[THINKING FELLERS UNION LOCAL 282] US実験的ローファイ・ノイズ1991年作リマスターLPレコード!
アイオワ州からカリフォルニア州サンフランシスコへと拠点を移したポスト・パンク×アヴァン・ポップ・クインテット、THINKING FELLERS UNION LOCAL 282。ヴォーカル/ギターのBRIAN HAGEMANやベースのANNE EICKELBERGらを中心に結成され、1989年作『TANGLE』で独自の実験的アプローチを提示しました。その後、元GLORIOUS DINのギタリストでありWORLD OF POOHへの参加でも知られるドラマーJAY PAGETを迎え入れ、シーンにおいて特異なネットワークを構築。ノイズとポップの境界を解体する彼らの音楽的DNAは後続のインディ・シーンに決定的な突破口を開きました。
前作から一転し、エンジニアのGREG FREEMANとともにスタジオをメタ楽器として酷使し、極端なEQシフトや不条理な録音手法を導入した1991年3RD。MARK DAVIESのバリトン・ホーンやBRIAN HAGEMANのヴィオラが初めてフィーチャーされた作品としても知られ、バンドの代名詞である宅録音源群がアルバムの血肉として緻密に統合、ライヴの熱量とは異なる密室的なアンサンブルを構築しています。長らく入手困難だった一作がオリジナル・マスターテープからのリマスターを経て待望の復刻を果たしました。
ピッチの狂ったインストゥルメンタルに不条理でシュールな歌詞が飛び込む"FOUR O'CLOCKER"、エンニオ・モリコーネ直系のイージーリスニングをシニカルかつシュールに解体した"NAIL IN THE HEAD"、極端な音響処理が施された小品"THE STREETS VIBRATED WITH TRAFFIC AND POWER TOOLS"など、予測不能な展開と箱庭的なポップセンスが衝突する全15曲。テープコラージュや環境音が緻密に配置された音像がリスナーを不可思議な迷宮へと誘います。
既存のインディ・ロックの枠組みを嘲笑うかのように独自の音響的実験をポップ・ミュージックへと昇華させた歴史的傑作。90年代初頭のUSアンダーグラウンド・シーンにおいて、彼らがどれほど異端なアプローチを実践していたかを証明する一作です。
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