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1982年頃からスタートする高柳昌行、飯島晃( g )、山崎弘( ds ) による最後のニュー・デレクションは、1985年12月渋谷ジァンジァンでのレギュラー企画の最終公演までに十数回に及ぶライヴ演奏を行いました。後に、高柳昌行が晩年まで行ったアクションダイレクト ( 自身の考案によるノイズ・システムを介すことでインプロヴィゼーションを音響/空間の領域まで突き詰めた )、の出現を予言したユニットといえます。
本作は、そのニュー・デレクション・ユニットのライヴを収録した貴重な音源で、明大前キッド・アイラック・ホールの自主企画アナザー・シチュエーション・シリーズ第20回 ( 1983年8月14日 ) 公演パート2を収録。鳴り止まぬドラムの連打とフィードバック・ノイズ…、マス・プロジェクション ( 集団投射 ) による壁のような音魂が延々と続く阿鼻叫喚の演奏である。複数のエフェクターを介したフィードバックを放出する高柳昌行、そして同様にフィードバックの発信に終始する飯野晃のギターが、増殖と分離を繰り返し軋んだトーンを発する。
なお、同日公演のパート1では、グラジュアリー・プロジェクション ( 漸次投射 ) による、空間に点在すような不穏なインプロヴィゼーションをおこなっており、高柳昌行がかつてから使っていた 「 プロジェクション ( 投射 )」のアイデアを、同じ音響装置で実践すると言う試みも行っている。
MASAYUKI TAKAYANAGI / 高柳昌行