ディスクユニオン ワールドミュージック・バイヤーズチョイス5月号

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2024.05.01

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ディスクユニオン ワールドミュージック・バイヤーズチョイス5月号

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ディスクユニオンスタッフによるワールドミュージック・バイヤーズ・チョイス5月号!  新譜も旧譜も中古も私物もサブスクもチャンプルー(ごちゃまぜ)でお届けいたします! 今、ディスクユニオンのラテン、ブラジル、ワールドのバイヤーが本当におすすめしたい良質な作品を一挙ご紹介!!

↓バックナンバーはこちらから↓
https://diskunion.net/latin/ct/news/archive/9



■お茶の水駅前店
東京都千代田区神田駿河台4-3 新お茶の水ビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/ocha_ekimae




CARLOS AGUIRRE / カルロス・アギーレ『LA MUSICA DEL AGUA / ラ・ムシカ・デル・アグア - 水の音楽』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007933991

フォルクローレにおいて数少ないピアノ弾き語り作品。カルロスアギーレの流麗で抒情的な演奏はドビュッシーやラヴェルを連想させ、クラシックファンにも必聴の1枚です。(山本)


■池袋店
東京都豊島区東池袋1-1-2 高村ビル4F
https://diskunion.net/shop/ct/ikebukuro




WILSON & HIS COMBO / ウィルソン&ヒズ・コンボ『マジック・ギター』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007808595

2018年9月号のギターマガジン『トロピカル・スウィンギン! 楽園のギタリストたちVOL.2』でも大々的に紹介された本作。本場のラテンパーカッションにゆったりと乗っかるエレキギターのサウンドがとにかく心地いい1枚です。まさにトロピカル・スウィンギン!雑誌と連動したコンピレーションCDも抜群な内容ですので夏のバカンス気分を先取りできますよ!(柴田)


■ROCK in TOKYO
東京都渋谷区宇田川町32-7 HULIC &New UDAGAWA B1F
https://diskunion.net/shop/ct/rockintokyo




Haroldo Bontempo『Indie Hippie Retrô Brasileiro』
https://haroldobontempo.bandcamp.com/album/indie-hippie-retr-brasileiro



ブラジル/ミナスから大注目の大型新人が登場!! 音楽グループMineiros da Luaでも活動する新鋭SSWによる2024年にリリースされたミニアルバム、なんとMoonsのメンバーでもあるBernardo BauerとFelipe D'Angeloが共同プロデューサーとして参加しています、過去作も大変素晴らしかったですが…音楽的な相性が良かったのか、これまで作品から更にクオリティが上がっていてフルアルバムにも期待してしまいます。(鎌田)


■ラテン・ワールドWEB&通販担当
https://diskunion.net/latin/




PEEMAI / ペーマイ『GAGA GUNDUL』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008841735

ジャワのガムランとフレンチ・ジャズの融合!東洋と西洋、伝統と現代や都市音楽の見事な邂逅、ジャワのガムラン音楽とロックやジャズなど西洋音楽などの幅広いバックグラウンドをもとに、新たな素晴らしいサウンドが誕生。フレンチ・ジャズバンドPeemaïとジャワ音楽の音楽集団Gayam 16による国境のない色鮮やかな音色が抜群です、伝統音楽に陽気なアレンジが混ざり合い楽しい雰囲気を作り出しています、辺境、レアグルーヴ、アジア音楽ファン、さらにはDJやビートメーカーにも大推薦! (TT)





MIA DOI TODD / ミア・ドイ・トッド『MORNING MUSIC』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008845494

それがどんなに技巧的で、素晴らしいアレンジや演奏が楽しめる作品でも、どんなに詩情にあふれるメッセージやパッションが胸を打つアルバムでも、結局は「音質」や「音色」が自分の耳にフィットしないと何度も繰り返し聞くことはむずかしい。Mia Doi Toddのこちらの作品は、アルバム全体を通して何週も没頭できる稀有なものでした。ヒップホップ、ジャズ、ロック、クラブ、あらゆるジャンルの音楽好きが、お互いを認め合い合流できる休憩地点のような。アナログとデジタル、ノスタルジアとモダンのあいだに漂う、不思議な匿名性を帯びた2009年作品。(天然水)





ANTONIO ADOLFO / アントニオ・アドルフォ『VIRALATA』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007443171

もし「あなたがこの世で最も好きな曲は?」と聞かれたら、私はブラジルを代表する鍵盤奏者であるアントニオ・アドルフォの「Cascavel」を挙げてしまうかもしれない。ベースと鍵盤による渦巻くようなフレーズから、キャッチ―なホーンセクションへ至る開放感。ブラジリアン・ファンク、ひいてはレア・グルーヴを代表するこのキラーチューンは、UKのクラブではアンセムになっているそうだ(ジャイルス・ピーターソンもまた自身のブラジル音楽コンピにおいて取り上げている)。同曲を収録した『Virareta』(1979)は、それ以外にも粒ぞろいな楽曲が多く、大好きなアルバムのうちの一つ。待望のリイシュー盤をリリースしてくれたFar Out Recordingsに心から感謝。(道産子)






diskunion のお客様にはお馴染みともいえるブラジル・ミナスのレオナルド・マルケス新作は、同郷ミナス出身でカート・ローゼンウィンケルやノウアー、アントニオ・ロウレイロといった名うてのミュージシャンとセッションを重ねるフレデリコ・エリオドロとのコラボレーション。架空の短波ラジオ放送というコンセプトで、マルケス&エリオドロ両者のパーソナルな思い出を歌いつづる作品だ。『アーリーバード』以降のマルケス作品を形容するのに使われてきた「ノスタルジック」「ローファイ」「ヴィンテージ」「夢見心地」といった要素が、行きつくところまで行ったサウンドは、オフィシャルのプレスリリースにあるように、南国でトロピカル・カクテルを飲みながらぼんやりと思い出に耽るかのような体験をもたらしてくれる。Yoheiこと鹿野洋平やシルヴィア・マシェーチ、アフォンシーニョなど二人に所縁のあるアーティストがナレーターとして参加している点にも思わずニヤリ。これはカセットでリリースしたら良さそうと思うのですが、皆様いかがでしょう? (江利川)



■JazzTOKYO
東京都千代田区神田駿河台2-1-45 ニュー駿河台ビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/jazz_tokyo




BRUNO BERLE / ブルーノ・ベルリ『NO REINO DOS AFETOS 2 (CD)』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008819127

これも酒が進みそうな1枚。それも野外昼酒だ。ほろ酔い気分で昼寝するために用意された音楽なのかもしれない。この脱力感、ただ者ではない。こやつもしや、と音の主を確認するとブルーノベルリ。クリップレンズ付きスマホで至近距離から撮ったと思しき青空背景もじゃ髭大顔ジャケの1stでビジュアルは暑苦しくサウンドはさわやかに現れたブラジル人である。"慈愛の国にて"といった意味のタイトルを前作から引継いだ第2弾、今回も夢見心地の宅録サウンド。お絵描きアプリで描いたようなジャケイラストも手づくり感に花を添える。カセット録音風なガスガスでスカスカのトラックが寝入りばなの幻聴の如く脳内の無意識領域に違和感なく滑り込んでくる。無国籍で無節操で雑多な音響から滲み出るブラジル感。その正体は何なのか、酩酊した頭で突き止めようとする。夢の中で解明したはずが目覚めるとすっかり忘れてしまう。(赤尾)