2026.01.01 ラテン・ブラジル・ワールドミュージック 特集・お知らせ

ディスクユニオンが選ぶ年間ベスト・アルバム大賞 2025 BRASIL / ARGENTINA / URUGUAY<新録>

※全ジャンルまとめはこちら!
※年末ぎりぎりまでアイテムを追加してまいります。

BRASIL / ARGENTINA / URUGUAY<新録>


[総評]
今年花開いたのはパンデミックの前後から活動を始めた新世代。特にゼ―・イバーハ&ジュリア・メストリという、バーラ・デセージョのメンバーによる充実のソロ作が印象的でした。さらにアラゴアスを中心に広がるノルデスチ流フォークの新潮流をブルーノ・ベルリと共に決定づけたフィリッピ・ヌネス・アラウージョ、ベッドルーム・ポップをブラジリアン・ソウルと融和させたセッサ、そしてじんわりとインディー・シーンに浸透しているラウンジ・ミュージックの陶酔的な音響設計をMPBに引き付けて解釈するソユーズと静かなアレンジの野心作が目立ったのも特徴的です。しかし、2025年の一枚を選ぶとするならば、どうしてもフーベルになってしまいます。キャリアを通じてブラジル音楽の100余年を総覧した彼の声は風格さえ漂っています。最新作の影響源としてジョアン・ジルベルト『Amoroso』を挙げていましたが、『Beleza. Mas Agora A Gente Faz O Que Com Isso?』はその域に達したと言っても過言ではないほどの出来栄えでした。アジムスやドリ・カイミのベテラン勢も好調、またナイール・ミラブラットやここには登場していないものの獅子奮迅の活躍を見せたマテオ・オットネロなどウルグアイの器楽シーンも熱く盛り上がっています。遥かな可能性に想いを馳せる一年でした、未来は明るい!![ラテン・ワールドWEB&通販担当 天然水II]
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▼TOP 10 

[ディスクユニオン各店舗からのコメント]


■ラテン・ワールドWEB&通販担当

ALDORANDE / アルドランド『TROIS』

来年出るヌビヤン・ツイストの新作からの先行シングルが「Azimuth」だったり、そもそも彼らの最新アルバムがいつもと変わらぬメロウ作であったり、何かとアジムスについて考えることが多かった一年。中でも一番実直なフォロワーであるように聴こえたのは彼らでした。アイアートに捧げたラストなんかは感涙モノ。 (天然水II)

ZE IBARRA / ゼー・イバーハ『AFIM (CLEAR VINYL)』

クアデカの最新作(絶対聴いて!)のオープニングで「Deaus Lhe Pague」がサンプリングされ、水面下でインディーシーンより注目を集めたシコ・ブアルキ。『CHICO BUARQUE DE HOLLANDA』のジャケットなんかは英語圏でもミームにされて久しいですね。じゃあ彼を現代に継承してるのは誰?と言えば、もう彼しかいないでしょう。前作の弾き語りスタイルからアレンジャーとしての才覚も発揮し、作詞編曲を一気貫通するSSWとして花開いた2ndアルバム。これからも共に追いかけましょう。 (天然水II)

SOYUZ / ソユーズ『KROK』

各所で好評を博しているSOYUZ新作。もはやいわゆるワールドミュージックとしてこのアルバムに出逢っていない人も多いことでしょう。今作でライブラリー色が格段に強まったことは勿論見逃せない嬉しすぎる事実ですが、なによりも、彼らがこれまで実践してきた「ホーントロジー」の音楽が世界各地に伝播していることが最高すぎます!!SOYUZフォロワーとも言えようサウンドを鳴らすバンドがいかに2025年多かったことか。SOYUZが描いてきたムードがいかに2025年的だったか、とも。とにかく、今作も相変わらず最高なのです。※ホーントロジーの話などは是非TURNのインタビューをご覧ください!(ライブラリー担当大臣)


■吉祥寺店

ALMALEGRIA / アルマレグリア『メロディア・ケ・バ』

いろいろあって新譜をなかなか追えない一年でしたがこれは聴かざるを得ない一枚。今までの作風にあった心地よさは充分感じつつ、全体的に攻めたアレンジになっているのも良かったです。(山田)


