[AFGHAN WHIGS] 90Sオルタナ・ソウル・グランジ伝説の1992年/2014年2017年作 LPレコード!
オハイオ州シンシナティで結成され、現在はヴォーカル/ギターのGREG DULLIとベースのJOHN CURLEYを核として活動するUSオルタナティヴ・ロック・バンド、AFGHAN WHIGS。1986年の結成後、THE REPLACEMENTSやDINOSAUR JR.直系のガレージ・パンクから出発した彼らは、シアトルのSUB POPと契約した初の非北西部出身バンドとして注目を集め、グランジの荒々しさにR&Bやソウルの漆黒のグルーヴを融合させるという独自のアプローチを開拓。2001年の解散を経て2012年に再始動を果たしたのちも、オルタナティヴ・ロックにソウル・ミュージックの肉体性を持ち込んだその革新性で後進に影響を与え続けています。
BEAR CREEK STUDIOS等でのセッションを経て結実した1992年作。前作までの荒々しいサウンドを基盤としつつ、R&Bやソウル、ファンクの要素を本格的に導入し、バンドの音楽的アイデンティティを決定づけた歴史的転換点です。
重厚なグルーヴが渦巻く"I'M HER SLAVE"、ソウルフルなヴォーカルが炸裂する"TURN ON THE WATER"、官能的なメロディが際立つ"CONJURE ME"など、生々しい熱量と黒いグルーヴが交錯する全12曲。グランジの枠組みを超越した肉体的なアンサンブルが展開されています。
90年代オルタナティヴ・ロックの歴史において独自の立ち位置を確立した重要作。その色褪せない熱量と革新性を改めて体感できる一作です。
2013年のSXSWにおけるUSHERとの共演を契機として本格的な再結成へと至り、L.A.やニューオーリンズ、ジョシュア・ツリーなどバンドの過去と現在の拠点を巡りながら録音された2014年作。オリジナル・メンバーに加え、QOTSAのALAIN JOHANNESやDAVE CATCHING、EMERALDSのMARK MCGUIRE、RACONTEURSのPATRICK KEELERなど多彩なゲスト陣が参加し、前作から16年の空白を埋めるように、かつてのフィルム・ノワール的な物語性と野蛮なリズムの重量感をさらに増幅させています。
重厚なリフで幕を開ける"PARKED OUTSIDE"、ツェッペリンとディスコが交錯するようなグルーヴが渦巻く"MATAMOROS"、VAN HUNTによる絶叫がオーケストレーションと対比を描く"IT KILLS"、RONETTES風のビートにマカロニ・ウェスタン的な空気を纏わせた"ALGIERS"、DUKE ELLINGTONの亡霊を呼び起こすようなスウィング感を響かせる"LOST IN THE WOODS"など、漆黒の情念が渦巻く濃密なアンサンブルが息づく全10曲。
R&Bやソウルの肉体性をオルタナティヴ・ロックのフォーマットで極限まで増幅させた彼らの真骨頂とも言えるサウンドが展開されています。人間の暗部を直視するようなヒリヒリとした緊張感と圧倒的なスケール感が同居する傑作です。
2014年作『DO TO THE BEAST』での帰還を経て、ルイジアナ州ニューオーリンズにあるRICK NELSONのスタジオMARIGNY SOUNDにて録音された2017年作。GREG DULLIとJOHN CURLEYに加え、ギタリストDAVE ROSSERとJON SKIBIC、ドラマーPATRICK KEELER、そしてマルチ・インストゥルメンタリストのRICK NELSONという強靭な6人編成で制作されました。1996年作『BLACK LOVE』以来となる本格的なバンド・アンサンブルを追求しており、ダイスやカードのランダムな結果から運命を読み解く占卜という神秘的なコンセプトを軸に据えています。長年の盟友たちが織りなす濃密なケミストリーがバンドの根底にあるミッドウェスタン・パンクの咆哮とハード・ロックのダイナミズムをかつてない次元へと引き上げています。
ファンキーな足取りで幕を開ける"BIRDLAND"、複雑なギター・リフが絡み合う"ARABIAN HEIGHTS"、下降するベースとピアノの和音が官能的な"DEMON IN PROFILE"、プロト・メタルの重圧を放つ"COPERNICUS"、パンクとファンクの交差点を駆け抜ける"LIGHT AS A FEATHER"など、神秘的な暗喩に満ちたアンサンブルが聴き手を幻惑する全10曲。バンドの肉体的なダイナミズムとストリングスやホーンを交えた重層的なアレンジがシネマティックな情景を描き出しています。
パンクの熱量とソウルの官能性を極限まで煮詰めた90年代の遺産を、円熟したバンドの肉体性で再定義した2017年発表の傑作です。
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