FUGAZIのDr.ブレンダン・キャンティ、坂本龍一とコラボのStephen Vitiello、ハービー・ハンコックと仕事をしていたHahn Roweらによるレフトフィールド。
- 試聴可能
- 通販番号
- 1009038788
- 発売日
- 2025年06月20日
- EAN
- 4062548110388
商品詳細情報
異なる音楽的出身地の三人があつまり制作をした作品、異なる三人の共通点はアバンギャルド。
実験音楽的サウンド感、空間の使い方とパンクロック的ドラムの音色、ギターからヴァイオリンまでの多彩な弦楽器とが異色の融合を果たした今作。
前作よりも音楽的な仕上がりとのこと。
所謂"尖り"を連想させるような経歴の三人だが、聴いてみると浮かんでくる言葉は包容力、対話、平和、という印象。
以下Balmatレーベルコメント。
レーベルを運営していると、ごくたまに、これまでのレーベルの方向性を根底から見直させられるようなデモが届くことがあります。
Balmatにとって、このStephen Vitiello、Brendan Canty、Hahn Roweによる驚異的なアルバムがまさにそれでした。
これまでにリリースしてきた作品とはまったく異なるサウンド――しかしその“異質さ”こそが、私たちにまったく新しい可能性の扉を開いてくれたのです。
アンビエント、実験的電子音楽、サウンドアートのファンであれば、Stephen Vitielloの名はよくご存じでしょう。
ニューヨーク出身で現在はバージニアを拠点に活動するVitielloは、Taylor Deupree、Steve Roden、Lawrence English、Tetsu Inoue、ナム・ジュン・パイク、坂本龍一、Pauline Oliverosなど、世代を超えたアーティストたちとコラボレーションを重ねてきました。
12k、Room40、Sub Rosaといったレーベルから、ミニマリズム、マイクロサウンド、ロウアーケース、アンビエント、即興など、さまざまなスタイルの作品を発表しています。
しかし、今回のアルバムは一味違います。
冒頭こそアンビエントに近い音像で始まりますが、そこからすぐに軌道を外れ、クラウトロック、ポストパンク、ダブ、さらにはNatural Information Societyや75 Dollar Billといったグループのグルーヴ感あふれるインタープレイに通じる要素へと次々に展開していきます。
このスタイルの転換は、Vitielloが選んだ共演者たちによるところが大きいです。
Vitielloは言います。「僕たちは3つの異なる“界隈”の出身なんだ。サウンドアート、アートロック、そしてパンクロック。」
Hahn Roweは1980年代初頭から活動しているヴァイオリニスト/ギタリスト/プロデューサー/エンジニアで、Herbie Hancock、Gil Scott-Heron、The Last Poets、Roy Ayers、John Zorn、Glenn Branca、Swans、Live Skull、Brian Eno、David Byrne、Anohni、R.E.M.、Yoko Onoなど、錚々たる面々と演奏あるいは制作を行ってきました。
しかし、彼の名が最も強く結びついているのは、おそらくHugo Largoという唯一無二のニューヨークのカルテットでしょう――2本のベース、ボーカル、そしてRoweのヴァイオリンという編成で、1980年代後半に「ポストロック」というジャンルの礎を築いたバンドです。
そしてBrendan Canty――説明不要かもしれませんが、Fugaziの伝説的ドラマーであり、それ以前はRites of Spring、現在はFugaziのベーシストJoe LallyとギタリストAnthony Pirogと共に結成したインストゥルメンタルトリオ「The Messthetics」で活動しています(Dischordレーベル所属)。
Vitielloのトリオは、2023年にLongform Editionsレーベルからリリースされた17分の作品『First』で初めて共演しました。
今回の『Second』は、その自由な漂流感を引き継ぎつつ、より意図的に構築された楽曲構成と、Balmatとしては初めてといえるほど力強いグルーヴを備えています。
「いつもはもっとコンセプチュアルなプロジェクトをやっているけど、今回はもっと音楽的だったと思う」とVitielloは語ります。
「いろんな要素を取り入れたくて、すごいドラマーを迎えて、メロディも入れて、僕が中心ではあるけど、2人の共演者が僕のアイデアをより良くしてくれたんだ。」
『Second』は、『First』と同じように、即興とコラージュを行き来しながら段階的に形作られていきました。
Vitielloは自宅で楽曲の骨組みを制作。
ローズピアノやアコースティック/エレキギターを使ってアイデアをスケッチし、それらをサンプラーやモジュラーシステムに通しながら10~20分のジャムを録音。
編集して構造化した後、Cantyとのスタジオセッションでドラムだけでなくベースやピアノの演奏を加え、最後にRoweのもとでヴァイオリン、ヴィオラ、エレクトリックベース、12弦アコースティックや弓で弾いたエレキギターなどを録音し、最終的な構成やミックスにも貢献しました。
さらに、いくつかの驚きの参加もあります。
Cantyとのレコーディングを行ったReanimatorスタジオのエンジニア、Don Godwinは「レゾナント・ダストパン(響くちりとり)」と呼ばれる音を提供。
そして、なんとAnimal CollectiveのGeologistがたまたまその場にいて、「Mrphgtrs1」というトラックでハーディ・ガーディを演奏。
これはアルバムのラストを飾る、壮麗で美しいドローン楽曲となっています。
「こういう偶然の出会いが大好きなんだ」とVitielloは語ります。
「尊敬する人、尊敬するグループ――本当に思いがけない贈り物だった。」
そして、アルバム『Second』全体も、まさに「思いがけない贈り物」と言えるでしょう。
3人のベテランミュージシャンが、それぞれの慣れ親しんだ領域から一歩外へ踏み出し、新たな共同体としての言語を見出していく。
この結果は、既存のジャンルにきれいに当てはまるものではなく、むしろ“対話の精神”そのものに属しています。
Balmatについて
Balmatは、曖昧な輪郭を持つレーベルです。
カタルーニャ州カルデデウとバレアレス諸島のメノルカ島に住む2人の友人、Albert SalinasとPhilip Sherburneによって共同運営されています。
Balmatは、10年ほど前に始まったラジオ番組「Lapsus Radio」から生まれました。
Balmatの使命はシンプルです。
新しいアイデアを育み、個人的な執着を広げ、包み込むような音を世界に送り出すこと。
「Balmat」とはカタルーニャ語で「空(から)」や「虚無」を意味しますが、私たちはそれを否定的にではなく、“可能性”の意味で捉えています――何かで満たされるのを待つ空間として。
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