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1980年代、瞬く間に大きな文化的現象として定着した「自主制作の世界」の一端を紐解く。
- NINGEN PAPER PRESS / IMPORT / BOOK / NPPROIO / 1009219881 / 2026年06月23日
売切 注文不可210 × 297 mm A4サイズ / 88ページ / 英字1980年代、TASCAM「ポータスタジオ」をはじめとする4トラック・レコーダーや、ソニー「ウォークマン」のようなポータブル・デバイスの普及により新たな音楽の可能性が拓かれた。誰しもが音楽を録音できるようになり、ミュージシャンたちは自宅でデモ音源を作ったり、メジャー業界の制約に縛られることなく自主制作アルバムをリリースしたりした。リスナーたちはライヴや好きなアルバムを録音し、リミックスやコピーなど手を加えて、自分の好みに合わせた独自のコンピレーションを作成したのだ。こうした自主制作のコピーは、権利者の許可や制度的な検閲なしに作成されたものであり、後に「ブートレグ・レコーディングス」として知られるようになった。カセットテープや家庭用コピー機の普及に伴い、ブートレグは自宅や学校、小さなオフィスで手軽かつ安価に制作できるようになり、瞬く間に大きな文化的現象として定着した。こうしたDIYブートレグ・テープは少しずつ複製され、友人や同僚、あるいはまだ会ったことのない見知らぬ人への手紙のように共有され、それは音楽を「完成させるための商品」としてではなく、「共有するためのコミュニケーション・ツール」として機能したのだ。工場や商業的なレーベルで制作されたものではなかったため、そのほとんどはLO-FIな音質だった。曲の途中で音が途切れたり、声が混じったり、ノイズが入ったりすることもあった。しかし、こうした不完全な瞬間こそが当時のクリエイターたちに、より自由でリアリティーに富み、ありのままの自分を表現することを可能にした。――アヴァンギャルド、インプロヴィゼーション、ノイズ・ミュージック、プログレッシヴ・ミュージック、ニューウェイヴ――などの当時台頭していた前衛的かつ実験的な音楽たちの魅力を更に増幅させていたのだろう。¥4,180 (税込)盤質:- B
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