イタリアのルーツ, NY へ移住した親族とのつながりーサミュエル・ブレイザーの新たな代表作
- 通販番号
- 1009311613
- 発売日
- 11月下旬入荷予定
- EAN
- 0730706017414
商品詳細情報
イタリアのルーツ, NY へ移住した親族とのつながりーサミュエル・ブレイザーの新たな代表作
スイス出身のトロンボーン奏者/作曲家、サミュエル・ブレイザー。ニューヨークとベルリンを拠点に16 年にわたって活動し、現在もニューヨーク、そして、ヨーロッパ全土で演奏を続ける彼は、2008 年以降、リーダー作と共同リーダー作を合わせて34 作品を発表、現代ジャズを代表する多作な音楽家のひとりである。そんな彼にとっても、『Rosina』は特別な意味を持つ、これまでの歩みを象徴する重要な作品となった。
本作は、彼が自らのイタリアのルーツと向き合い、家族の記憶を音楽へと昇華させた最新作。そのタイトルは、彼が一度も会うことのなかった母方の祖母、ロジナ・ピエリーナ・スカルピオーニに由来する。祖母は戦時中、レジスタンス運動に参加し、その後スイスへ移住した女性だった。1925 年、彼女が少女の頃に撮影された一枚の写真をきっかけに、ブレイザーは祖母のルーツであるエミリア=ロマーニャ地方に暮らす家族と、時を超えて再びつながっていく。さらに、第一次世界大戦後に困窮し、ニューヨークへ移住していたイタリア家系の親族の存在も明らかになった。こうしたつながりは、家族の秘密を次々に浮かび上がらせ、まるで小説のよう
な意外な展開を見せながら、離れていた家族を再び結びつけていった。
本作では、アラン・ローマックスが1954~55 年にフィールド・レコーディングしたイタリアの伝統的な民謡「Boara」「Rosina」をはじめ、子どもたちと車の中で歌った思い出から生まれた「Serenata」など、家族と土地の記憶に根ざした楽曲を、ブレイザー独自の音楽言語で描き出す。素朴な民謡の響きは、自由な即興と大胆なアンサンブルによって新たな生命を得て、過去と現在、ヨーロッパとアメリカをつないでいく。
共演するのは、ピアニストのラス・ロッシング、ドラマーのビリー・ミンツ、ベーシストのマサ・カマグチ。長年の信頼関係に支えられたカルテットはまた、サミュエルにとって音楽的な家族。彼らと生み出す広々としたオープンな音空間と繊細なインタープレイは、自由な創造性に満ち、同時に深い叙情をたたえている。家族の物語から出発しながら、親密さ、ユーモア、そして尽きることのない創造性に満ちた、ブレイザーの新たな代表作である。
■Songs’ Notes by Samuel Blaser〜サミュエル・ブレイザー自らによる各曲説明
Amaaka : 息子が同じリズムを何度も何度も繰り返し歌っているのを聴いて、これを作曲しました。曲全体が、その歌から発展していったものです。
Boara : エミリア=ロマーニャ地方の伝統曲。アラン・ローマックスが録音したもので、もともとは男性が一人で歌っていました。私の耳には、ほとんどブルースのように聴こえます。
Rosina : こちらもエミリア=ロマーニャ地方の曲で、ローマックスが録音したものです。もともとは女性の合唱によって歌われていました。ロジナは私の祖母の名前です。
Elgnij : 「jingle」を逆さに綴ったものです。長男のオスカーとジャム・セッションをしているときに書きました。
Adagio : 交響曲や協奏曲の緩徐楽章をイメージしています。イ短調のメロディと、変ホ長調のブルース・スケールに近いメロディを重ねています。現在、この素材を使って作曲中の協奏曲にも取り組んでいます。
Scherzo : 交響曲の第1 楽章、あるいは終楽章をイメージしています。
Serenata : レナート・カロゾーネによる、甘く愛らしいメロディ。子どもたちと一緒によく聴いていた曲です。車の中で、私たちは声を張り上げて歌っていました。
■Samuel Blaser’s Biography 〜 バイオグラフィ
2019年にパリのジャズ・アカデミーによる「ヨーロピアン・ミュージシャン賞」を受賞し、DownBeat誌の批評家投票でライジング・スター・トロンボーンに選出されたサミュエル・ブレイザー。現代の音楽シーンにおいて、トロンボーンの新たな可能性を切り拓いている。1981年、スイスのラ・ショー=ド=フォンに生まれる。2002年に音楽院を卒業後、ウィーン・アート・オーケストラやヨーロピアン・ラジオ・ビッグ・バンドとの関係を築き、フルブライト奨学金を得てニューヨークのパーチェス・カレッジ音楽院で学ぶ。リーダーとしてのデ
ビュー作、サミュエル・ブレイザー・カルテットによる『7th Heaven』(Between The Lines)を皮切りに、ニューヨークとベルリンで16年間にわたって活動。2021年12月にスイスへ帰国した。
クラシック音楽、スイスの民謡、ジャズを背景に持つブレイザーは、オペラの壮大さから生々しく本能的な即興演奏まで、さまざまなスタイルを自在に行き来する。その音楽性は、ピエール・ファーヴル、ミシェル・ポルタル、ジェリー・ヘミングウェイ、マルク・デュクレ、ポール・モチアン、オリヴァー・レイク、ウォレス・ルーニー、ラス・ロッシング、ダニエル・ユメールらとの共演を通じて培われてきた。また、現在20作品を擁するレーベル、Blaser Musicを立ち上げ、サブレーベルSONGSも展開。ラス・ロッシング、ピエール・ファーヴ
ル、ブルーノ・シュヴィヨンらの作品をリリースしている。現在も自身のアンサンブルでヨーロッパ各地のステージに立つほか、ダニエル・ユメール、マルク・デュクレとの共演を続けている。サミュエル・ブレイザーはXO Brassアーティストである。
ソングリスト
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1. Boara 5:39
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2. Amaaka 8:00
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3. Rosina 9:31
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4. Elgnij 6:17
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5. Adagio 8:04
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6. Scherzo 5:46
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7. Mysteriously 8:16
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8. Serenata 5:22
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