日本語解説付き / 二重奏曲集とバルトークが行ったフィールドワークの際の録音
- 通販番号
- 1009247887
- 発売日
- 2026年07月31日
- EAN
- 4573686062243
商品詳細情報
バルトーク:
【収録内容】
1|第44番「エルデーイの踊り(アルデレアーナ)」(トランシルヴァニア舞曲) アレグロ・モデラート 1:58
2|第19番「おとぎ話」 モルト・トランクィッロ 1:12
3|フィールド録音 第278番(1911年) 0:46
4|第16番「ブルレスク」 アレグレット 1:00
5|フィールド録音 第289番(1907年) 1:14
6|第28番「悲しみ」 レント、ポコ・レバート 2:23
7|第43番「ピッツィカート」 アレグレット 1:11
8|第36a番「バグパイプ(first version)」 アレグロ・モルト(第1版) 1:05
9|第36b番「バグパイプ(second version)」 アレグロ・モルト(第2版) 1:06
10|第21番「新年のあいさつ I」 アダージョ 2:15
11|フィールド録音 第301番(1913年) 0:56
12|第42番「アラビアの踊り」 アレグロ 1:16
13|フィールド録音 第300番(1909年) 0:19
14|第41番「スケルツォ」 ヴィヴァーチェ 0:56
15|第26番「ねえ、親愛なる奥さま…」(からかいの歌) スケルツァンド 0:34
16|第17番「ハンガリーの行進曲 I」 テンポ・ディ・マルチャ。アレグラメンテ 0:44
17|第18番「ハンガリーの行進曲 II」 テンポ・ディ・マルチャ 0:45
18|フィールド録音 第297番(1914年) 0:30
19|第38番「フォルガトシュ(ルーマニアの旋舞)」 アレグロ 0:42
20|第37番「プレリュードとカノン」 レント 2:45
21|第10番「ルーシの歌」 アンダンテ 1:11
22|第35番「ルーシのコロメイカ」 アレグロ 1:04
23|フィールド録音 第298番(1912年) 1:08
24|第39番「セルビアの踊り(ザプレット)」 アレグロ・モルト 0:51
25|第40番「ワラキアの踊り」 コーモド 0:52
26|第2番「カラマイコー(五月柱の踊り)」 アンダンテ 0:44
27|第15番「兵士たちの歌」 マエストーソ 1:04
28|第29番「新年のあいさつ II」 テンポ・ジュスト 0:44
29|フィールド録音 第269番(1913年) 0:32
30|第7番「ワラキアの歌」 アレグロ・モデラート 0:51
31|第25番「ハンガリーの歌 II」 アレグレット・レッジェーロ 0:52
32|第33番「収穫の歌」 レント 1:31
33|フィールド録音 第266番(1915年) 0:24
34|第4番「真夏の夜の歌」 リゾルート 0:52
35|第34番「数え歌」 アレグラメンテ 1:00
36|第23番「花婿の別れ」 レント・ルバート 1:25
37|第5番「スロヴァキアの歌 I」 モルト・モデラート 1:00
38|第11番「ゆりかごの歌」 レント 1:14
39|第22番「蚊の踊り」 アレグロ・モルト 0:40
40|第30番「新年のあいさつ III」 アレグロ 0:51
41|第13番「婚礼の歌」 アダージョ 1:27
42|第14番「クッションの踊り」 アレグレット 0:52
43|フィールド録音 第292番(1916年) 0:40
44|第31番「新年のあいさつ IV」 アレグロ・ノン・トロッポ 0:44
45|フィールド録音 第293番(1913年) 0:39
46|第32番「マーラマロシュの踊り」 アレグロ・ジョコーソ 0:47
47|第24番「陽気な歌」 アレグロ・スケルツァンド 0:48
48|第27番「びっこひきの踊り」 アレグロ・ノン・トロッポ 0:32
49|フィールド録音 第274番(1915年) 0:44
50|第12番「干し草刈りの歌」 レント・レリジョーソ 0:52
51|第1番「からかいの歌」 アンダンテ 1:00
52|第8番「スロヴァキアの歌 II」 アンダンテ 1:04
53|第6番「ハンガリーの歌 I」 モデラート・モッソ 0:59
54|第9番「遊び」 アレグロ・ノン・トロッポ 0:45
55|第3番「メヌエット」 モデラート 0:59
56|第20番「リズム歌」 アレグレット 1:36
【演奏者】
アレクサンドラ・プロイシル(ヴァイオリン/Sanctus Serafin (ヴェネツィア、1744年))
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス)
録音:2025年10月
バルトーク《44の二重奏曲》は、もともとはヴァイオリン初級者向けの教則本からスタートした曲集ですが、中欧からアルジェリアに至る民謡に基づくこれらの楽曲は、教則本という本来の目的をはるかに超えた高い芸術性を湛え、私たちを魅了してやみません。プロイシルとタメスティは、ヴァイオリンとヴィオラの二重奏にこの曲集を編みなおし録音しました(といってもほぼ手を加えてはおらず、ごく一部でのみパートの交換を行っている程度ということ。もともとこの曲集はフルートなどでも持ち替え可)。また、20世紀初頭に実際にバルトークが行ったフィールドワークの際の録音を11収録。それぞれそのトラックの後に、同じ民謡に基づいて書かれた楽曲が続く構成で、オリジナルの民謡の雰囲気をバルトークが忠実に再現し、かつ、そこに独創的な和声づけや奏法を取り入れることによって、民謡の世界をより高度な次元まで高めていることにあらためて気づかされる興味深い内容となっております。この曲集の真の価値をあらためて明らかにしてくれます。
アルバム制作にあたり、ふたりはバルトーク自身による民俗音楽の録音を丹念に聴き込み、本ディスクにはその中でも比較的音質の良い例を、オリジナルとしてその楽曲の前のトラックに収録(古い時代に行われた録音のため、音質には限界がありますことをあらかじめご了承ください)。また、ハンガリー特有の民俗舞踊の伝承の場にも足を運び、そこにおけるヴァイオリン奏法——アタック、弓先での奏法、微分音、ヴィブラートなど——も学びました。タメスティはこの姿勢を、バロック音楽の研究で行ってきた方法に重ね合わせ、いわゆるHIPに対する「文化的に informed な奏法」と呼んでいます。このような深化によって、冒頭の素朴な「からかいの歌」さえも崇高な美へと昇華され、最後の「トランシルヴァニア舞曲」においては、バルトークに霊感を与えたであろうロマのヴァイオリニストの自由な精神が見事に再現されています。そしてなにより二人の奏でるふくよかかつ肥沃な音色が、バルトークが魅了された民謡の世界独特のうねりや空気、人々の気持ちまでをも包み込むようです。おどろくべきふくよかなバルトークの世界が広がります。
(ファインアーツミュージック)
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