MOZART: PIANO CONCERTOS / モーツァルト: ピアノ協奏曲集 (第21-23,25-27番) (SACD)

MITSUKO UCHIDA 内田光子

限定生産 / SACDハイブリッド3枚組

  • CD
  • 売切
  • (注文不可)

9,900円(税込)

※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!

ご注文できません
  • 限定品
レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
組数
3
規格番号
ESSD90284
通販番号
1008755507
発売日
2023年12月09日
EAN
4907034225071
  • x
  • facebook
  • LINE

  • メール

商品詳細情報

エソテリック特約店のみの限定販売

※入荷数には限りがあります。
※発売直前のご予約お申込みの場合、商品確保が大幅に遅れる場合がございます。また、限定生産品は確保できない場合もございます。
※ご予約件数が入荷予定数に達した際は、発売前でもご予約受け付けを終了いたします。
※制作上の都合により、発売時期、ジャケットデザイン、収録曲が変更となる場合がございます。
※WEBからの発送は入荷日以降となります。
※制作元完売の際は何卒ご容赦ください。

世界中が絶賛する、あらゆる点で理想的なモーツァルト。

■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているESOTERICによる名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名盤と評価され、現代にいたるまでカタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモフォン、旧フィリップス、旧TELDECの名盤から、アナログ時代およびデジタル初期を代表する名演・名録音3タイトルをSuper Audio CDハイブリッドで発売いたします。

■1991年のモーツァルト・イヤーに向けて実現した空前のレコーディング
モーツァルト没後200年のメモリアル・イヤーとなった1991年は、クラシックCD界は空前の活況を呈していました。あらゆるレコード会社やアーティストがこぞってモーツァルト作品の録音を発売しました。新録音のみならず、過去の名盤の集成もあり、その中には大部の「全集」もありました。ピアノ協奏曲の「全集」もこの年だけで4セット発売され、8曲以上を収めた「選集」は少なくとも10セットは発売されていました。その中で現在にいたるまでカタログから落ちたことがないのはごく少数しかありません。内田光子とジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団との共演によるピアノ協奏曲の録音はその少数のうちの一つです。

■内田光子を「世界のUchida」にしたモーツァルト・プロジェクト
1948年熱海生まれの光子は、1961年12歳の時に渡欧し、ウィーン音楽院で学んでいます。1966年のミュンヘン国際第3位、1968年のエリザベート王妃第10位、1969年のウィーン・ベートーヴェン国際第1 位、1970年のショパン国際第2位と着実にコンクール入賞歴を重ね、1971年、ウィグモア・ホールで演奏会を開きロンドン・デビュー。1972年には拠点をロンドンに移し、ヨーロッパを中心に活動しますが、なかなか評価につながらず、レコード録音も日本国内で細々と続けるのみ...という状態でした。転機は1982 年、ウィグモア・ホールにおけるモーツァルトのピアノ・ソナタ連続演奏会で、その新鮮な解釈はロンドンの批評家から絶賛を浴び、さらに1984年にはイギリス室内管弦楽団を自ら指揮して同じくモーツァルトのピアノ協奏曲全曲演奏会を実現させ、その評価をゆるぎないものとしたのです。内田に注目したフィリップス・レーベルは1983年10月からピアノ・ソナタの全曲録音を開始。1985年22月にソナタが完結するや間髪を入れず同年10月からピアノ協奏曲全集の録音に乗り出し、1990年2月に収録を完了。最終巻の発売は1991年のモーツァルト・イヤーに間に合わなかったものの、後期88曲を収めた44枚組の選集が再編成されており、大きな存在感を放っていたのでした。

