- 通販番号
- 1008202427
- 発売日
- 2020年11月18日
- EAN
- 4988044861572
商品詳細情報
●追悼 マエストロ 荒谷俊治 (2)
本年(2020年)元旦、現役最長老の指揮者・荒谷俊治氏が急逝されました。享年89歳、昨年の秋に長年音楽監督を務められた合奏団・東京コールフェラインの定期演奏会での卒寿記念演奏で音楽生活を全うされています。
荒谷氏は変わった経歴をお持ちで、九州大学法学部と文学部を卒業され、旧制高等学校時代に福岡合唱協会に入団し大学では九大フィルハーモニーオーケストラ(九大フィル)に入って、当時福岡で音楽活動をしていたマエストロ・石丸寛氏から音楽の指導を受けました。
石丸氏が東京交響楽団指揮者に転じた数年後に荒谷氏も音楽家を目指して上京し、石丸氏と作曲家・高田三郎氏に師事して1958年に東京放送合唱団を指揮してデビューし、1968年に東京フィルハーモニー交響楽団指揮者に就任しました。1970年から文化庁在外芸術研究員としてアメリカとヨーロッパに派遣されて、その間に世界的名指揮者ジョージ・セルに師事し、帰国後1974-1980年に名古屋フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者を務めました。
その後は特定の楽団には専属せず、日本オペラ協会に協力した創作オペラや日本音楽集団と協力しての日本の伝統音楽に根ざした音楽の創造に注力し、テレビの音楽番組出演やレコード録音、アマチュアの合唱団やオーケストラの指導に尽力された。その間、一貫して合唱団・東京コールフェラインの音楽音監督・常任指揮者を務めて、日本指揮者協会第4代会長の任に当られました。
荒谷氏の録音は長期に亘って数多く行なっていたので、当初は2枚組のCD制作を目指していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大のために私のCD制作環境が激変して、1枚物に変更せざるを得なくなって、先頃KSHKO-81「マエストロ追悼・”田園”」としてリリースする事が出来ました。そして今般、制作を断念していたもう1枚も制作可能になり、追悼CD ”管弦楽の精華”として完成させた。
このCDに収録した曲は以下の通りです。
[1] シベリウス:交響詩“フィンランディア” (Rec 1995)
[2] ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 (Rec 1995)
[3] ウエーバー:“魔弾の射手”序曲 (Rec 1992)
[4] 賀緑汀:“晩会” (Rec 1984)
[5] ムソルグスキー:“展覧会の絵 ” (Rec 1986)
これらの中で“フィンランディア”と「ハイドンの主題による変奏曲」は工学部知能機械工学科に在籍していた私の後輩・浜崎真嗣君が幹事長(楽団長)として演奏会を取り仕切り、自らもファゴットのトップとして演奏に参加した曲です。
彼はその後就職して優秀なエレクトロニクスの技術社として活躍していましたが、ちょうど20年前の正月休み明けの日に独身寮から忽然と失踪しました。拉致事件の救出活動を行っている[特定失踪者問題調査会]はこの事件を北朝鮮による拉致と認定して、これまで認定されている500人余りの拉致被害者に加えて、国に対して救出の要請を行なっています。彼の救出を心から願っています。
◎ 演奏者
荒谷俊治 指揮:九大フィルハーモニーオーケストラ
◎ 制作者のバイオグラフィー
1967年九州大学大学院を修了。日本ビクター(株)研究所・音響情報研究室長、武蔵工業大学・教授、東京大学先端科学技術研究センター・客員研究員を歴任し、本年3月までは日本女子大学文学部・客員研究員として音文化研究に携った。高校時代よりオーディオに取り組み、大学・大学院で電子通信工学を学んで、日本ビクター(株)に入社後は研究所に所属し録音スタジオと連携して音楽録音技術とアナログレコードの研究に取り組み、高品質レコードの研究で工学博士を取得、また、多くの録音セッションに参画してトーンマイスターの技量を修得した。研究開発領域ではアナログ電子回路と回路網理論、そして信号理論を専門として音響用特殊電子機器の研究開発に携わり、ディジタルオーディオ時代以降は大学時代の音声合成認識研究の延長としてディジタル信号処理に取り組み非調和周波数解析GHAの研究を行なった。大学では音響工学と電子回路工学の研究・教育に携わり、GHA蘇刻の実用化を行なっている。大学時代から吹奏楽とオーケストラに参加してプロの音楽家との交流を通じて音楽を独学し、業務で修得した録音技術を駆使して約80枚のGHA蘇刻盤を含む250枚を越えるCDを制作して今日に至っている。
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