ディスクユニオン ワールドミュージック・バイヤーズチョイス7月号

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2024.07.01

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ディスクユニオン ワールドミュージック・バイヤーズチョイス7月号

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ディスクユニオンスタッフによるワールドミュージック・バイヤーズ・チョイス7月号!  新譜も旧譜も中古も私物もサブスクもチャンプルー(ごちゃまぜ)でお届けいたします! 今、ディスクユニオンのラテン、ブラジル、ワールドのバイヤーが本当におすすめしたい良質な作品を一挙ご紹介!!

↓バックナンバーはこちらから↓
https://diskunion.net/latin/ct/news/archive/9



ディスクユニオン アニソン・ゲームミュージックストア
〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目31-4 山田ビル1F
https://diskunion.net/shop/ct/anisong_gamemusic




(ANIMATION MUSIC) / (アニメーション音楽)『MUSIC FROM ESTONIAN ANIMATIONS 1965-1986 (2024 REPRESS)』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008848291

エストニアの60~80年のアニメ映画サウンドトラックのコンピレーション。 エクスペリメンタルあり、エレポップ~ニューウェーブあり、プログレあり、ニューエイジありで非常に良質な楽曲多く最高です!インストファンも要チェック◎ アニメ自体は見られないのかなーと思って調べたところ、レーベルのサイトからアニメ自体も見れちゃうみたいです!必見!(佐藤)





REINHARD VANBERGEN / ラインハルト・ヴァンバーゲン『GEOMETRIC SHAPES (A SPECIAL RADIO - TV RECORD - NO.19)』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008814851

ここ数年に渡って古今東西のニューエイジ、アンビエントが発掘/ニューリリースされており、正直おなかいっぱい状態でしたが、こちらは是非おススメしたい一枚でございます。 タイトル通り幾何学的なシンセがピカピカしてますが、スピーカーで聴くと奥行3割増しの印象で、イヤホンで聴いたとき(も素敵ですが)とかなり印象が変わる不思議な作品です。 数年前にリリースされたときからちょっぴりお値段アップしている感は否めませんが、是非ともスピーカーで聴いてワイヤレスイヤホンで聴いてほしい1枚でございます。(佐藤)


■ラテン・ワールドWEB&通販担当

https://diskunion.net/latin/




ZAWOSE QUEENS『MAISHA』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008848514

Zawose Familyより東アフリカタンザニアを拠点に活動する女性ボーカルデュオ=ザウォセ・クイーンズが登場!先行曲、タイトル曲である「Maisha」は、クラブ映えするようなUKダブ要素を含んだ楽曲でもありながら、彼女たちのルーツを感じられるバックミュージックが映えている楽曲。伝統的なサウンドと現代的なサウンドがうまく組み合わさっており、古来から受け継がれてきた力を今に引き継いでいけるような活力を感じられるような力強さを持っており、コーラスの気持ちよさも相まって不思議と聞き手にも元気を与えそうな陽気なものとなっている。しかし歌詞に注目してみると、”日々の生活をよりよくするための戦い”を描く歌詞になっており、陽気というよりは、力強さを与える楽曲であると評価することが適切に感じれらる。いづれにせよこういった力を与えてくれるような先行曲ももちろんですが、アルバム全体を通してこれは大推薦です。アルバムの良さにつながる理由の一つに挙げられるのが、本作のプロデュース、レコーディング、ミックスなどはOli Barton-WoodとTom Excellの手によって完成していることでしょう。Obongjayar、Nilufer Yanyaといったワールドミュージックサウンドを手掛けてきた、イギリスをベースに活動するOli Barton-Woodや、UKの多国籍ジャズ楽団「ヌビヤンツイスト」のリーダーTom Excellが参加してことも意識してぜひ聞いてみてほしい一作。(TT)





LAU RO / ラウ・ロー『CABANA (LP)』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008842463

極私的な故郷への憧憬が、郷愁的過ぎず表現されているのはさすがの一言。しみったれた想いが、サウンドの人懐っこさとして表れる稀有なパターン。ざらざらのわら半紙に染みるペン先のインクのような音楽が、2024年の今を優しくほぐしてくれる。(天然水)





KIKI VALERA / キキ・バレラ『VACIL​ON SANTIAGUERO』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008860897

今年はサルサ、ラテンジャズ、そしてキューバものが当たり年?ラテンの世界でもレガシーといえる音楽はしっかりとフィジカルに残そうという流れなのか、力の入った作品が続々リリースされています。スパニッシュ・ハーレム・オーケストラでもお馴染み、ダグ・ビーバースのレーベルからリリースされた本作もそのひとつ。キューバ音楽ファンなら知る人ぞ知るファミリア・バレラ・ミランダ出身のキキ・バレラによる本作は、貴重なセプテート編成でのソンを聞かせる作品です。個人的に気になったのが、バレラさんの弾くクアトロ・クバーノという楽器。キューバといえば6弦3コースのトレスが有名ですが、4コースのクアトロを弾く人は珍しいのでは?と思ったら、どうやらバレラさん自らが、より複雑なコード&ハーモニーを実現するために魔改造した楽器とのこと。調べてみるとご自身でクアトロ・クバーノについて解説する動画がyoutubeにあがっていました。英語字幕付きなので気になる方は見てみてください。

(江利川)





BEBETO (TAMBA TRIO) / ベベート『BEBETO』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008874400