■理想的なプロデューサーとの出会いが生んだ充実の録音
モーツァルト・プロジェクトの成功と軌を一つにするかのように、内田の快進撃が始まります。1984年には小澤征爾指揮ベルリン・フィル定期にデビュー、それ以降、欧米のメジャー・オケの定期、ザルツブルク、プロムス、ルツェルンなどの世界的音楽祭からの招聘が相次ぎました。1986年から87年にかけてはオープン間もないサントリーホールでモーツァルトのピアノ協奏曲全曲演奏を敢行、1991年にはカーネギー・ホールにもデビュー、リンカーンセンターではモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会を行うなど、モーツァルト作品は「世界のUchida」のトレードマークとなったのでした。極めて感性的でありながらも、単にひらめきや感情に身を任せず、緻密な音楽的思考をもとに演奏を創り出していく内田のスタイルは実に新鮮で、世界の聴衆を魅了したのです。こうした内田の素質を見抜き、フィリップスで内田のモーツァルト・プロジェクトを実現させたのは、エリック・スミス(1931~2004)。1960年代にデッカでジョン・カルショウの傍らでプロデュサーとしての仕事を学び、その後フィリップスで数々の名盤を世に送り出したスミスは、名指揮者ハンス・シュミット イッセルシュテットを父に持ち、モーツァルト研究など音楽学者としての活動でも知られていました。そんなスミスだからこそ内田のモーツァルト演奏家としての資質を見抜くことができたのでしょう。このアルバムには全集から、もっとも有名な後期協奏曲のうち短調の2 曲を除いた6 曲とコンサート・ロンド1 曲がカップリングされています。

■ジェフリー・テイトとイギリス室内管=望みうる最高のパートナーを獲得
内田のモーツァルト・プロジェクトの成功は、協奏曲のパートナーにイギリス室内管弦楽団を得たことも重要なポイントでした。オケの創設は1948年にさかのぼり、1960年から名称を現在のものに変更し、編成もレパートリーもモーツァルト作品に焦点を合わせトレードマークとしたのでした。初期には作曲家のベンジャミン・ブリテンがモーツァルト作品や自作で数多く共演を果たしていますし、内田とのピアノ協奏曲全集録音の前にも、ダニエル・バレンボイム(1967~74年)、マレイ・ペライア(1975~84年)とも全集録音を完成させており、内田との録音完成とオーバーラップするようにアリシア・デ・ラローチャとの選集録音がスタートしているほどモーツァルト作品での共演のニーズがありました(1991~93年)。同団のモーツァルト様式に配慮したきめ細やかな演奏は、名手を揃えた木管パートの名技と相まって、20世紀後半に理想とされたモーツァルト像を体現しています。しかも指揮を担ったのが、1985年に同団初の首席指揮者に就任したジェフリー・テイト。テイトもまたモーツァルトを始めとする古典派の解釈に優れ、構成感を明確にした立体的な響き、クレンペラーを思い起こさせるような木管パートの絶妙なバランスづくり、音色の変化への繊細な意識など、内田との共演には不可欠な存在でしたいます。

■モーツァルトの協奏曲に相応しいギャラントなサウンド
内田の全集録音は、シリーズ最初の1枚(このセットでは1985年10月録音の第21番)がヘンリー・ウッド・ホールで行われたほかは、ほとんど全てがロンドンのウエストミンスター地区にあるセントジョンズ・スミス・スクエアで行われました(日本盤は「セントジョンズ教会」と表記)。ホールの起源は1728年に完成したセントジョンズ福音教会にまでさかのぼり、200年にわたって教会としての役割を果たしていましたが、1941年のドイツ軍の空襲によって壊滅的打撃を受けてしまいます。1960年代に入って建造物の修理と保存に向けての動きが加速し、1969年にコンサートホールとして生まれ変わり、ジョーン・サザーランドのリサイタルで開場しました。それ以来コンサートとレコーディングに使われるロンドン屈指の音楽ホールと位置付けられています。フィリップスの名エンジニア、オノ・スコルツェが主に手掛けた録音では、豊かな響きに包まれながらも、響きが過剰ではなく、やや手前に置かれているピアノ独奏も、オーケストラの管楽器のソロも、ディテールの明晰さがきっちりと保たれています。そのため、モーツァルトの協奏曲では肝要なピアノと管楽器との対話的な要素も手に取るように聴きとることができます。ダイナミック・レンジも広く、特に内田のソロの特徴である弱音の静謐な表現力(例えば第27番の第2楽章冒頭のソロ)が見事に捉えられています。オーケストラの実に多彩かつ雄弁な響きは名指揮者テイトの導きによるもので、モーツァルトのピアノ協奏曲の魅力を存分に味わうことができます。発売当初から名録音として定評があったため、本格的なリマスターは今回が初めてです。今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。
(エソテリック株式会社)

