【CLUB/DANCE】いますぐ聴いてほしい オールジャンル 2020 (1)

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2020.12.11

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いますぐ聴いてほしい オールジャンル2020 - クラブ/ダンス・ミュージック
いますぐ聴いてほしい オールジャンル2020 - クラブ/ダンス・ミュージック

総括もなにもコロナさえなければまったく違う2020年になっていたはずで。開催されたはずの夏フェス。踊り明かしたはずのパーティー。リリースされたはずの作品。ミュージシャンやプロデューサーやDJたちの、環境へ適応し変化する部分もありながら、変わらない創作欲を作品へと結実させたことに対して音楽ショップの一人として感謝しかありません。USでの動きも含め2020年はシーンにとってもターニング・ポイントだったと後年語られるような年だと思います。


■クラブ/ダンス・ミュージック | 2020 RANKING

    アーティスト タイトル フォーマット レビュー
1 THEO PARRISH / WUDDAJI (3LP) THEO PARRISH WUDDAJI (3LP) LP 6年ぶりのニューアルバムがとんでもない代物だった! アフロ回帰やヴォーカルをフィーチャーしながら螺旋を描くように表現を研ぎましてきたデトロイトのDJ。文句なし。
2 FOUR TET / SIXTEEN OCEANS (2LP) FOUR TET SIXTEEN OCEANS (2LP) LP アルバムリリースがアナウンスされフジロックへの来日が決定し、最高のメランコリアを苗場で浴びるはずだったが・・・。ともあれナチュラルな電子音がこれまで以上にビートマッチした最高傑作。
3 CELEBRITY BBQ SAUCE BAND / CELEBRITY BBQ SAUCE CELEBRITY BBQ SAUCE BAND CELEBRITY BBQ SAUCE LP 年末恒例といえるKenny Dixon Jr.のMAHOGANIのアルバム作品。シーンでは知られた音楽家二人のユニットはKennyのプリンスフリークっぷりが見え隠れする濃密接触なデトロイト・ファンク。
4 HIROSHI YOSHIMURA / GREEN HIROSHI YOSHIMURA GREEN LP アンビエント、環境音楽、ニューエイジ。どの視点で見ても高い評価を集めていた吉村浩の名作が遂に再発。様々な音楽リスナーの琴線を癒やし続ける金字塔。天才湯浅政明監督の「日本沈没2020」でも重要作としてピック。
5 THE BENEFICIARIES / CRYSTAL CITY IS ALIVE THE BENEFICIARIES CRYSTAL CITY IS ALIVE LP アメリカの歴史上なんども繰り返されてきた”黒人”たちによる抵抗運動。息もできないほど抑圧されながら音楽の歴史において彼らが残してきたものを、デトロイトの三人がさらに発展させる。
6 BYRON THE AQUARIUS / AMBROSIA BYRON THE AQUARIUS AMBROSIA LP Jeff MillsのAXISレーベルからアトランタのキーボーディストのニューアルバム。フルート奏者やドラマーなどのミュージシャンとByronがスリリングなセッションを行いレコーディング。
7 OMAR S / YOU WANT OMAR S YOU WANT CD 某メディアに中指を立てた作品を立て続けにリリースしたAlex Smith。シカゴハウス直系のタフでロウなビートとデトロイトの真夜中に響くロマンチシズムあふれる旋律。
8 CANTOMA / INTO DAYLIGHT (2LP) CANTOMA INTO DAYLIGHT (2LP) LP レジェンド、重鎮、キーパーソン。Phil Masonのメイン・プロジェクト最新作の高純度バレアリックは時代にもマッチ。これが流れるイビザのリゾートはしばらくお預け(泣)。
9 TOM MISCH & YUSSEF DAYES / WHAT KINDA MUSIC TOM MISCH & YUSSEF DAYES WHAT KINDA MUSIC LP UKジャズの中心で様々なコラボを行なうTom MischとドラマーYussef Dayes。BLUE NOTE配給ということもあり、最もジャズに近づいた一枚。”Tidal Wave”の叙情に涙。
10 HIROSHI KAWANABE / LAZY SUMMER MIX HIROSHI KAWANABE LAZY SUMMER MIX CD コロナ禍の2020年夏。川辺ヒロシ13年ぶりのミックスCDは届けられた。気だるくもやもやしたあの夏。あったかも知れない別の世界線の夏を遠くからぼんやりと想像しながら聴く。
※許可なく複製・転載することを禁じます。

