2,807円(税込)
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ESPからリリースされる予定で録音をするも、結局発売されずお蔵入りとなった幻の音源が遂にリイシュー。本作は、メンバーに森 剣治 (リード)、井野 信義 (ベース・チェロ)、山崎 弘 (パーカッション) を迎えた、高柳昌行ニュー・デレクション・ユニットの1975年の演奏である。
暫次投射 (グラジュアリー・プロダクション) による ‘We Have Existed’ では、高柳と井野はほとんど具体音のみに演奏を留めている。拡散から次第に熱を帯びた音群へと変貌する過程で内なるエネルギーの蓄積が次第に姿を表す様は、暫次投射の性格を色濃く反映した圧巻の演奏となっている。同じく暫次投射にでの ‘What Have We Given?’ は、ドラム、ベース、リードが渾然となり騒音を放なち、そこへギターの不協和が楔のように打ち込まれる。この鬼気を放つ異様なアンサンブルにフリー・ミュージックの果てを聞くことができるだろう。唯一の集団投射 (マス・プロジェクション) となる ‘My Friend, Blood Shaking My Heart’ での、フィードバックと打ち乱されるパーカッションが生み出す圧倒的な疾走感は凄まじいの一言である。そして今回のCD化にあたり、オリジナル盤には収録されていなかった ‘We Have Existed’ のオルタネイト・テイクを収録している。フリー・ミュージックの別テイクと言うと不思議な気もするが、実はこの作品は高柳作品の中でも珍しいスタジオ録音アルバムなのである (‘My Friend, Blood Shaking My Heart’ の演奏も納得がいかず取り直しがなされている)。
* オリジナル・モノクロ紙ジャケット仕様
* 日本語解説 副島輝人
* 1975年 録音
MASAYUKI TAKAYANAGI / 高柳昌行
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APRIL IS THE CRUELLEST MONTH / エイプリル・イズ・ザ・クルーエレスト・マンス
2,151円(税込)
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