【収録内容】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Wolfgang Amadeus Mozart

ピアノ協奏曲集
6 Piano Concertos

[DISC1]
ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
Piano Concerto No.21 in C major,K.467
(カデンツァ 内田光子 ・ Cadenzas: Mitsuko Uchida)
[1]第1楽章: Allegro
[2]第2楽章: Andante
[3]第3楽章: Allegro v ivac e assai

ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K.503
Piano Concerto No.25 in C major, K.503
(カデンツァ: 内田光子 ・ Cadenzas: Mitsuko Uchida)
[4]第1楽章: Allegro maestoso
[5]第2楽章: Andante
[6]第3楽章: Allegretto

コンサート・ロンド ニ長調 K.382
Concert Rondo in D major, K. 382
[7]Allegretto grazioso
[8]Adagio
[9]Allegro

[DISC2]
ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482
Piano Concerto No. 22 in E flat major, K.482
(カデンツァ: 内田光子 ・ Cadenzas: Mitsuko Uchida Uchida)
[1]第1楽章: Allegro
[2]第2楽章: Andante
[3]第3楽章: Allegro An dante cantabile Tempo I

ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
Piano Concerto No. 23 in A major, K. 488
(カデンツァ:モーツァルト・Cadenzas: Mozart Mozart)
[4]第1楽章: Allegro
[5]第2楽章: Adagio
[6]第3楽章: Allegro assai

[DISC3]
ピアノ協奏曲 第26番 ニ長調 K.537《戴冠式》
Piano Concerto No. 26 in D major, K. 537 "Coronation"
(カデンツァ:内田光子・Cadenzas: Mitsuko Uchida)
[1]第1楽章: Allegro
[2]第2楽章: Larghetto
[3]第3楽章: Allegretto

ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
Piano Concerto No. 27 in B flat major, K. 595
(カデンツァ:モーツァルト・Cadenzas: Mozart)
[4]第1楽章: Allegro
[5]第2楽章: Larghetto
[6]第3楽章: Allegro

【演奏者】
内田光子(ピアノ)
Mitsuko Uchida, Piano
イギリス室内管弦楽団
English Chamber Orchestra
指揮:ジェフリー・テイト
Conducted by Jeffrey Tate

【録音】
1985年10月7日~10日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(第21番)
1986年7月20日~2 4日(第22・23番)、1987年6月19日~21日(第26 ・27番)
1988年5月11日~13日(第25番)、1990年2月1日(コンサート・ロンド)、ロンドン、セントジョンズ・スミス・スクエア

[初出]PHILIPS 416 381-1 および 416 381-2 (第21番:1986年)他
[日本盤初出]フィリップス 32CD410 および25PC5300( 第21番:1986年6月5日)
[オリジナル・レコーディング]
[アーティスト&レパートリー・プロダクション]エリック・スミス(第21 ・22 ・23 ・25 ・26 ・27番)、ウナ・マルケッティ(第21 ・22 ・23 ・25 ・26 ・27番)、イヴ・エドワーズ(コンサート・ロンド)
[レコーデイング・プロデューサー]マイク・ブレムナー(第21 番)、ウィルヘルム・ヘルヴェーグ(第22 ・23 ・25 ・26 ・27番・コンサート・ロンド)
[バランス・エンジニア]ハンス・ラウタースラーガー(第21 番)、ウィルヘルム・ヘルヴェーグ(第21 ・22 ・23 ・25 ・26 ・27番・ロンド)、オノ・スコルツェ(第22 ・23 ・25 ・26 ・27番)
[レコーディング・エンジニア、エディティング・エンジニア]エルド・グロート(第22 ・23 ・25 ・26 ・27番)、スタン・タール(コンサート・ロンド)、アーヴィン・デ・セスター(コンサート・ロンド)、エヴァート・メンティング(コンサート・ロンド)

[Super Audio CDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDアソシエイト・プロデューサー 吉田穣(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスター] 2023年8月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム

[解説] 浅里公三 寺西基之
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社