2026.01.01 ラテン・ブラジル・ワールドミュージック 特集・お知らせ

ディスクユニオンが選ぶ年間ベスト・アルバム大賞 2025 LATIN <新録>

※全ジャンルまとめはこちら!
※年末ぎりぎりまでアイテムを追加してまいります。

LATIN (SALSA, LATIN JAZZ, CUBA, CARIB, LATIN BASS etc.) <新録>


[総評] 世界のポップス・シーンを見渡してもラテン系アーティストの躍進が目立った一年。バッドバニーはレコードが2026年リリースということでTOP10からは選外にしましたが、フジロッカーを魅了し旋風を巻き起こしたカトパコ、そしてラテンルーツへの経緯も示したカロルGは大好評でした。そういったマスの世界とは縁遠いものの、サルサ好きの話題でここ数年話題となっていたウィリー・カルデロンのシティポップ・サルサまさかのレコード化や、スパニッシュ・ハーレム・オーケストラの新定番となりそうなクリスマス・アルバムなど、往年のラテンファンも大満足の作品、そしてミラマール、フレンテ・クンビエロ、ラ・パンベレなどラテンという枠を超えて支持されそうな作品も多くリリース。ラテン音楽自体に注目が集まっているだけに、来年以降もどういった作品が生まれてくるのか非常に楽しみです。[ラテン・ワールドWEB&通販担当 江利川]


▼TOP 10


■ラテン・ワールドWEB&通販担当


CA7RIEL & PACO AMOROSO / カトリエル & パコ・アモロソ『PAPOTA (PINK VINYL EDITION)』
ラテン圏出身アーティストというくくりで、近年もっとも日本でブレイクしたアーティストではないでしょうか。若者を惹き付けるルックスや圧倒的な演奏力はもちろん、ハーモニーなどその楽曲のオリジナリティーとポップさとのバランスも絶妙ですよね。激動の1年を駆け抜けたこともあり、しばらく活動休止することを発表。しっかりと休養して、再びカトパコの世界を存分に発揮してもらいたいです。(江利川)

CELIA WA / セリア・ワ『FASADE』
新書『ブラック・カルチャー』が異例のロングセールスを記録するなど、今年はアフロ・ディアスポラ文化全般への興味やリテラシーが日本でも高まった1年ではないでしょうか。グアドループの伝統リズム「カ」と現代的なダンスサウンドを融合した彼女のようなアーティストの登場が、そういった興味を一歩も二歩も推し進めるためには重要だと感じます。(江利川)

DILEMASTRONAUTA Y LA TRIPULACION COSMICA / ディレマストロナウタ & ラ・トリプラシオン・コスミカ『SLEEPWALK (EP)』
セールス的にも話題性的にもいまいちでしたが、試聴した段階で「これは!」となった作品のひとつ。ピコのノリを現代に再現したようなレコードだと思います。(江利川)

FRENTE CUMBIERO / フレンテ・クンビエロ『インコンクレート&アソシアードス』
ボゴタのオルタナラテン・シーンにおける首領。今年は単独での来日ツアーも実現するなど、日本でも定着しつつありますね。本作でも世界に広がったクンビアをマリオ・ガレアーノならではの歴史観で再構築した力作。踊れる、ヤバイだけでなく、いまピンとこなくても5年後にわかる、そんなポテンシャルを秘めた作品だと思います。(江利川)

GIA FU / ギア・フ『CANTON MAMBO』
フィジカル出ないかなとたまにチェックしているGiafu、「Canton Mambo 曼波」「Lotus」の7インチが出たら個人的にも買いたいし、もちろんユニオンにも入荷できればと思っている。麻雀ジャケは家にも飾っておきたい。UK、US、CANADAあたりでパーティーを開催し、アジアンテイストなサルサ、アフロ、ラテンミュージックで躍らせているらしくすごく気になる。かけている曲はジョージ・ラムのこの名曲などをイメージすればわかりやすいかもしれない 。もしフィジカルが出れば、プリシラ・チャンのアフロハウス・チューンの再発、XIAOLINの尋愛 (PLASTIC LOVE)の次にブレイクするのは間違いないだろう。(引用:バイヤーズチョイス6月号より)(TT)

KAROL G / カロル・ヘ『TROPICOQUETA』
バッドバニーもそうですが、ラテン系のアーティストが自らのルーツやその音楽遺産に向き合いつつ、現代でも聴けるように工夫をした作品が目立った一年でもありました。(江利川)

LA PAMBELE / ラ・パンベレ『NACI MESTIZO』
王道サルサとは違いますが、こういったオルタナティブなサルサはやっぱりかっこいい。デビューEPが出た時からフルアルバムを楽しみにしていたアーティストだったので、このリリースは個人的に胸熱でした。(江利川)

MIRAMAR / ミラマール『ENTRE TUS FLORES』
Big Crown周辺レトロソウルの流れと古いボレロが結びついた、極上のエレガンス。テンポが速くてわかりやすい、これぞキラーチューン!といった曲よりも、こういったミッドテンポのグルーヴとサイケデリックとも取ることのできる豪奢なアレンジのコンビネーションが今年の気分でした。(江利川)