ZE IBARRA feat. DORA MORELENBAUM & JULIA MESTRE / ゼー・イバーハ feat. ドラ・モレレンバウム、ジュリア・メストリ『LIVE AT GLASSHAUS』

バーラ・デゼージョ関連のリリースが多い一年でしたがこれが一番好きです。しかしみんな歌が上手い……。(山田)

SESSA / セッサ『PEQUENA VERTIGEM DE AMOR』

昔から友達の家で知らないレコードを聴かせてもらうのが好きです。友達の家というリラックス感とアウェイ感の両面がある空間で、未知の音楽、しかもそれは大抵「これ多分好きだよ」という前提で流してくれるので、未体験の刺激と謎のなつかしさや安心感などもぐるぐると感じて、普通に家で聴いた時より数倍印象に残るんですよね。長々と何を言っているんだとお思いかもしれませんが、このレコードからはその「友達の家のレコード」のにおいがしたんですよね。極めて個人的な感情かもしれませんが。このレコードを友人に配って回りたいなと思っています。(山田)


■新宿ラテン・ブラジル館

PHYLIPE NUNES ARAUJO / フィリッピ・ヌネス・アラウージョ『PHYLIPE NUNES ARAUJO』


ナイロン・イゴールに続く、ブルーノ・ベルリプロデュースによる新進気鋭のSSWのデビュー作。派手さには欠けますがこの素朴さというか飾らない雰囲気に惹かれるアルバムです。北東部のリズムなどを取り入れた曲やメロウな楽曲が多く、アルバムのトータル時間もコンパクトなのでとても聴きやすくて良い内容でした。次作にも期待です。(齋藤)


■池袋店

JULIA MESTRE / ジュリア・メストリ『マラヴィリョーザメンチ・ベン (ライト・ブルー・ヴァイナル)』

一曲目の「マラヴィリョーザメンチ・ベン」を聴いた時、真っ先に「これはヒタ・リーだ!!」と思いました。しかし、音作りはかなり80'sのタッチで「Chega Mais」的な70'sタッチのサウンドとはかなり異なる...なんだろうこのアルバムは?それからアルバムを何度も聴いているうちに、コンセプトに気づきました。このアルバムは『Rita Lee(1979)』的な爆発力を残しつつ、『Rita Lee(1980)』に香るAORのエッセンスをマリーナ・リマに接続した作品なのだと。何よりこの二人は、早くから歌詞の中にフェミニズムのエッセンスを込めていたヒタ・リー、そしてバイセクシャルであることを公言しているマリーナ・リマという、マイノリティでありながらも長きに渡り活躍し続けた偉大な女性ディーヴァ。本作はいわば、この偉大な先達のサウンドとアティチュードに対するジュリアのリスペクトが込められた作品です。悲しいのは、日本ではヒタ・リーがムタンチスやトロピカリア期で知られてしまっているということ(本国では真逆)、そして日本ではマリーナ・リマがあまり聴かれていないということ。ぜひヒタ・リーの「Lança Perfume」や「Caso Sério」、マリーナ・リマの「Criança」や「Fullgás」(最近マルチナリアがカバーしていましたね)などの名曲たちを聴いてからもう一度再訪してみてほしいです!(鈴木)


■JazzTOKYO

AZYMUTH / アジムス『マルカ・パッソ (帯ライナー付輸入盤CD)』

アジムスススススススススス。やはりこれです。アジムスの名が存続する限り、アジムスサウンドは不滅ですすすすすすすすすす。(カイピリーニャ)

ZE IBARRA feat. DORA MORELENBAUM & JULIA MESTRE / ゼー・イバーハ feat. ドラ・モレレンバウム、ジュリア・メストリ『LIVE AT GLASSHAUS』

祝CDリリース。待っていました! 音楽好き=(CD<レコード)は偏見です! さて、欲望の弾丸バーラ・デゼージョのキラーチューン”Baile De Máscaras”、これでキマリな1枚です!(カイピリーニャ)

JULIA MESTRE / ジュリア・メストリ『マラヴィリョーザメンチ・ベン』

バーラ・デゼージョの同朋ドラ・モレレンバウム女史の前年作をメロウとすればこちらはブギー。流麗なストリングスの調べ、ミラーボールの如き転調、うなるベース。ノリノリでも決して声を張り上げないジュリアの歌いぶりはひたすらクール。(カイピリーニャ)

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