ブラジルには、声域豊かな歌声をもった優れた歌手が多い。クルビ・ダ・エスキーナ周りでは、ミルトン・ナシメント、フラヴィオ・ヴェントゥリーニ。最近では、来日公演も記憶に新しいチン・ベルナルデス、そしてゼ・イバーハ。彼らとは少し毛色が異なるものの、エリス・レジーナも同様。私自身、空間をいっぱいに支配する歌の底力に何度も心を奪われてきた。


ただ、私もわがままなもので、こういった感情を剥き出しにした歌声に気圧されてしまうことも多々ある。そういった時には、ただぼやくだけのような素朴な歌声を聴きたくなってベベ―トのアルバムを再生する。寄り添ってくれる、と言ってしまうとどこか恣意的な気もするのだが、ぬるく、ゆるく、柔らかな空間はいつの時もやさしい。特に、M2「Pra Não Chorar」とM11「Moça Flor」におけるルイス・エサのローズ・ピアノの音色は美しく、窓から差し込む暖かい陽の光のようにゆっくりと心を照らしていく。待望のリイシューだったのだけれど、諸般の事情でかなり高価になってしまったことだけが無念。それでも欲しいという方に、是非。(道産子)


■JazzTOKYO
東京都千代田区神田駿河台2-1-45 ニュー駿河台ビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/jazz_tokyo




SILVIA MACHETE / シルヴィア・マシェーチーティスト『INVISIBLE WOMAN』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008827138

肝は8曲目"Two Kites"。他にも'80年前後型メロウソウル路線の佳曲揃いなのだが、それらはこの1曲の前菜とデザートになってしまう。それくらい異彩を放つ出来栄えである。元々はジョビンが作曲、自ら英語で作詞して歌い'80年の"Terra Brasilis"に収録された曲。歌詞を覚えて口ずさみたくなるようなキャッチ―な曲で、ジョビン自ら歌ったのもうなずける。ボサノヴァ期以後のジョビン曲の中では人気なようで、直球の2ビートからボサノヴァ、4ビート、マークマーフィーのメロウサンバなど多様なカバーがあるが、ここではビートだけ1/2テンポに落とし、ありそうでなかったミディアムスローなアーバンファンクに昇華している。この夏のヘヴィーローテーションはまちがいない。あとは冷えたビールで決まりだ。(赤尾)


■渋谷ジャズ/レアグルーヴ館
東京都渋谷区宇田川町30-7 アンテナ21 5F
https://diskunion.net/shop/ct/shibuya_jazz




BEIRA BANDA DA LAGOA  『BEIRA BANDA DA LAGOA』


ブラジル北東部らしい哀愁漂うメロディー、レイドバックした裏打ちにヨレたシンセサイザーが絡みつくノルデスチ流アシッド・ブギー"DOCE DEMAIS"が強烈な7インチEP。 BEIRA BANDA DA LAGOAは80年代前半にアラゴアス連邦大学の学生によって結成されましたが、本作を発表して間もなく解散してしまいました。 大西洋に面した小さな州アラゴアスはDJAVANの出身地。そして近年活躍しているBRUNO BERLEやÍTALLOもこちらの生まれです。 僻地のレコードという点も相まって往年の名作GUILHERME COUTINHOやPEDRINHO SAMPAIOあたりを連想させつつ、どことなくローファイで粗いサウンドが上にあげたような近年作品のトレンドにも通じる一枚です。(金田)






V.A.  『BEACH DIGGIN' MIXTAPE』

トロピカル・コンピ人気シリーズのサンプラー的なミックステープ。 4作目発売時に密かに販売されていたようです。 トロピカルなので海にお出かけしてカーステレオで聞けたら素敵ですね♪(金田)



■吉祥寺ジャズ館
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-24 小島ビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/kichijyouji_jazzandclassic




JOSE LOBO / ホセ・ロボ『IN ALL GOOD HOPE』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008838791

ベネズエラ生まれでその後あちこちを放浪し現在はモントリオールを拠点にしているSSWホセ・ロボのデビュー作品。気心知れた友達とのたわいもない会話や、何てことない日常をつぶやいたSNSにメロディーを乗せたらこんな感じになるのでは・・・と思わせるリラックス・ムード満点の内容です。ポルトガル語、スペイン語、フランス語、英語で紡がれた数々の楽曲の根っこには、まるで「何事もうまくいってることを願っているよ」という温かいメッセージが込められているようで、起き抜けにこのアルバムが流れてきたらその日一日穏やかにハッピーに過ごせそうです。(中村)


■池袋店
東京都豊島区東池袋1-1-2 高村ビル4F
https://diskunion.net/shop/ct/ikebukuro




BONG PENERA / ボン・ペネーラ『BONG PENERA』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/DI181025-166

フィリピンのジャズ、ボサノヴァ・アーティストによる1978年作です。オーセンティックで美しいボサノヴァアルバムでAORやライトメロウ好きにもおすすめです。夏がはじまる前のこの時期に聴いていただきたいです。(柴田)


■ROCK in TOKYO
東京都渋谷区宇田川町32-7 HULIC &New UDAGAWA B1F
https://diskunion.net/shop/ct/rockintokyo




Paira『EP01』


ブラジル/ミナスから素晴らしい才能が新たに登場です!90年代再評価もここまで来たかと1曲目の"Música Lenta"から面食らいました、ブラジリアン・ロックにドラムンベースとAmerican Footballなどを想起する90sEMOが見事に融合したサウンドに驚かされること間違いなし、時折り入ってくるメロディアスなギターがこれまた絶妙で最高なんです、【Balaclava Records】からリリースされたこのデビューEPは収録曲も5曲で17分程ですが、この僅かな時間に詰め込まれた才能に来たるデビューアルバムも非常に楽しみです。(鎌田)