DREAMWORLD OR: THE FABULOUS LIFE OF DAN TREACY AND HIS BAND THE TELEVISION PERSONALITIES (BENJAMIN BERTON)
TELEVISION PERSONALITIES / テレヴィジョン・パーソナリティーズ
ロック・ポップス・インディーロックロンドンDIYインディーの異才DANIEL TREACYとTELEVISION PERSONALITIESの軌跡を描く決定的評伝!
- 通販番号
- 1009156196
- 発売日
- 2026年01月31日
- EAN
- 9783955751784
商品詳細情報
レイト70SのDIYパンク・シーンから現れたTHE BEATやBUZZCOCKSと並ぶC81世代。その後80Sモッド/NW、90Sインディーと、常に不遇&不運ながらも時代とシーンを変遷、その60Sサイケデリック・モッド・ビート趣味を全開に散りばめたメロディ・センスと、ウォーホルやダリなど60年代映画やアート、小説、有名人に溢れすぎた歌詞とシニカルでナイーブな感性、そして永遠ボーイなハナ声と破天荒な人生で「DIYポスト・パンク界のバカラック」「UK版DANIEL JOHNSTON」と評されたカルト・ヒーロー、DAN TREACY率いるインディー・ポップ・バンド、TVP'SことTELEVISION PERSONALITIES。
消息不明、ホームレス生活、ドラッグ依存、収監、出所からの00年代の復活、2010年の新作と来日、2011年の深刻な脳血栓からの入院闘病を経て、2025年現在では病に伏した後の状況すら伝わってこないままのDAN本人のシーンへの不在から、時代に埋もれたオブスキュア・バンドの称号をほしいままにするTVP'Sですが、CREATION RECORDSのALAN MCGEEをはじめ、KEVIN SHIELDSやC86世代、90SフォロワーBARTLEBEESやTABLES、現代シーンに続くLIBERTINESやARCTIC MONKEYS、BATTLES、BLACK DICE、MGMT、CAUSE CO-MOTION!、THE PAINS OF BEING PURE AT HEARTにCRYSTAL STILTSなどなどすでに中堅から大御所になりつつあるバンド以降、現在でもその影響は計り知れません。
1977年のロンドンで学校を飛び出した若者が、少額の資金で録音したシングルをJOHN PEELに送りつけ、瞬く間にカルト的な存在へと転じていく流れを、本書は丹念に追います。THE FALLのMARK E. SMITHに比肩するソングライターとして語られてきたDANの歩みが、英国ポップ史の裏面とともに立ち上がる構成です。
1977年ロンドンのパンク勃興期から80年代インディ・ポップ期まで、DANIEL TREACYの人生とTELEVISION PERSONALITIESの活動を軸に描く音楽ノンフィクション。親から借りたわずかなポンドで録音した最初のシングルが名物ラジオDJ、JOHN PEELの手に渡り、そこからUKインディ・シーンの「ゴッドファーザー・オブ・インディ・ポップ」と呼ばれるまでに至る過程が、当時のロンドンの空気と重ねて語られます。VENTIL VERLAGから刊行されるBENJAMIN BERTONによるテキストは、伝記であり同時に英国ポップ文化の社会史としても読める一冊です。
本書の大きな魅力は、DANIEL TREACYの物語がJIMMY PAGEやBOB MARLEY、ALAN MCGEE、DAVID GILMOUR、WHAM!、NICO、KURT COBAINといった多彩な人物たちとのエピソードを通じて描かれる点にあります。60年代ビート・ブームから70年代パンク、80年代インディ・ポップへと続く英国ポップの流れの中で、しばしば周縁に追いやられてきたTELEVISION PERSONALITIESの位置を、具体的な場面と固有名詞の連なりで浮かび上がらせていきます。元のドイツ語版から今回の翻訳者DAVID MARSHALLによる英語新版では、カラーを含む写真・イラストも再構成され、バンドのジャケット・アートや当時のフライヤーが視覚的にも楽しめる内容になっています。
DANIEL TREACYの精神的な浮き沈みや、シーンの変化とともに揺れ動くバンドの活動を追うことで、ロンドンのパブ、インディ・レーベル、ラジオ番組といった具体的な場が一つの風景として見えてくるまさしくUKインディ・ロック・ヒストリー。80年代ポスト・パンクやインディ・ポップの文脈に惹かれるリスナーはもちろん、UKインディのディスク・ガイドだけでは見えてこない、人間臭い現場のストーリーを知りたい読者にも刺さる一冊です。
インディ・ポップの源流としてTELEVISION PERSONALITIESを捉え直したい人にとって、バンドのボックス・セットや再発盤と並べて読みたい決定的テキスト。DANIEL TREACYとロンドンのインディ・シーンがどのように結びつき、いかにして後続世代へ影響を広げていったのかを、具体的なエピソードで教えてくれる評伝です。
2022年、ハードカヴァー仕様、全264ページ。
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