M DOKUMENTE: MANIA D., MALARIA!, MATADOR (BEATE BARTEL/GUDRUN GUT/BETTINA KOSTER)
ロック・ポップス・インディーロック西ベルリンの女性ポストパンクスMANIA D.~MALARIA!~MATADORの軌跡をまとめた決定版アーカイヴ・ブック!
- 通販番号
- 1009156162
- 発売日
- 2026年02月20日
- EAN
- 9783955751555
商品詳細情報
BEATE BARTEL、GUDRUN GUT、BETTINA KOSTERらが牽引した西ベルリンのアンダーグラウンド・シーンを横断するプロジェクト、MANIA D.、MALARIA!、MATADOR。その3バンドを一つの流れとして捉え直すドキュメントが本書です。1970年代末の西ベルリンという分断都市で、ポストパンクとアート、フェミニズムが交差していた現場を、当事者の証言と豊富な資料で辿る構成になっています。
本書は、1979年のMANIA D.結成からMALARIA!、MATADORへと続く活動を、女性だけの編成だからこそ生まれた視点で記録したアーカイヴ。西ベルリンのクラブやギャラリーを舞台に、ノーウェイヴやインダストリアル、ニューウェイヴといった国際的な潮流を取り込みながら、「音楽の中にもっとアートを」「アートの中にもっと音楽を」という感覚で活動してきた過程が詳しく語られます。自らのスタイルや歌詞、ヴィジュアル面までをセルフ・プロデュースし、従来のロック的なジェンダー観に依存しない姿勢も印象的です。
NICK CAVEやDIEDRICH DIEDERICHSEN、CHRISTINE HAHN、MARK REEDER、SCUMECK SABOTTKA、ANNETT SCHEFFELらによる寄稿も収録され、当時の西ベルリン・シーンとの関係性が多角的に描かれる構成。GUDRUN GUTが後年MONIKA ENTERPRISEなどで展開した活動との繋がりも見えてきます。ポストパンクやインダストリアルのディスク・ガイドではなかなか触れきれない、ローカルかつ国際的な交錯点としての西ベルリンの姿が、本書を通じて明瞭になる一冊です。
写真、フライヤー、ツアーの資料など視覚的な素材もふんだんに掲載されており、MALARIA!のステージ・ショットやMANIA D.のアートワーク、MATADOR期のビジュアルなどが、音源とともにこの三つのプロジェクトを再発見させます。英語とドイツ語の二言語構成になっているため、現地の言葉に触れながら当時の空気をたどれる点も大きな魅力です。
フェミニスト視点からポストパンクを読み直したいリスナーや、ベルリン・シーンの歴史に関心のある読者にとって必携の資料集。NICK CAVEやMARK REEDERといった名前から入り、そこからMANIA D.やMALARIA!に掘り下げていけるガイドとしても機能する、資料性と読み物としての面白さを兼ね備えた一冊です。
2021年、全184ページ。
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