くアース、最近ではトイレの個室でしか聴けないメカニカルな水音などもあるそうで、まさにシーツ・オブ・サウンド、百音繚乱といった今日この頃ですが、部屋にいながらにして地球の裏側まで旅できるお得でナウズ・ザ・タイムな音楽が地球の裏側から届きました。アルゼンチンはコルドバから届いたこの10枚のカラフルなチケットで、アルゼンチンはもちろん、ブラジル、ペルー、北米、なんとアフリカにまで行けちゃいます。それもスロウボートで(※中国には行きません)。そう、カルロス・アギーレがライナーに書いているとおり、船旅という表現がぴったりのアルバムですね。新内閣のどさくさでGO TO TRAVELキャンペーンの割引対象に追加してほしいアルバムでもあります。船が苦手という方もぜひ、ロドリゴのさざ波のようなギターに揺られてみてください。(吉祥寺ジャズ館 / 笹山)
多くのゲストを招いたことにより、前2作よりもグッと多彩になったリズムアンサンブルが楽しめます。特にアルゼンチンを代表するパーカッショニストSantiago Vazquez参加の楽曲は必聴です! しかしゲストの色に染められず、これぞロドリゴ・カラソとも言える美しく瑞々しい楽曲には、彼のソングライティングの高さが伺え驚かされるばかりです。今作は影響元にニック・ドレイクやダーティー・プロジェクターズの名前が挙げられており、是非US・UKのインディーロック・フォークが好きな方にも聴いてほしい傑作です。(渋谷中古センター 鎌田)
〇 TALI GAK / ESTELAS
デビュー作が名盤。ピアノ弾き語り。最初の一音で耳をつかんでしまう声。とくれば、彼女こそノラ・ジョーンズの正統な後継者なのかもしれません。ウォン・カーワイの映画で主演。ピアノをギターに持ち替える。お風呂で歌っているかのような声。というノラ先生をなぞるか反面教師にするかは彼女次第ですが、べつにこの一枚で終わってもいいかなあと思わせるほどの名盤です。寝しなにアコースティックなジャジー・ポップスが聴きたい。それも日本語よりはスペイン語で。という欲張りなあなたにぜひ。(吉祥寺ジャズ館 / 笹山)
〇 ティンチョ・アコスタ / シレンシオ
年間ベストどころかここ数年でもトップクラスの評価をすでに獲得しつつあるロドリゴ・カラソの"Octogono"と同日に入荷。幸か不幸か、横綱級タイトルと比べられてしまう運命を背負ってしまった一枚だが、実はそれは正しい聴き方なのかもしれない。この状況なので、「試聴してどちらか気に入ったほうを買おう」という気持ちはわかるが、ぜひ同時購入をおすすめしたい。本作とロドリゴ・カラソは並べて、対にして聴くことで、アルゼンチンの音楽シーンの"今"を感じることができるのだ。ロドリゴ・カラソは内陸にある都市コルドバの出身。JazzTOKYOでも大ヒットしたBANTIや来月に国内盤リリースが予定されるASIなど、ドライな質感のインディ・ロック~ポップな趣の作品が多いのが、コルドバのシーンの特徴と言える。一方、本作のティンチョ・アコスタは、ご存知アカ・セカ・トリオを輩出したラ・プラタの出身。ラ・プラタ発の作品には巨大な水系をもつラ・プラタ川のように、流れるようなスムースなフォルクローレが多く、川からスピリチュアルな影響を受けた作品も多い。二作を聴き比べることで、二つのシーンの概要や雰囲気をつかむことができると思う。さらには本作1曲目ではロドリゴによる客演というサプライズも楽しめる。多数の楽器を用いたドライでポップなアレンジとウェットな質感のギターが交わる瞬間の美しさは、新しいラテン音楽の息吹となり得るだろうか。(JazzTOKYO / 山田)
〇 LISANDRO ARISTIMUNO / CRIPTOGRAMA
アルゼンチン音楽の面白さを伝えてくれたフェイバリットなミュージシャンの一人。少し暗くミステリアスさを残しながらも寄り添ってくれる歌声が今の寂しさの伴侶です。(ディスクユニオン新宿 ラテン・ブラジル館 / 笹倉)
ジャズ & インストゥルメンタル部門
スロウテクノ/トライバル & R&B/HIP HOP部門
*** BUYER'S RECOMMEND ***
〇 HISTORY OF COLOUR / ANTUMBRA
やはりこのSHIKA SHIKAレーベルは、毎作毎作が秀逸過ぎる。主宰の EL BUHO と BARRIO LINDO が手を組み結成したユニット、HISTORY OF COLOUR のデビュー作である本作。EL BUHO が得意とするフォーキーでオーガニックな旋律と、BARRIO LINDO による深く下っ腹をえぐる強靭なポテンシャルまとったテクノ~ディープハウス~エレクトロニカが、渾然一体となり聴覚に攻め寄せる。EL BUHO『CAMINO DE FLORES』、BARRIO LINDO『FULGOR』の続編として聴いても◎。(ラテン鈴木 / URBAN DISCOS)
ウルグアイ&チリ部門
*** BUYER'S RECOMMEND ***
〇 HA DUO (HUGO FATTORUSO & ALBANA BARROCAS) / HA DUO 2020
ウルグアイのレジェンド、ウーゴ・ファトルーソとアルバナ・バロカスによるユニット「ハ・ドゥオ」の2020年新作リリース! ウーゴ・ファトルーソのシンセをムイムイさせながら歌い、奥方アルバナ・バロカスがカオスパッドでシュワシュワさせる「MARZO de 2020」映像は必見です。卓越した技術に裏打ちされた摩訶不思議フュージョンサウンドがなんとも心地よいです! ジャケットも◎。上記映像の関連動画に表示されるであろうアルバナ・バロカス氏が足にウコンの力を巻きつけてウコンパーカッションにしている映像の演奏も素晴らしいので是非チェックしてください。(渋谷中古センター / 佐藤)
〇 GONZALO LEVIN / ARBOL
今年2月にウルグアイのCDが大量に入荷してきたときの一枚。新鮮な感じの作品が多かったがのですが、中でもこの一枚はウルグアイを代表するSSWの曲をカヴァーしながら演奏は"JAZZ not JAZZY"な点がよかったです。加藤真亜沙っぽいアンサンブル作品としても楽しめる、旬な雰囲気もいいですね。(JazzTOKYO / 山田)
最新ニュース LATEST NEWS
2026.10.23
ラテン・ブラジル・ワールド
2026.10.23
ラテン・ブラジル・ワールド
2026.10.21
ラテン・ブラジル・ワールド
2026.10.19
ラテン・ブラジル・ワールド
2026.10.16
ラテン・ブラジル・ワールド
こちらから
ニュース&特集 NEWS & FEATURES
2026.10.22
トピック
2026.10.15
トピック
2026.09.04
トピック
2026.09.04
トピック
2026.09.01
トピック
2026.10.24
ノイズ ・ アヴァンギャルド
2026.10.24
レゲエ
2026.10.24
ノイズ ・ アヴァンギャルド
2026.10.23
トピック
2026.10.23
ソウル・ブルース
2026.10.23
ヒップホップ・R&B
2026.10.23
クラシック
2026.10.23
クラブ・ダンス
2026.10.23
レゲエ
読み込み中...
アーティスト
タイトル
レーベル