■いますぐ聴いてほしい オールジャンル2020 - クラブ/ダンス・ミュージック

  アーティスト タイトル フォーマット レビュー
100 GECS / 1000 GECS AND THE TREE OF CLUES 100 GECS 1000 GECS AND THE TREE OF CLUES LP 2019年のデビュー作でSNSを騒がした変態ポップユニットのリミックス作。VAPORWAVEやPC MUSIC一派とはまた異なる異型の変態マッドネス。
( ハウステクノ部門 / 山口 )
AOTQ / e-muzak AOTQ e-muzak LP 島根・出雲のレーベル Local Visionsからリリースされた新世代の音楽家 AOTQのファーストアルバムをLP化。マジカルな夢心地、シームレスなラウンジ・ミュージック。
( ハウステクノ部門 / 猪股 )
AOTQ / e-muzak AOTQ e-muzak LP 全インターネットが震えました。実体を持たない危うさ、漂う郷愁…これをかわいいジャケットで包みこんだのはもう天才!!ありがとうございます!!
( 高田馬場店 / 小野寺 )
AOTQ  / e-muzak AOTQ e-muzak LP インターネットで新しい音楽に触れる。そんな行為が当たり前となった現在において、Local Visionsはネットレーベルとして大きな役割を担っている。そう感じているのは筆者だけではないだろう。そんなLVの記念すべきカタログナンバー「001」のフィジカル化、大きな意味のある一枚だ。
( ヒップホップ部門 / 池松 )
AUTECHRE / SIGN (LP) AUTECHRE SIGN (LP) LP 宇宙ばりに膨張する一方だったアルバム群から一転、どこか神聖さを感じさせ、ポップにすら聴こえる大傑作。"M4 Lema"の美しさは筆舌に尽くしがたい…。
( JazzTOKYO / 荒川 )
AUTECHRE  / SIGN (LP) AUTECHRE SIGN (LP) LP なにしろ音がいい。リリース直後からマニア筋から驚きをもって迎えられた最新作。ともすると難解になりがちなIDM作品の中でも、音の魅力だけとっても圧倒的な高みに達した。姉妹編 PLUSにも驚き。
( ハウステクノ部門 / 猪股 )
BEGIN (HOUSE) / ALLDAYDREAM BEGIN (HOUSE) ALLDAYDREAM 12" 前作”Love International Recordings 001”も裏切らないプロダクションでしたが、久々となる今作も間違いない至極のバレアリック・トラックを展開。
( 渋谷クラブミュージックショップ / 横浜 )
DUETT / CYCLES DUETT CYCLES LP 瞬く間に人気が広がっているVAPORWAVE/CHILLWAVEブーム、その中にキラリと光る新星"DUETT" FROM UK!艶やかで爽やかな80'S CHILLWAVEはここにありけり!別タイトルの"BORDER LINE"と"HORIZONS"もオススメ!
( ラテン/ワールド部門 / 安達 )
FLUXION / PERSPECTIVES FLUXION PERSPECTIVES CD これまでになくエモーショナルなFLUXION。こんなに胸に染みるビートって他にあるでしょうか。
( オーディオユニオン お茶の水店 / 坂本 )
GABBER MODUS OPERANDI / HOXXXYA GABBER MODUS OPERANDI HOXXXYA LP 初聴はBoiler RoomでのBadsista(サンパウロ)のプレイ。ガムランとガバの融合。待望の初フィジカルが上海SVBKVLTから。世界が繋がってゆく。
( お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 / 蔦木 )
haruka nakamura / スティルライフ haruka nakamura スティルライフ CD 日本の音楽家、haruka nakamuraによる初のピアノソロアルバム。日常の生活音に溶け込むように、心地よく響きます。
( 吉祥寺ジャズ館 / 原 )
haruka nakamura / スティルライフ haruka nakamura スティルライフ CD ミュート・ピアノの音、打鍵の音、ペダルの音。丸くて控えめな音。どこまでも日々に寄り添ってくれました。薄暗いこの一年で、ぽっと明かりをともしてくれるようなアルバムだったかと思います。
( 新宿中古館・ブックユニオン新宿 / 関根 )
HORATIO LUNA / YES DOCTOR HORATIO LUNA YES DOCTOR 12" オーストラリアはメルボルンのネオソウルバンド「30/70」のベーシストによるソロ1STアルバム。11月にリリースされた2NDアルバムもおすすめです。
( 北浦和店 / 増田 )
JAYDA G / BOTH OF US / ARE U DOWN JAYDA G BOTH OF US / ARE U DOWN 12" コロナ禍に咲いた一輪の可憐な花。切なくて、力強くて、美しい。年明けからの閉塞的な毎日にどれだけ元気をもらったか。Ninja Tuneからのリリース。MVもぜひ!!
( 渋谷中古センター / 鈴木 )
JOAQUIN JOE CLAUSSELL / TIMMY REGISFORD / NINA SIMONE JOAQUIN JOE CLAUSSELL / TIMMY REGISFORD NINA SIMONE"BLACKBIRD"OVERDUB & VERSION (CLEAR VINYL) 12" とにかくJOE CLAUSSELLによりパーカッションが追加されたエディットのA2が最高です!同シリーズのPRINCEをエディットしたものも最高なので見つけた際はぜひ。
( 神保町店 / 坂本 )
KAMAAL WILLIAMS / Wu Hen KAMAAL WILLIAMS Wu Hen LP Jazz, HipHop, Soul, Houseなど様々なジャンルをクロスオーヴァー。至高のUK Club Jazzアルバムです。
( 柏店 / 木戸 )
Machinedrum / A VIEW OF U Machinedrum A VIEW OF U CD レイヴ要素が強かったのとコラボが豪華だったのが良かったです。
( DIW / 下川 )
MACROSS 82-99 / マクロス 82-99  / CHAM! (LP) MACROSS 82-99 / マクロス 82-99 CHAM! (LP) LP ドFUTURE FUNK。マクロスの曲は毎回間違いなく可愛い。
( ユニオンレコード新宿 / 小澤 )
MILA ANATOLI / TOO LATE / KATHY MILA ANATOLI TOO LATE / KATHY 12" 燃え盛る'80年代のNY、ARTHUR RUSSELLなどとと活動を共にするも表舞台から零れ落ちてしまった。と。それはそうでしょうと納得の異形が過ぎるオブスキュア・ディスコ発掘盤。
( ハウステクノ部門 / 岸下 )
Night Tempo / FUNK TO THE FUTURE (LP) Night Tempo FUNK TO THE FUTURE (LP) 12" 今頃存在に気付くなんて私の眼はフシアナでした!!!!!懐かしさも感じつつ踊らずにはいられなくなる1枚です。
( 町田店 / 黒澤 )
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