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※LP
---以下、国内盤CD(RPOZ-10080)より
自己の内面を見つめ直し獲得したマーク・ジュリアナの新たな地平。エレクトロニック&アコースティック音楽での作曲が統合され、選び抜かれた音でジャズ・カルテットと共にアプローチした「silence」ワールド。
★デヴィッド・ボウイのアルバム『ブラックスター(★)』への参加以来、ワールドワイドな知名度を得てから活動範囲もさらに広がっているマーク・ジュリアナの『Family First』(2015)~『Jersey』(2017)に続く5年ぶりとなるジャズ・カルテットでのアルバムが完成。これまでエレクトリック・ミュージックのBEAT MUSIC、ジャズ・サイドでの本カルテットと2つのプロジェクトを軸に、革新的なドラム・スタイルを表現してきた過程で年々コンポジションに重点が置かれ、このアルバムではそのエレクトロニクス&アコースティックの作曲の全領域が初めて統合された、細密な小品のようにまとめられた作品となった。元々このカルテットによる2019年ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴを原型にレコーディングする予定だったが、パンデミックの影響で延期、それにより自身を振り返る時間によって新たな曲想が生まれ、それらがミックスされた内容となったもの。
★従来の乾いた質感は維持しつつも、妻であるグレッチェ・パーラトと同様にマインドフルネスの影響を受けた作風も多く、まるでシンガー・ソングライターのインスト盤アルバムのような内省的テイストの曲もある。「The sound of listening」のタイトルとアイデアはベトナムの禅僧・詩人ティク・ナット・ハンの著書『Silence』からインスパイアーされたもので、マーク・ジュリアナは自分の内面が穏やかであることを「Silence」と位置づけている。演奏面では、本来ライヴで長い演奏時間となる曲をどれだけメンバー間であえて“リアクションせず”にサウンドを完成させるか、というところに反映させた新境地的なアルバムといえる。
★マーク・ジュリアナはドラムスだけではなくシンセやドラム・プログラミングも担当して、演奏だけでなくコンポジションにもフォーカスされるように全体を設計。メンバーはお馴染みのクリス・モリッシー(b)、ジェイソン・リグビー(ts, b-cl, fl)、そしてピアノは前作のファビアン・アルマザンから再びシャイ・マエストロが参加、今回はピアノの他にメロトロンやローズも弾いている。デジタル・アルバムはワールドワイドで10/7発売。日本盤CDのみボーナス・トラック収録。
■マーク・ジュリアナ Marl Guiliana (drums) *synthesizers - 3,5,7; drum programming - 7; percussion - 10
クリス・モリッシー Chris Morrissey (bass)
シャイ・マエストロ Shai Maestro (piano) *mellotron - 1,5,7; ampli-celeste - 1,5,7; fender rhodes - 2
ジェイソン・リグビー Jason Rigby (tenor saxophone) *bass clarinet - 1,3,5,7; clarinet - 1,5; flute - 5
MARK GUILIANA / マーク・ジュリアナ
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