商品詳細情報
判型:四六
ページ数:224ページ
内容紹介
不思議でおもしろいヨーロッパのクラシック音楽事情を知れば、音楽の聴き方・楽しみ方がもっとわかる!
演奏会の正しいドレスコード、アフター・コンサートの食事問題の解決法、有名オペラ歌手の舞台衣装を買える?、クラシックに知識は必要か?、音楽批評が必要な理由、コロナ禍が音楽界に与えた影響、ポストCD時代にはなにが起こる?、ハーディングはなぜパイロットになったのか?、カラヤンやバーンスタインの知られざるエピソード、シューマンの歌曲に秘められた想い――などなど、硬軟織り交ぜた音楽にまつわるさまざまなテーマを、長年にわたってベルリンで音楽評論家・音楽ジャーナリストとして活動する著者ならではの親しみやすい文章で綴る。現地だからこそわかるベルリン・フィルの話題もたっぷり。きっと誰かに話したくなる、楽しく読めてためになる、クラシック・ファン必読の一冊!
目次
はじめに
第1章 ヨーロッパ音楽界あれこれ
コンサートやオペラでの「正しい」ドレスコード/アフター・コンサートの食事問題/クロークに荷物を預けるのは義務?/「良いホール」の代表選手ベルリン・フィルハーモニー/良い音響とは?/ベルリン・フィルハーモニーの「良い席」はどこ?/教会で宗教音楽を聴いてみたい/ブーイングは正当なのか?/「楽章間の拍手」は困りもの/管弦楽団員の養成機関「オーケストラ・アカデミー」/オーケストラの試用期間/コンクールと国民意識/「国立歌劇場」と「州立歌劇場」、正しいのはどちら?/オークションで自筆譜を競り落とす/有名オペラ歌手の舞台衣装を買う/ヨーロッパ音楽界における批評家の役割/欧州の音楽評論家のレベルは?/スタジオ録音はライヴ録音よりも質が高い?
第2章 ベルリン・フィル私感
ベルリン・フィルは怖い/ベルリン・フィルは完璧に弾いているか?/ベルリン・フィルはなぜナンバーワンなのか?/個と全体の間のせめぎ合い/アバドの室内楽的アプローチ=自己責任主義/ラトルとベルリン・フィルの「戦い」/ペトレンコのピークはこれから
第3章 アーティストはおもしろい
往年の名イゾルデと街で遭遇する/ハーディングはなぜパイロットになったのか?/「歴史の陥穽」にはまった東独の名バリトン、ローレンツ/バーンスタインとルートヴィヒのバトル/カラヤンとヤノヴィッツはなぜ決裂したのか?/カラヤンは「真のナチ」だったか?/カラスの声はなぜ衰えたのか?/ネトレプコは立派/ガッティが見せた「究極の指揮法」/内田光子が語る「音楽家にとって必要な才能」/音楽家のメンタリティ/文化の壁を越えた「真のワールドアーティスト」、小澤征爾
第4章 文化政策・音楽ビジネスを眺める
「ホールの値段」と政治/ドイツにおける助成金の実態とは?/コロナ禍に想う/音楽における異国趣味にはどう向き合うべきか?/ベネルクスにおける反イスラエル運動の音楽界への波及/新しく開拓すべき聴衆は若者なのか?/「ポストCD時代」にはなにが起こるのか?
第5章 音楽と言葉が交わるところ
批評を書くということ/インタビュアーはつらいよ/オペラの字幕制作、対訳は高度な知的作業/録音について語るメディアが必要な理由/配信時代にはなにをたよりに音楽を聴けばいいのか?/「クラシックに知識は必要か」という議論をめぐって/音楽批評とはなにか? そしてその必要性とは?
第6章 作曲家と作品を考える
シュトラウスが〈あした!〉に書き込んだ「夫婦の関係」/シューマン〈わたしのばら〉に聴く「命の儚さ」/ベートーヴェンの「資産運用」/ジュスマイヤーの補筆はそこまで酷いか?/イースターに関する音楽が少ないのはナゼ?/シューマンの〈待雪草〉を読み解くカギとは?/サンターガタ~ヴェルディが求めた自由/シューマンのふたつの「自画像」/シュトラウスのオペラのヒロインは「自立した女性」?/《こうもり》は果たして娯楽音楽か?/ウィーンでシューベルトの足跡をたどる
第7章 音楽生活の日常と旅
オペラハウスのケータリングをめぐる熾烈な戦い/懐かしの「わたしのスカラ座デビュー」/初めてのバイロイト詣と、あの頃……/由緒あるウィーンの男声合唱団に女性テノールが登場/音楽家は健康リスクの高い職業/あがり症との上手な付き合い方とは?/墓地巡りの楽しみ/カラヤンが愛した録音会場、イエス・キリスト教会の現在/マーラー好きの方は南チロルへ/ブッセートの名物ホテル「ふたりのフォスカリ」/メンデルスゾーンの大好物「ミルヒライスのナッツ・ケーキ」/カラスのレシピは「昭和の正統的洋食」の味/料理と音楽に共通する「日本人の美質」を考える
おわりに
著者略歴
著・文・その他:城所 孝吉
1970年生まれ。ドイツ・ベルリン在住。早稲田大学第一文学部ドイツ文学専修を卒業後、ベルリン自由大学、工科大学に留学。在学中より音楽評論家、ジャーナリストとして活動し、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞等の日刊紙、『レコード芸術ONLINE』『音楽の友』『ぶらあぼ』『モーストリークラシック』等の専門誌に寄稿する。2003年からは音楽ビジネスに関わり、TDKヨーロッパで音楽DVDを制作。欧州の著名オーケストラのパブリシストを務めたあと、2012年以降は、10年間にわたりベルリン・フィルのメディア部門「ベルリン・フィル・メディア」で、配信サービス「デジタル・コンサートホール」の日本向けマーケティング、事業開発に従事した。2022年に、ドイツ・グラモフォンに移籍。2026年まで、アジア市場における事業開発、録音制作(A&R)に携わった。
(出版情報サイトより)
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