- 通販番号
- 1007672116
- 発売日
- 2018年06月20日
- EAN
- 4988044898578
商品詳細情報
驚異のカーボンマイク・サウンド
今日でも「音の魔術師」と語り継がれる指揮者ストコフスキー、彼は指揮棒に代わって両腕と10本の指を自在に操ってオーケストラを指揮して、聴者に華麗にして豪壮な音楽を堪能せしめました。しかしそれは演奏会々場での話、同じ感動をレコードや放送で伝えるには音楽全体を統括するディレクターとマイクロフォンで収音した音を適切に構成する録音技術者(トーンマイスター)の共働が不可欠です。彼は録音に最も効果的な演奏を行なうと共に、ディレクターと録音技術者の役割も果たした稀有な指揮者でした。
ストコフスキーはそのために、オフシーズンにベルリンで音響学を学び、専属しているRCAの音響研究所や世界の電気通信研究の元締めたるベル研究所に赴いて、研究者と録音技術の討論・実験を行ないました。その成果として数々のヒットレコードを世に送り出したのみならず、世界初のアニメーション映画「ファンタジア」の音楽を残しました。
1882年に北ロンドンで生まれて幼少時より音楽に親しみ、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック卒業後、1909年に指揮者デビューを果したストコフスキーは。1912年にフィラデルフィア管弦楽団の指揮者に就任して、1917年にブラームス/ハンガリア舞曲を録音し、そのレコードは大ヒットしました。そして1925年5月には世界初の電気録音であるサンサーンスの“死の舞踏”を皮切りに、バッハの“トッカータとフーガ”、チャイコフスキーの“交響曲第5番”、“未完成交響曲”、ドヴォルザークの“新世界交響曲”、ストラヴィンスキーの“火の鳥”、“春の祭典”、R・コルサコフの“シェエラザード”などを次々に世に送り出しました。それらの録音は今日の録音と比べても指して遜色のない音質を誇っています。
それらに使用されたマイクロフォンが”カーボンマイクロフォン” 略称”カーボンマイク”、と言ってもそれを知る人は数少ないでしょうが、1876年のグラハムベルが発明した電話方式の最初の実用電話機に送話器として用いられたマイクで、1950年代まで使用されていました。このマイクの周波数帯域は300Hz~3kHz、現在の携帯電話機と大差ありません。1925年の電気録音が開始された時もこのマイクが採用されましたが、そこでは真空管増幅によって50Hz~6kHzまで拡大されていて、第2次世界大戦が終わる頃まで録音や放送に使われていました。
ストコフスキーはRCAの録音技術者と一緒にこのマイクの効果的な使用法を試行錯誤して、現在の録音に対してもさほど遜色のない高音質録音に成功しました。このCDに収められている曲をお聴きになるとその音質の優秀さが納得されると確信しています。
◎ 収録曲と演奏年
[1] ブラームス:ハンガリア舞曲第6番(1917)
[2] バッハ:小フーガ ニ短調(1931)
[3] バッハ:トカーッタとフーガ ニ短調(1927)
[4] バッハ:前奏曲 ロ短調(1929)
[5] スーザ:「エル・キャピタン」(1930)
[6] ヘンデル:「メサイア」よりパストラルシンフォニー(1917)
[7] チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」(1926)
[8] デュカス:「魔法使いの弟子」:(1937)
[9] ドビュッシー:「月の光」(1937)
[10] スーザ:「星条旗よ永遠なれ」(1929)
◎ 演奏者
レオポルド・ストコフスキー:指揮 フィラデルフィア管弦楽団
◎ 制作者のバイオグラフィー
1967年九州大学大学院を修了。日本ビクター(株)研究所・音響情報研究室長、武蔵工業大学・教授、東京大学先端科学技術研究センター・客員研究員を歴任し、現在は日本女子大学文学部・客員研究員として“音文化”の研究に従事している。高校時代よりオーディオに取り組み、大学・大学院で“ディジタル音響合成”の研究に従事して日本ビクター(株)に入社、研究所に所属して“アナログレコードの研究”と“高臨場感録音”の研究に専念して前者で工学博士を取得し、後者では録音スタジオに出向いて基礎実験と併せて実際の録音に参加して録音専門職
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