SPANISH HARLEM ORCHESTRA / スパニッシュ・ハーレム・オーケストラ『SALSA NAVIDAD (LP)』
diskunionでラテンといえば、やっぱりサルサなんですよね。そのサルサの王道を地でいく楽団の新譜はクリスマス曲集ということで、これは近年のなかでもトップクラスのキャッチ―さ。プエルトリコにおけるクリスマスの伝統曲といった彼らならではの曲はもちろんですが、現場的には「サイレントナイト」など誰もが知っている曲のサルサアレンジがやっぱりうれしい。10月を過ぎたら毎年売れる、数十年単位の定番になりそう。(江利川)

WILLY CALDERON / ウィリー・カルデロン『PROJECT NEON: THE BIRTH OF CITY POP SALSA (LP)』
はじめて聞いた時、なんてチャラい企画なんだろう..と思ったのが正直なところですが、聴けば聴くほどにハマってしまった!なんだかんだで現場で活躍するのはこういうのだよね、ということでレコード需要も高かったのですが、予約段階でそうそうに売り切れ。来年日本で再発されることも決まったので、買い逃した方はぜひそちらを!(江利川)



■新宿ラテン・ブラジル館
東京都新宿区新宿3-31-4 山田ビル4F


LOS PIRANAS / ロス・ピラーニャス『UNA OPORTUNIDAD MAS DE TRIUNFAR EN LA VIDA』
コロンビアのラテンミクスチャー界隈のメンバーで結成されたロス・ピラーニャス。クンビアやサルサなどのラテン音楽を独自の解釈でロックに落とし込んだ演奏がとてもユニークで最高です。ものすごく技巧的なのは伝わってくるんですが、独特なギターの音作りのせいか不思議と脱力感があるのも良いです。ラテンリスナー以外にもインディーロックやサイケが好きな人にも楽しめる内容なので、ロックリスナーのラテン入門用にどうでしょうか!(齋藤)



■池袋店
東京都豊島区東池袋1-1-2 高村ビル4F


COSMICA BANDIDA / コスミカ・バンディーダ『FIERAS』
コロンビア&ドイツのデュオによるデビュー作。ペルヴィアン・クンビアとは一味違うコロンビア流のサイケデリック・クンビア〜オルタナ・ラテンの傑作です。もはやノイジーな音響にクラクラします。ラテン好きはもちろんですが、サイケファンの方にぜひ聴いてほしい一枚!(鈴木)

GIA FU / ギア・フ『CANTON MAMBO』
今世界で最も注目を集めるサルサDJ、ギア・フのデビュー7インチがついにリリースです!彼女はプエルトリコ〜キューバン〜USの王道サルサだけでなく、ディスクユニオンがリリースしたZINE『La Otra Salsa』でも取り上げたベネズエラやコロンビアなどの、いわば傍流のサルサにも精通している素晴らしいDJです。同書でも取り扱っていないようなコアな選曲は一聴の価値アリです。彼女はYoutubeにたくさんDJ Mixの動画があるので、ぜひ聴いてみてください。気づけばあなたはこの中華meetsラテンな最高の7インチを購入してしまっているはず!(鈴木)

NATALIA LAFOURCADE / ナタリア・ラフォルカデ『CANCIONERA (2LP)』
メキシコの才媛、ナタリア・ラフォルカデによる3年ぶりの新作です。前作同様アダン・ホドロフスキープロデュースによる本作は、前作以上にソン・ハローチョやボレロなど自国メキシコのルーツ・ミュージックへ接近した作品。まるで一つ一つの音の粒が連なって線を成しているかのようなアナログ録音の美しさにただただ聴き惚れます。私のイチオシは、フラメンコ歌手イスラエル・フェルナンデスをフィーチャーしたボレロ「Amor Clandestino」。イスラエルの力強さと繊細さが入り混じった女声のような歌声、そして間奏のピアノの音色の美しさ。あぁなんて素晴らしい曲!(鈴木)

SILVANA ESTRADA / シルバナ・エストラーダ『VENDRAN SUAVES LLUVIAS』
ナタリア・ラフォルカデとシルバナ・エストラーダが傑作アルバムをリリースした2022年から3年後、二人はまたしても傑作アルバムをリリースしてくれました。何より後者、若手のシルバナは、前作リリース時はほとんど注目されていませんでしたが、本作は国内各所のメディアでもしっかりと注目されていて嬉しい限りです!前作よりも柔らかなサウンドになった本作は、ナタリア・ラフォルカデやシルビア・ペレス・クルス、マイラ・アンドラーデといったラテンのフィメールSSWの作品を愛聴している方は必聴の作品! (鈴木)



■ROCK in TOKYO
東京都渋谷区宇田川町32-7 HULIC &New UDAGAWA B1F

BAD BUNNY / バッド・バニー『DEBI TIRAR MAS FOTOS (2LP)』
今年1番聴き込んだアルバムは間違いなくこの作品でした、2022年にリリースされたラテン・ミュージックの一大パノラマ『Un Verano Sin Ti』と翌年コーチェラ・フェスティバルでヘッドライナーを務め上げた堂々たるステージに魅力され、そしてアメリカンナイズされた前作でずっこけましたが…今作『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』は先人達への敬意と故郷プエルトリコで育まれた音楽文化への愛に満ちた2025年を代表するに相応しい大傑作です! 各楽曲を聴くことでサルサ/プレナ/ヒバロ/ボンバといったプエルトリコ独自の音楽へ興味が引き立てられるのも非常に良く、普段は英語圏のロックや邦楽を中心に聴いている方へのラテン音楽の入口としても打って付けですので大推薦、待望のレコードは2026年2月に発売予定ですので皆様是非とも予約しましょう。(鎌田)

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