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| トロけるような官能と陶酔。 シノーポリ&シュターツカペレ・ドレスデンによる マーラー:交響曲第9番&R.シュトラウス:「死と変容」 【演奏】 GIUSEPPE SINOPOLI STAATSKAPELLE DRESDEN 【録音】 《マーラー》1997年4月6−8日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ) 《シュトラウス》2001年1月10,11日ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ) 2001年4月20日、シノーポリは「アイーダ」の演奏中に心臓発作で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。ドラマチックな最期を遂げた彼を語る上で、まず真っ先に思い起こされる究極のレパートリーといえば、当時の手兵フィルハーモニア管と作り上げた全集録音(85~94年)と続くシュターツカペレ・ドレスデンと の「大地の歌」(96年)で知られるマーラーをおいてほかにないでしょう。 スタジオ盤より3年あまりを経ての第9交響曲。1992年以来首席指揮者を務めたシュターツカペレ・ドレスデンとのライヴは、極端なテンポ・ルバートを基調とした主情的なアプローチがいっそうの深化を遂げ、えもいわれぬ耽美的世界が繰り広げられています。 トロけるような官能と陶酔。93年録音との端的な違いの顕れとしては、第1楽章がおよそ5分、アダージョも2分以上と、すべての楽章の演奏時間が拡大した結果、全曲が10分近くも長くなっていることが挙げられます。 いっ ぽう、当楽団ととりわけゆかりの深いシュトラウスはシノーポリが世を去る3ヶ月前のもの。いくつかのオペラや「英雄の生涯」「アルプス交響曲」など主要な 管弦楽作品を録音している当コンビですが、「死と変容」はこの顔合わせでは初めて。なるほど「シュトラウスのオケ」シュターツカペレ・ドレスデン。こちら も匂い立つような色気がそこかしこに充満して、浄化の動機が歌われるあたり時に退廃的な美を醸し出して替え難い魅力です。 いずれにしてもシノーポ リのアクの強さもさることながら、“どこまでも精緻で表情も濃厚”、このオケの底知れぬポテンシャルにはまったく驚かされます。ここに聴く内容から想像す るに、シノーポリ&シュターツカペレ・ドレスデンはまだまだ恐ろしく凄絶な音楽をやってのけたであろうはずで、突然の死が惜しまれてなりません。 |
レビュー担当:福森孝史
ソングリスト
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1.MAHLER:SYM9
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R. STRAUSS:TOD UND VERKLARUNG
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MAHLER:SYMPHONY NO.9/R.STRAUSS:TOD UND VERKLARUNG
GIUSEPPE SINOPOLI / ジュゼッペ・シノーポリ
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GIUSEPPE SINOPOLI / ジュゼッペ・シノーポリ
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