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「推薦文」
これから続く長い情報戦のために
毛利嘉孝
これは本当に怒りを込めて書くしかないのだが、311の福島原発事故以降私たちは放射能と共存して生活するほかはない事態に追い込まれている。どのくらい続くのか。その影響がどのようなものなのか。汚染水をはじめ、問題は何も解決していない。もし万一再び地震が襲うことがあれば、今度こそ本当に東日本は壊滅するかもしれない。いずれしても、私たちはこれから何十年、あるいは何百年、不安とともに生きていく以外の選択肢を与えられていない。
クラフトワークの名曲「放射能」を豪快なファンクナンバーに変えたEP-4のカバーチューン「Radioactivity (68 P.H.)」は、この時代の陰鬱な、しかし、開き直るほかはない現状を映し出したダンスミュージックである。よく知られる通り、クラフトワークの「Radioactivity」は、「放射能」と「Radio-Activity(ラジオの活動)」をかけた語だった。クラフトワークは、ナチスの時代から受け継いでいるラジオとファシズムの親和性を批判的に問いかけたのだった。私たちは、放射能と共存するためにも、今こそラジオをノイズの道具として彼らの手から奪還しなければならない。EP-4の「Radioactivity (68 P.H.)」は、これから続く長い情報戦を闘うためのひとつの手がかりである。
EP-4